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【大晦日】星ヶ丘のSPECIAL DAY & NIGHT
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●キャンドルと共に想いは揺れて
「すごい……綺麗だわ……!」
そう呟きながらステッラ・デッラ・コリーナを訪れたのは、今年の大晦日はいつもよりちょっと豪華に過ごしたいと遊びに来た
城山 水樹
だ。
ベロア素材の深いパープルが艶やかで美しいカクテルドレスを身に纏い、少しボリュームのあるファーストールとベージュのフレアタイプが目を惹くウールのトレンチコートを合わせている。足元はさらっとヒールの美しいパンプスで華美すぎない、水樹らしい抜け感のあるファッションだ。
エントランスに着いた頃には、既に照明が最低限までに落とされ、キャンドルの灯りが幾つも揺らめいていて幻想的な雰囲気が広がっていた。
ほう、っと溜息を漏らしながらエントランスからロビーへと向かう。林立するキャンドルの幽かな光が、壁や天井に反射して形容しがたい美しさをみせている。
ロビーのソファに腰掛けると、しばしの間その美しさを楽しむことにした。
力を抜いて、ともすれば少しぼんやりとすることのできる時間。思い浮かぶのは今年あった色々な出来事。
「今年は本当に色々あったわね……」
思わず呟いてしまったその一言は、キャンドルの灯りに吸い込まれていく。
水樹の心の中に浮かんでいたのは、今年の夏の出来事……
盛大な失恋劇
だった。よくある話と言ってしまえばそれまでの喧嘩別れだったけれど、その時の水樹には結構なダメージだったのだ。
しかし、それを除けば概ね良い一年だったと水樹は思う。寝子島で起こるなんだか不思議な出来事にもいつの間にか慣れてしまったし……それに、いい事もひとつあった。
クリスマスに強引に参加させられた、このホテルでのパーティでの新たな出会いだ。なんと言えばいいのだろうか、何かしらの縁が結ばれたような、新しい始まりを感じさせる出会いだった。
生憎、大晦日は忙しいらしく会えないのだが、実は正月に会う予定だったりするのだ。
「……別に、今すぐ会いたいとかそんなのじゃないけど」
強がりを口にして、水樹はサービスだと渡されたドリンクを口にする。それはラズベリーとストロベリーのミックスジュースで、甘酸っぱいけれど口当たりのいい上品な味がした。
それはまるで、今の水樹の心のようだった。
祖父に頼んで車を出してもらい、
宮祀 智瑜
はステッラ・デッラ・コリーナまで遊びに来ていた。22時頃に、また同じ場所に迎えに来ると言ってくれた祖父にお礼を言って、智瑜はエントランスを抜けてロビーへと向かう。
揺らめく光りを眺る表情も楽しげだ。お祖父ちゃんにお願いして送ってもらってよかったと思いながら、クリスマスもここで過ごしたなと思い出す。
結婚式も執り行われるホテルだからか、なんだか特別な気持ちを感じて智瑜はそっと目を閉じる。いつか私も、ウェディングドレスを身に纏って……脳裏に浮かぶ、智瑜の隣にいる人は――。
そこまで考えて、自分の妄想に少し照れながら目を開けた。
「えっ!? あれ、義弘先生……!?」
思い浮かべていた相手が目を開けたら視線の先にいて、智瑜はもしかしたら自分の夢なのではと思いながら、その頬を軽く摘んでみる。
「夢じゃない……」
確かに、自分の視線の先にいるのは
桐島 義弘
その人であった。いつものかっちりとしたスーツ姿とは違い、少し濃い水色のシャツにグレー系のツイードでまとめたファッションで、ネイビーのマフラーがまた大人らしさを引き立てている。
智瑜は慌てて義弘の周囲に誰かいないかと確認する。もしも、もしも一人だったら……こんなに綺麗な夜に一緒にいることができたら、きっと素敵だと思ったのだ。そう、好きな人ならそれは尚更。だから思い切って声を掛けることにした。
「義弘先生、こんばんは! ええと、素敵な夜ですね」
「ん? ああ、宮祀か。こんばんは、キャンドルナイトを見にきたのかい?」
