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【マンガ化】ろっこんトレーニングジム!
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勝者と敗者。
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七峯 亨
と
矢萩 咲
は、向かい合ってフィールドに立つ。
「さて折角の鍛錬の機会だ、お互いより良い修練としよう」
恋人である亨へと声を投げる咲の赤い瞳は、凛として輝いている。
ろっこんを用いた模擬戦に取り組めると聞いて、久々に燃える展開じゃないかと闘志を燃やす咲である。
愛しい恋人のそんな姿に、亨はふっと口元を柔らかくした。
「ご存知の通り、そうそう潰して尚死なぬ身、目一杯身も心もぶつけてくださいね?」
「み、身も心もって……!」
咲の反応に、亨はくすりと音を零し、
「あ、こっちも折角なんで、勝った相手の希望を何でも聞くっていうのはどうですか? 引き分けた場合は……じゃあ、どっちも採用、ってことで」
なんて、指を1本立てて提案を一つ。
咲は、この申し出にこくと大真面目に頷いた。
「では、咲が勝ったら写真シールを一緒に撮ってもらおう」
堂々と放たれた言葉の含む愛らしさに、亨の喉からくつと笑みが漏れる。
咲の頬に、かああと朱が差した。怒っているのではなく、照れているのだ。
「って、なんだ、何がおかしい!」
「いやいや何でも……あ、俺が勝ったら、俺の選ぶ場所と服で2ショット写真、OK?」
「ふむ、いいだろう」
交渉成立。ふっと笑って、亨は戦う構えを見せた。咲もそれに倣う。
亨と咲は、何度となくやり合った好敵手でもある。
これをお互いの向上を目指す機会にと、2人はフィールドに立つに至るまでに今までの戦いを振り返って、互いの欠点や改善点についてしっかりと意見を交換してあった。
それぞれに真剣にメモを取った助言の内容も、すでに頭に叩き込んである。
気兼ねなく言い合える仲だからこそ、お互いの成長に寄与し合える。
亨の口元を彩る笑みが、そのことを思って濃くなった。
「行くぞ、亨君!」
咲の高らかな叫びが、戦いの火蓋を切る。
ファイティングポーズを取る咲の元へと、亨はすぐさま走り込んだ。
油断のない眼差しで、そこに僅かな隙を見て取ったからだ。
(咲さんのろっこんは、回避は難しいが外せば次までは長い……だから、当てさせない)
また、肉薄されると勢いを失う、故に懐へ潜り込むことを許してしまうと、これは亨が彼女に告げたこと。
それを今、亨は咲の身体に己の力をもって教え込もうとしている。
ろっこん発動で身を縮めて、亨はその手に、今は自身の身の丈よりも背が高くなった革針を光らせた。
けれど、視界から亨の姿が消えても、咲は少しも動じることなく。
(小さくなればなるほどこちらからの攻撃は当てにくく、その隠密性は計り知れない……それは亨君のろっこんの真価でもあるが、同時に諸刃の剣でもある)
小さいということは、機動力や攻撃力が普段よりも落ちるということ。更に、
(小ささを生かした戦術も、面攻撃など範囲の広い攻撃をされたら容易には回避できないだろう)
従って亨の場合、ろっこんを使う場面を考える必要があると、これらは全て咲が彼にアドバイスした内容だ。
だから咲が亨に見せた隙は――彼からの攻撃を誘うための、言わばトラップ。
亨の革針のぎらと光るのを、咲はしかと捉えた。
「甘いな、亨君!」
振りかざした咲の拳から、漆黒のビームが今まさに放出されようとする。
この至近距離からあの攻撃を食らえば無事では済まないだろう――けれど、亨はにぃと口の端を上げた。
実は亨、その瞬間をずっと狙っていたのである。
「甘いのは咲さんの方ですよ、ってね!」
瞬時にろっこんを解除し、一瞬怯んだ咲へと、亨は渾身の体当たりを食らわせる。
逸れたビームが盛大に天井を崩し、轟音を立てた。
「くっ……」
目を見開く咲が態勢を立て直すよりも早くに、亨は再び身を縮める。
そうして、今度こそ革針の先を咲の足のツボへと正確に突き立てた。
「っ……!」
咲の顔が、痛みに歪む。
亨による針の一撃を食らうのは今回が初めてではない咲。
けれど、その痛みを知っている咲にとってもなお、この攻撃は至極効果的だった。
手応えアリとすぐに退避を試みようとする亨だが、今度は咲の方が一枚上手。
「逃がすか!!」
咲の足が、過たず亨を捉える。
踏み潰す、蹴り潰すなどの攻撃の有効性を咲に説いたのもまた、亨である。
咲の踏み潰しはきちりと的を射ていたが、
(っと、ギリギリセーフ)
亨は更に体を縮めることで、土踏まずが生むアーチへと身を滑らせた。
咄嗟のことに革針は失ってしまったが、今はもうそれは大した問題ではない。
咲の足に、力がこもる。
その身を踏みにじられようとした瞬間――亨はろっこんを解除し、咲の態勢を今度こそ完全に崩し切った。
ぐらり、支えを失った咲の身体が地に落ちる。
亨、仰向けに倒れた咲の両手首を抑え彼女のろっこんを封じようと試みるも、
「やはり、甘いのは君の方だ」
咲の拳は、既に彼へと真っ直ぐに向けられていて。
踏み潰しに固執せず、その後の反撃まで視野に入れて負の感情をチャージしていた咲。
亨が回避に当たるよりも早く、黒いビームが亨の身体を貫いた。
「か、は……」
血反吐を吐いて、亨はその場にくず折れる。
「当てる工夫が大事だと言ったのは亨君だろう? 今回は咲の勝ちのようだな」
薄れゆく意識の中で、亨は愛しい人の誇らしげな声を聞いたのだった。
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担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月21日
参加申し込みの期限
2016年01月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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