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現実と見紛うほどリアルな街並みの中に、
八神 修
は立っていた。
見上げれば、暗く重たい空を、幾つもの漆黒の点――鳥型のシャドウの群れが泳いでいる。
街を行く人や自動車の群れには実体がないけれど、あれは確かな質量をもった仮想敵だ。
(シビアな特訓で能力を高めたい)
修がそう考えたからこそ、彼の相手は『鳥』である。
特定の相手を模したシャドウを呼び出すことこそできないものの、影色の鳥たちの存在はクローネとその配下を修に想起させ、その緊張感を高めるには充分なものだった。
(現実に近い舞台も、最悪の未来を想定したからだ。……尤も、現実はこうならない事を願っているけどな)
あまりにも苦い微笑を一つ零して、修は自転車を一台召喚する。
跨ってペダルに足を掛けると、修は鈍色の空へと声を張り上げた。
「来い! 俺が相手だ!」
翼持つシャドウの群れが、放たれた弾丸のように下降を始める。
追いつかれてなるものかと、修は自転車を猛スピードで走らせた。
実体は持たぬ一般人たちに被害を及ばせぬよう、修は人通りの少ない方向へと影色の群れを誘っていく。
時折振り返って、修はシャドウの数と様子を冷静に確かめた。
(数は全部で13体。群れを統率しているのは……あいつか)
できれば、群れのボスを優先的に倒したい。
廃ビル街の荒れた道を縫うようにして進みながら修は思うが、狙い撃ちは難しそうだ。
(なら……!)
キュッと音を立てて自転車を止め、シャドウたちの方へと顔だけで向き直る。
タイミングをしかと見極めて息を止め、集中状態で斜め向こうの廃ビルを見遣れば、
(……よし、いける!)
修のろっこんの能力で分解されたビルだった物の残骸が、予想外の方向からシャドウたちを襲った。
瓦礫の崩落に巻き込まれて、ほとんどのシャドウは消滅したようだったが、
「まだ終わりじゃない、か……」
ボスを含む3体の生き残りの益々猛るのをちらと確かめて、修はまた全力で自転車を漕ぐ。
だが、速度を上げて迫ってきた配下2体の猛攻に耐えかねて、遂に自転車から投げ出されてしまった。
傷だらけになって地を転がる修を嘲笑うかのようにして、シャドウたちは上空に舞う。
けれど――修の闘志はまだ衰えてはいない。
(俺の力が、あいつらに届けば……っ!!)
強い眼差しが、またビルを捉える。
息を止め、修は斜め前方のビルに意識を集中させた。
(日暮による強化が、可能性と言う名の力を示すなら!)
修の意志を汲んだかのように、ビルの柱が、壁が、分解されていく。
そのスピードは先ほどよりも速く、ボスも配下も、今度こそ反応すること叶わず瓦礫の海に飲み込まれた。
荒れ果てた戦場に息も絶え絶えのシャドウ――恐らくはボスだろう――を見留めて、修はバットを召喚すると、トドメとばかりにそれをぶんと振り下ろす。
「……日暮に報告しないといけないな。望んだ通りの力こそ引き出せなかったけれど、強化の能力が俺に見せてくれたのは秘められた可能性の一つ……かもしれない」
消えていくのを待つばかりの世界の空に、修の呟きが静かに響いた。
フィールドに立って、
屋敷野 梢
はうーんと頭を捻る。
皆それぞれに考えを持ってここに立っているようだが、自分はどうすべきか。
「さーて……ここは、ムリゲーに挑戦とか!」
ゲームなどは、難易度が高いほど燃えてしまう性質の梢である。
梢が苦手とするのは、数が多い相手や、純粋に強い相手。
ならばと、梢は明るい声を出した。
「というわけで、敵は滅茶苦茶強く設定してくださーい!」
銃器、格闘技、察知能力もなんでもござれと付け足せば、諾とばかりにフィールドさえもその姿を変える。
気づけば、梢が立っていたのは夜闇の色が濃い街の中だ。
纏わりつくような闇の向こうに目を凝らせば、背丈2mは超えるであろうシャドウの姿。
そして、油断なく辺りを見回す影の化け物の、その手の中には。
(あれ、狩猟銃ですよね。見つかったらヤバそうですー)
そう、アレに見つかってはいけない。これはそういうゲームだ。
梢がすべきは、フィールドに何体か隠れている雑魚シャドウ――こちらは移動もしなければ梢に攻撃を加えてもこない――を見つけ出して一発ぽこんと叩くこと。
(強いシャドウから上手く逃げ切って、隠れシャドウを全部倒したら私の勝ちです!)
逃げるだけじゃつまらないですもんね、と口元を仄か綻ばせた後で、梢は自分が蝶になる姿を強く想像した。
美しい蝶にその身を変えて、梢は夜の街をひらひらと行く。
(私の能力の真髄は擬態にあり……というわけで、頑張りますよー)
鬼ごっこの相手に不自然に思われないよう適度に距離を取りながらその様子を伺って、梢は雑魚シャドウのいる場所の目星をつけていった。
(あ、早速1体見つけましたよー)
というような具合で、ろっこんを駆使して次々と雑魚シャドウを見つけ出し倒していく梢だったが、最後の1体のいる位置は、どう工夫しても鬼シャドウの視界に入る場所を通らなくてはいけない。
けれど、街を飛び回る不思議な蝶を、鬼シャドウは既に警戒している様子だ。
(ええと……ここは、一旦近くの物影に隠れて、っと)
鬼シャドウの死角になる位置で元の姿に戻って、梢は相手のすぐ近くに立つ自動販売機を蝶に変えた。
シャドウがそちらに気を取られるのを確認するや、梢は最後のシャドウの元を目指して夜の道を走り抜ける。
(見つかると即死レベルなので、緊張感がすごいですね、これ)
そして無事最後の雑魚シャドウへと辿り着いた梢は、ゲームを終わらせんと拳を小さく振り上げ――
(え……?)
そのまま、どさりとフィールドに崩れ落ちた。
(なん、で……)
薄れていく意識の中で、梢は思い出す。
他でもない自分自身が、鬼シャドウに与えた察知能力のことを。
故に、鬼シャドウは梢の挙動を見逃すことなく、その銃は彼女を正確に貫いたのだ。
(最後までは……欺き切れなかった、みたい……惜しかった、な……)
ラスト1体だけを残して、屋敷野梢のギリギリの挑戦は終幕を迎えた。
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担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月21日
参加申し込みの期限
2016年01月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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