「はい、先生もですか? あの、ど……どなたかと、一緒、ですか?」
緊張して、少し声が震えてしまう。もし、誰か一緒だったら……その相手が女性だったらどうしよう、なんて考えてしまって。
「いや、一人だ。宮祀は? 友達と一緒じゃないのか」
「私も一人です、来るのをギリギリまで悩んでたから一人なんです。結局見たくなっちゃって、お祖父ちゃんに送ってもらって……あの! もしよかったら、その……一緒に見て回りませんか?」
一人という言葉に心の中でガッツポーズをして、そのままの勢いで義弘を誘う。少しだけ困ったような顔をした義弘に、ダメ押しとばかりに上目遣いになりつつ言葉を紡いだ。
「一人だと、ちょっと心細くて……だめですか?」
「……仕方ないな、キャンドルナイトの間だけだぞ」
「はい! ありがとうございます!」
義弘からしてみれば、こんな夜に女の子が一人だけで賑やかな場所にいるのは危険だという教師としての判断だったのかもしれないけれど、智瑜には願ったり叶ったりだ。
マリーナの方のキャンドルも見たいという智瑜のお願いに、義弘がロビーからエントランスに向かう。隣を歩く智瑜は、キャンドルの雰囲気にも少し押されて義弘の腕に自分の腕をそっと絡めた。
「宮祀、どうかしたか?」
「えっと……今後の練習の為に? エントランスを出るまででいいので、お願いします!」
そう言われてしまっては義弘も無下に腕を解けず、エントランスを出るまでだぞと許してくれた。歩幅がだいぶ違うから早足になるかと思ったけれど、そんなことはなくて智瑜はまた一つ義弘を好きになった気がした。
エントランスを抜ける前に携帯で記念写真をとねだると、ボーイが気を利かせて義弘が何か言う前にシャッターを切られてしまった。
撮ったものは仕方ないと、組んでいた腕を解いて歩き出すその後ろで、智瑜はキャンドルのお陰で幻想的に撮れた写真をこっそり待ち受け画面に設定する。
「何をしている、行くぞ」
「はい!」
さっと携帯を鞄に入れて、義弘の隣を歩く。人が多く、見失わないように、迷子にならないようにと歩いていたら、いつの間にかマリーナへと到着していた。
マリーナでのキャンドルは、模様を描くように置かれていてゆらりと光るキャンドルの幻想的な姿に思わず目を奪われる。
「綺麗です……!」
「そうだな、これはなかなか見られない光景だ」
そんな光景を義弘と一緒に見れて、智瑜の心はぽかぽかと暖かい。
が、真冬の夜の外となれば身体は冷えるというもの。ケータリングの甘酒をもらって温まりながら、キャンドルを楽しんだ。
「先生も、何か食べませんか?」
「そうだな、蕎麦でももらおうか」
「私はサンドイッチにしようかな、年越し蕎麦はお祖父ちゃん達が待ってるので一緒に食べる予定なんです……、あの! もしよかったら義弘先生もうちで年越し蕎麦を食べませんか? お祖父ちゃん達も喜ぶと思うし……!」
私も、すごく嬉しいし。と心の中で付け加えながら返事を待つ。
「いや、それは遠慮しておこう。家族水入らずで過ごすのが一番いい、それに蕎麦はここで食べていくからな」
「そ、そうですよね……」
少しがっかりしてから、智瑜は新たな可能性に気が付いて顔を上げる。
「まさか、誰か待っててくれる人がいる、とか?」
「何を言っているんだ、馬鹿なことを言ってないでサンドイッチをもらってきなさい」
馬鹿なことではないし、真剣なのだけれど。でもきっと、ここに一人でいるってことは待ってる人もいないってことだよね? と思いながら智瑜はサンドイッチをもらいに向かう。
キャンドルナイトを義弘と一緒に過ごせただけでもよしとしよう、と呟いて、義弘と半分こする為にサンドイッチを持って戻るのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月05日
参加申し込みの期限
2016年03月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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