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ガラス壁の向こうで繰り広げられている戦いを見守りながら、
鴻上 彰尋
は感嘆の息を漏らした。
「すごいな、ああいうやり方もあるのか……」
向こう側では、先ほどまで書庫の中を駆け回っていた
仙藤 紫
が、当てをつけたらしい1台の書架の前にたち、ずらりと並ぶ本の背表紙に指を走らせている。
特殊なフィールドと彼女の行動から、彼女のろっこんは彰尋のろっこんと同じように、いかにも戦闘向けといった類のものではないのだろうと思われた。
「本当に、能力の活かし方は色々だよね。勉強になるなぁ」
声に、彰尋は傍らへ立つ青年へと視線を映す。
同じく眼下の戦いを眠たげな眼差しで、けれど真剣に見遣っていた
日暮 ねむる
は、驚いた顔の彰尋へと、屈託のないような笑みを向けてみせた。
「僕の進化能力も、正直使う機会が中々無くってさ。その点においてここの環境はデータ集めに最適だよね」
言って、ねむるはフィールドがあるのとは反対側、休憩スペースへと向き直る。
そこには、すでに修練を終えた者やこれからそれぞれの戦場に向かう者たちの姿がちらほら見えた。
目星をつけたあるテーブルへと歩み寄るねむる。
テーブルの主たち――
曖浜 鴻
と
八神 修
が、ほとんど同時にねむるを見た。
「どうした、何か用事か?」
鴻に端的に問われて、ねむるは人当たりのいい笑みをその顔に乗せると己の目的を素直に2人へと語る。
「実は、ろっこんを強化する能力のデータ集めをしたくてね。差し支えなければモニターになって貰えたら助かるんだけど、どうかな? 修練の録画やマッサージなんかのサポートも、もし良ければ」
呼び掛けに、先ず応えたのは修だった。ふっと微笑して、声を零す修。
「それは助かる。よろしく頼むよ、日暮」
「ありがとう。こっちこそよろしくね、八神君」
既知の2人が互いの利害を一致させる中で、鴻はすくと立ち上がった。
そうして、ねむるへと視線を遣る。
「俺も世話になりてぇんだが……強化とやらは2回目以降でも構わねぇか?」
最初の修練では、己の今現在の力を試したい。
そう事情を説明する鴻に、「勿論それで構わないですよ」とねむるはにこりとして請け負った。
助かる、とほんの僅かだけ口元を緩めて、鴻がフィールドへと向かったその後で。
ねむるはすぐに、ろっこんの進化能力による処置を修へと施した。
自身の能力で修が眠りについたのを確認した後で、肩を叩いて彼の覚醒を待つ。
「強化完了、気分はどうかな?」
「ん……終わったのか? 実感は正直まだないが……いい夢を見たのだけは確かだよ」
「あはは、それは重畳。ところで、実際のところ僕にもどう強化されるかは分からないからさ。模擬戦が終わったら、感想を貰えたら嬉しいな」
それは任せてくれと応じて修がフィールドへと歩を進めるのを、
「いってらっしゃい。僕は観客席でしっかり録画しとくから、思う存分戦ってきてね」
と、ねむるはひらひらと手を振って見送った。と、その時。
「へー、説明は聞きましたがやっぱり謎空間ですねー」
修とほとんど入れ替わりで、辺りを見回しながら休憩スペースに現れたのは
屋敷野 梢
だ。
「わ、日暮君。日暮君も観戦ですかー?」
「日暮君も、ということは屋敷野さんも?」
ねむるの問いに、梢は返事の代わりのようににっこりとした。
「やり方は、他の人のを見て学ぶのも必要ですよねー」
特に、私は相手の裏をかかないとか弱い女の子なわけですし! ときっぱりとして言い切る梢の様子に、ねむると彰尋は思わず顔を見合わせる。
「というわけで、せっかくですし今日は皆さんの戦いぶりをじっくり観察させていただきますよー! って、あっ、ほら、始まりますよ、2人とも!」
いつの間にやら、何だかすっかり梢のペースだ。
3人分の眼差しがガラス壁の向こう側へと注がれる中、戦いの火蓋が切られる――。
どこかに存在する野山をそのまま映したようなリアルなフィールドに、
曖浜 鴻
は立っていた。
「しかし、某ポストに入れた願いでも叶ったのか? 何にせよ……感謝、だな」
念入りに準備運動をし、身体を温める。
さて、と辺りを見回せば、木や岩の影からシャドウが幾らともなく湧いて出た。
鴻の口の端が、僅かにくっと吊り上がる。
「せっかくだから、色々試しつつ訓練しようかねぇ」
まずはと、鴻は小さな針を手の中に召喚した。
(俺のろっこんは、多少なりとも血を流すことに加えて、『力が欲しい』と願うことで発動するらしい)
というふうに、鴻は自身のろっこんの発動条件を解釈している。
(口の中噛んで……で発動した事があるからな、『他の傷で出た血でも発動可能か』試したい)
指先に吸い込まれた鋭い針の先を抜き取るや否や、鈍い痛みと同時にぷつりと生まれ出でる赤い珠。
とびかかってきた獅子に似たシャドウの顔面へと、鴻は引き絞った拳を勢いよくお見舞いする。
ずしりとした手応えがあり、影の獅子は地べたへと叩きつけられ、そのまま消滅した。
拳を握って、開く。
シャドウを殴った時の感覚が、ろっこんの発動を静かに告げていた。
その威力を見せつけられて、シャドウたちは寸の間怯んだようだったが、
「っと!」
地を蹴って、今度は人型のシャドウが鴻の方へと向かってくる。
鴻は素早くその懐にとび込むと、その腹部に重たい一撃を叩き込んだ。
めきり、と嫌な音がして、くず折れたシャドウがまた消える。
こちらの様子を窺うシャドウたちへ向かって、鴻は「かかってこい」とばかりに手で合図をしてみせた。
「どうした? まだ余裕だぜ……来い!」
シャドウたちが一斉に、たったひとりの獲物を目掛けて襲い掛かってくる。
すっと細められた鴻の目が、鈍く光った。
「中々に難儀なもんだな。ったく、ろっこんってのはとんだじゃじゃ馬みてぇだ」
岩陰で自分の書き留めたメモを眺めて、鴻は呆れたように声を零した。
無限に湧き出るシャドウとの戦いはもう随分と長く続いており、今や鴻も満身創痍。
それでいて分かったことと言えば、
(能力の継続時間はたった30秒のこともあれば何分も続くこともある。筋力の増強の度合いも、言っちまえばまちまちってところだな……)
という具合で、明確な指針などは得ることができなかった。
強いて言うならば、切り傷や、出血を伴う打撲傷でも発動条件の一つを満たすようだということを確認できたのは収穫だろうかと鴻は思う。
(尤も、少なくともこの場所みてぇな何の障害もない状況下では、ってことなのかもしんねぇが)
そこまで考えて一つ息を吐き、鴻は既に鉄の味がしている口の中を噛み締めた。
全身の痛みのせいで最早きちんと血が出たのかもわからないが、それでも、ぼろぼろの身体を巡る筋肉の端々にぐいと力がみなぎるのを感じるや、鴻は岩影からとび出す。
「次があるかわからん貴重な機会……最後まで全力でトレーニングしとこうかねぇ!」
ギブアップをするつもりは、微塵もない。
この戦いが終わるのは力尽き地に伏せる時だと、鴻はまた不敵にファイティングポーズを取るのだった。
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3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月21日
参加申し込みの期限
2016年01月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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