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【イタズラニャンコを追え!】
「…………ミステリーです」
尾花 ひよどり
。小学2年生。若干8歳にして直面した状況に、けれど子供らしからぬ涼しげな顔で、つぶやきました。
「ひよどりの大事なぬいぐるみが、いつの間にか猫と変わってやがるです。どうりですげぇ重いと思ったです。てめえはいつからそこにいやがるですか」
ふにゃーお! ご両親もこのように育つとは思いも寄らなかったことでしょう、その口の悪さはさておきまして……ともかくひよどりは、のんきに鳴いた猫一匹を見下ろして問いかけますけれど、もちろん返事はありません。
何とも図々しい猫が居座っているのは、ひよどりの腕の中。そこは本来、彼女の大事な大事な相棒、つまりはヒヨドリのぬいぐるみの特等席であるはずでして、オスの三毛猫は単なるお客に過ぎません。ところが、当然そこにあるべき主の姿が、あたりを見回してみても、どこにも見当たらないのです。
「てめえ、ひよどりの鳥さん、どこやったですか」
今日は朝から、なんだかちょっぴり眠たくて、歩きながらにうとうと……そんな中、ひよどりはいつも一緒、大切なぬいぐるみを、どこかに落っことしてきてしまったようなのです。その隙をどのように突いて、猫が特等席へと収まったのかは、やっぱりちょっとミステリー、ではありましたけれど。
といって、相手は猫。問い詰めたところで、どうにかなるわけでもなし……というのは、小学生の彼女にも分かりました。
「しょーがないです。ぬいぐるみを探すです。ひよどり、歩いてきた道を戻りやがるです」
ひよどりは何となく腕の中に何もないのは寂しいような気がして、猫を抱っこしたまま、元来た方向を戻り始めます。みょいん、みょいん……触覚めいた、2本のアホ毛をみょんみょんとダウジングよろしく動かしながら。もちろんそんな愉快なろっこんには、残念ながら、失せ物探しのような便利な機能はありませんでしたけれど。
「……あーっ! さっきの猫さん、見つけたんだぞ!」
と。そこへ、しゅたたたた! ひとりと一匹へ軽快な足取りで駆け寄る、小さな人影がありました。
「猫さん、あたしのスケッチブック、どこに持ってっちゃったんだ? 大事なスケッチブックなんだぞ、返してくれないと、困るんだ……」
「……てめえ、他にもイタズラしてやがったですか」
やってきたのは、ひよどりと同じ小学2年生、
八葉 あいら
でありました。慌てた様子で、あいらはひよどりへと尋ねます。
「スケッチブック、見てないか? あたしのスケッチブック、その猫さんが持ってっちゃったんだ」
「んー? たぶん見てねぇですよ。ひよどりも今、コイツがどっかにやっちゃった、大事なぬいぐるみを探してやがるとこです」
ひよどりの返事に、あいらは先ほどから、もうずいぶんと探していたのでしょう。がっくりと肩を落として、ちょっぴり震えた声で、
「あたしは、さっき、スケッチをしてたんだ……でも、近くに猫さんが来たから、ちょっと休憩して、一緒に遊んでたんだ。そしたら……」
猫は唐突にあいらの手を離れて、ひとまず地面に置いておいたスケッチブックをぱくりとくわえると、一目散! どこかへ行ってしまったのだそうです。
「それで、色んなところを探し回って。やっと猫さん、見つけたのに……」
いつもクールでしたたかな彼女も、今はうつむきがち。ともすれば、涙がこぼれてしまいそう……。
そんなあいらを、見かねたのでしょうか。あるいは、彼女もまた心細かったのかもしれません……ひよどりは猫をひょいと地面へ下ろすと、代わりにあいらの手を、ぱっ! と握って、
「しかたねぇから、一緒に探すです。ひとりで探すより、ふたりのほうがきっと、見つかりやすいです。協力するです」
「あ……う、うん。分かったんだぞ」
そう言うと、あいらは少しだけ、安心した様子。ふにゃん、と鳴いてのんびりと歩き出した猫に続いて、ふたりは手を繋ぎ、ひとまず後をつけてみることにしました。
「……猫?」
嗅ぎ慣れたスープの良い香りが漂う中、馴染みのラーメン屋さんの店主へ、今日は客としての来店ではないことをひとつ断ってから、
晴海 正毅
は尋ねました。忘れ物は無かったかい? と。
失くしたのは、腕時計。生真面目でいかついイメージの彼にはいささか不似合にも思われがちな意匠の、けれど本人にとっては大切な、思い出の品です。
「猫がくわえていった、って? そんなところを見たっていうのかい。それはまた、難儀なことだな……」
教えてくれたのは、これまた馴染みの常連客のひとりでした。店に入る前、それらしい腕時計をくわえた猫が、のんびりと歩いて去っていくのを見かけた、と言うのです。思い返せば、それはどこかで見たような、言われてみればいつも正毅が腕にはめていた、腕時計であったような……と、ラーメン屋で顔を合わせるくらいのお客同士、愛用の腕時計をまじまじと見せ合ったりすることも無いもので、記憶は曖昧なようではありましたけれど。
それでも、何の手がかりも無いままやみくもに探し回るよりは、ずいぶんとマシになったというものです。お店は旧市街にあり、どうやら猫はこのあたりのどこかに住むヤンチャな野良猫、もしくはしつけのなっていない家猫か。そんなところなのでしょう。
「あの。すみません……その猫、どっちの方向へ行ったか、教えてもらえませんか?」
横合いから、控え目に声をかけたのは、ひとりの少年。いつの間にやら入店し、話しかける機をうかがっていたらしい、それは
鴻上 彰尋
でありました。
「猫……君も、猫を探してるのかい?」
「はい、多分、同じ猫だと思うんですが……」
彰尋の語る理由は、こうです。
家事の得意な彼が、レシピを書きつけたり、買い出し用のメモとしても使っている、A5サイズのノート。何の変哲もないながら、彼が実に小学生の頃からずっと使っている物で、相応に思い入れもあり……そんな大事なノートを、買い物途中で、どこかに落としてしまったというのです。
「で、それを猫がくわえて、どこかへ持っていったと?」
「それを見た、と教えてくれた人がいて。このあたりではちょっと有名な、イタズラ猫だそうで……探してるんです。そちらも?」
「ああ、まあね。やれやれ、どうやら我々の探し物の行方は、偶然にも、重なり合っているようだ」
探すべきは、お互いの大切な物を持ち去ってしまった、猫!
並んでみれば、ずいぶんと歳の離れたふたりですけれど。正毅は肩をすくめて、ちょっぴりいかついお顔にも似合わず、気さくに言いました。
「さて、ここはひとつ、協力してみるかい? バラバラに探すよりは、いくらか見つかるものも見つかるというものだろう」
「もちろん、よろしくお願いします。探してる猫は、三毛猫だそうです……多分、オス? らしいですけど、はっきりとは」
「了解だ。では、行くとしようか……見つかったら、また来るよ」
正毅は馴染みの店主や常連客たちへ手を掲げてそう言い、彰尋はぺこりと頭を下げると、さっそくふたり、捜索へと乗り出しました。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月24日
参加申し込みの期限
2016年01月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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