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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【大晦日】星ヶ丘のSPECIAL DAY & NIGHT
●年明け早々、異世界にて
「わー！」
「にゃー！」
落ちる、落ちる、落ちる。
タルトは必死に猫の身軽さを活かして空気抵抗ができる姿勢を取り、着地の瞬間を待った。鎌八 まもるは響 タルトの尻尾に蜘蛛の糸を絡めて離れないように必死だ。
けれど、途中で景色と空気が変わったのを感じて二人は落下しながらも辺りを見渡した。
明らかに寝子島ではない和洋折衷な建物や、不思議な音楽が聞こえる。そして、落下するスピードが緩やかになりもう少しで地上に、というところで……人の姿に戻ってしまった。
「うわあー！」
「ぐえーー」
タルトを下敷きにする訳にはいかないと、まもるはなんとかタルトを抱きしめる形で捉まえると、そのまま自分を下敷きにして地面へと着地した。
「あいたたた、にゃんこちゃん大丈夫かい？」
「なんとか……ところで、ここどこ？」
どこだろうな、と答えながらまもるも辺りをキョロキョロと見回す。そして、タルトと出した結論はこうだった。
どうせ神魂かなんかの影響だろう、なんとかなるなる大丈夫！ そうと決まったら探検ならぬ探索だと、二人は賑やかな声がする方へと歩き出す。
暫くすると、お祭でも行われているらしい場所へと出た。よくよく見れば、そこにいる人達には全員何かしらの耳だったり尻尾だったりが生えていて、どこかの異世界なのだろうと二人は話す。
「なんか僕みたいな人がいっぱいだね～♪ ケモ耳萌え～。僕もろっこんで半分変身したら現地の人として通用するかな？ ねぇムッシュくん」
「そうだね、ポニーテールだね」
どっかで聞いたなと思いながら、上の空な返事をするまもるの視線の先をみれば、なんということでしょう！ 馬の尻尾を生やした美人がいるではないか。しかもポニーテールだ、これはまもるがふらふらと付いて行きそうになっても仕方がない。
屋台で何か奢らせてやろうと思っていたが、それならそれでタルトはケモ耳ＢＬでも見つけてウハウハすればいいかと思考を切り替えて、獣人観察を始めたのだった。
「あら珍しい！ 人間ね、あなた」
「こんばんは、ポニーテールとその尻尾が美しい美人さん」
「うふふ、ありがとう。どっかから迷い込んじゃったのね、まぁそのうち帰れるだろうけど……ねぇ、あなた彼女はいいの？」
尻尾をふぁさりと動かして、獣人の女はタルトを見る。タルトはどうやら二人組みの馬の獣人に話し掛けられているようだった。
「彼女じゃないよ」
「あら、そうなの？ そうじゃなくても、離れてもいいのかってことよ」
「ああ……そうだな。君のポニテも綺麗だけど、にゃんこたんには少し劣るか」
「なま言うんじゃないわよ！ ふふ、でもいいわ許してあげる。自分の宝物を大切にしなさいね」
「ありがと！ あ、そっちの本物の馬、借りられるかな？」
確かに馬の獣人の女のポニーテールも尻尾も魅力的だけれど、自分にとって一番魅力的に映るポニーテールはタルトだけだと気が付いたまもるは、颯爽と馬に乗ってタルトのところへと戻るのだった。
「にゃんこたーん、馬借りてきた。これで見て回ろうぜ」
「あ、ムッシュくん。うん、行くよ！」
ケモＢＬを楽しむはずが、自分がターゲットにされて少し困っていたタルトにとって、まもるが戻ってきてくれたのは素直に嬉しかった。差し出された手に自分の手を重ね、まもるの前に乗る形を取る。
声を掛けてきた馬の獣人二人に手を振って、二人はゆっくりとその場を離れた。
「夢の馬のしっぽＢＬだったんだけどなー！ ムッシュくんは、あの彼女の方はよかったの？」
「うん、馬に蹴られるのはごめんだってさ」
「自分が馬なのに？ 変なの！」
わかってないタルトは首を傾げる。すると、ふわりとポニーテールからいい匂いがして、まもるはついそれを口にしていた。
「ほんとにポニテ好きだね～。またポニテビンタしてあげようか？」
「ぜひ」
即答だった。変態だー！ とタルトが茶化すように言うけれど、まもるは変態でも仕方ないと思っていた。
ポニーテールもタルトも、どっちも好きなんだからしょうがない。
「よし、にゃんこたん飛ばすぜ！」
「あ、途中で何か温かいものがあったら奢ってね！」
「よしきた任せろ、なんでも奢るよ」
しっかり掴まってな、と声を掛けてから馬の手綱を握る。
「そうだ、にゃんこたん」
「何かなー？」
「言い忘れてた。明けましておめでとう、今年もよろしく」
「あはは、ほんとだ！ 明けましておめでとう、今年もよろしくね～♪」
異世界で、好きな女の子と馬の二人乗り、こいつは新年早々縁起がいいね！ なんて考えながら、まもるは馬を走らせるのだった。
「わー！」
「にゃー！」
落ちる、落ちる、落ちる。
タルトは必死に猫の身軽さを活かして空気抵抗ができる姿勢を取り、着地の瞬間を待った。鎌八 まもるは響 タルトの尻尾に蜘蛛の糸を絡めて離れないように必死だ。
けれど、途中で景色と空気が変わったのを感じて二人は落下しながらも辺りを見渡した。
明らかに寝子島ではない和洋折衷な建物や、不思議な音楽が聞こえる。そして、落下するスピードが緩やかになりもう少しで地上に、というところで……人の姿に戻ってしまった。
「うわあー！」
「ぐえーー」
タルトを下敷きにする訳にはいかないと、まもるはなんとかタルトを抱きしめる形で捉まえると、そのまま自分を下敷きにして地面へと着地した。
「あいたたた、にゃんこちゃん大丈夫かい？」
「なんとか……ところで、ここどこ？」
どこだろうな、と答えながらまもるも辺りをキョロキョロと見回す。そして、タルトと出した結論はこうだった。
どうせ神魂かなんかの影響だろう、なんとかなるなる大丈夫！ そうと決まったら探検ならぬ探索だと、二人は賑やかな声がする方へと歩き出す。
暫くすると、お祭でも行われているらしい場所へと出た。よくよく見れば、そこにいる人達には全員何かしらの耳だったり尻尾だったりが生えていて、どこかの異世界なのだろうと二人は話す。
「なんか僕みたいな人がいっぱいだね～♪ ケモ耳萌え～。僕もろっこんで半分変身したら現地の人として通用するかな？ ねぇムッシュくん」
「そうだね、ポニーテールだね」
どっかで聞いたなと思いながら、上の空な返事をするまもるの視線の先をみれば、なんということでしょう！ 馬の尻尾を生やした美人がいるではないか。しかもポニーテールだ、これはまもるがふらふらと付いて行きそうになっても仕方がない。
屋台で何か奢らせてやろうと思っていたが、それならそれでタルトはケモ耳ＢＬでも見つけてウハウハすればいいかと思考を切り替えて、獣人観察を始めたのだった。
「あら珍しい！ 人間ね、あなた」
「こんばんは、ポニーテールとその尻尾が美しい美人さん」
「うふふ、ありがとう。どっかから迷い込んじゃったのね、まぁそのうち帰れるだろうけど……ねぇ、あなた彼女はいいの？」
尻尾をふぁさりと動かして、獣人の女はタルトを見る。タルトはどうやら二人組みの馬の獣人に話し掛けられているようだった。
「彼女じゃないよ」
「あら、そうなの？ そうじゃなくても、離れてもいいのかってことよ」
「ああ……そうだな。君のポニテも綺麗だけど、にゃんこたんには少し劣るか」
「なま言うんじゃないわよ！ ふふ、でもいいわ許してあげる。自分の宝物を大切にしなさいね」
「ありがと！ あ、そっちの本物の馬、借りられるかな？」
確かに馬の獣人の女のポニーテールも尻尾も魅力的だけれど、自分にとって一番魅力的に映るポニーテールはタルトだけだと気が付いたまもるは、颯爽と馬に乗ってタルトのところへと戻るのだった。
「にゃんこたーん、馬借りてきた。これで見て回ろうぜ」
「あ、ムッシュくん。うん、行くよ！」
ケモＢＬを楽しむはずが、自分がターゲットにされて少し困っていたタルトにとって、まもるが戻ってきてくれたのは素直に嬉しかった。差し出された手に自分の手を重ね、まもるの前に乗る形を取る。
声を掛けてきた馬の獣人二人に手を振って、二人はゆっくりとその場を離れた。
「夢の馬のしっぽＢＬだったんだけどなー！ ムッシュくんは、あの彼女の方はよかったの？」
「うん、馬に蹴られるのはごめんだってさ」
「自分が馬なのに？ 変なの！」
わかってないタルトは首を傾げる。すると、ふわりとポニーテールからいい匂いがして、まもるはついそれを口にしていた。
「ほんとにポニテ好きだね～。またポニテビンタしてあげようか？」
「ぜひ」
即答だった。変態だー！ とタルトが茶化すように言うけれど、まもるは変態でも仕方ないと思っていた。
ポニーテールもタルトも、どっちも好きなんだからしょうがない。
「よし、にゃんこたん飛ばすぜ！」
「あ、途中で何か温かいものがあったら奢ってね！」
「よしきた任せろ、なんでも奢るよ」
しっかり掴まってな、と声を掛けてから馬の手綱を握る。
「そうだ、にゃんこたん」
「何かなー？」
「言い忘れてた。明けましておめでとう、今年もよろしく」
「あはは、ほんとだ！ 明けましておめでとう、今年もよろしくね～♪」
異世界で、好きな女の子と馬の二人乗り、こいつは新年早々縁起がいいね！ なんて考えながら、まもるは馬を走らせるのだった。
あとがき
担当マスター：
加持蜜子
ファンレターはマスターページから！
お待たせ致しました、【大晦日】星ヶ丘のSPECIAL DAY & NIGHT リアクションをお届けします。
それぞれの大晦日は如何だったでしょうか！
皆様が思ったように過ごせていれば……と思います。
恋人同士さんは恋人同士らしく、お友達同士は友達同士らしく、と皆様のアクションを拝見しアドリブも交えつつ執筆させて頂きました。
これにて、寝子島でも年が明けました。
新たなる一年を、また皆様と過ごせればと思っております。
それでは、また違うシナリオでお会いできるのを楽しみにしております。
ご参加ありがとうございました！
それぞれの大晦日は如何だったでしょうか！
皆様が思ったように過ごせていれば……と思います。
恋人同士さんは恋人同士らしく、お友達同士は友達同士らしく、と皆様のアクションを拝見しアドリブも交えつつ執筆させて頂きました。
これにて、寝子島でも年が明けました。
新たなる一年を、また皆様と過ごせればと思っております。
それでは、また違うシナリオでお会いできるのを楽しみにしております。
ご参加ありがとうございました！
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2016年03月05日
- 参加申し込みの期限
-
- 2016年03月12日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2016年03月12日 11時00分
