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ろっこんトレーニングジム!
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フィールドにしゃきりと立って、
椿 美咲紀
はやる気をみなぎらせていた。
「回復系能力だからこそ、少しでも能力向上を目指し頑張るのですよ! 万一の時、回復は大事だもん!」
所謂バトルでこそないが、これも立派な修練だ。
そういうわけで、彼女が思い描いたのは、
「回復するべき負傷者をたっくさん用意して!」
という次第で、怪我人をイメージしたシャドウたち。
フィールドに、身体のどこかしらに傷を負ったシャドウたちが、大量に現れる。
(トレーニングは負荷を掛けるのが大事だと思うです!)
そして、能力を伸ばすにはその負荷を大きくするべきだというのが美咲紀の考えだ。
(実地で沢山の怪我人を準備するのはダメだけど、ここなら思う存分能力を使えるのです! 沢山の怪我人を! 遠くで負傷した人も! より早く治せるのが理想、なのですです!)
気合十分、美咲紀は手の中に可憐な花を一輪召喚した。
そうして早速、美咲紀は花を手にくるくると舞い始める。
視線をシャドウへと向ければ、彼女のろっこんの能力でするするとその傷が塞がっていった。
一度の舞いで傷を癒せるのは1体のようだが、浅い傷は軽く舞うだけで治ることが多い。
故に、美咲紀は1体のシャドウの傷が癒えるごとに視線を次々に別のシャドウへと移し、ほとんど一差の舞いを続けるようにして癒しの力を辺りに満たしていった。
回復したシャドウはフィールドから消えていくので、現在の状況がよくわかる。
美咲紀、離れた所にいるシャドウの傷も癒せるようにと視線の動かし方にまで気を配るが、
(うーん、遠くにいるシャドウ君の傷は癒しにくいみたい……?)
基本的には、美咲紀の位置から傷がちゃんと見えることが必要なようだ。但し、
(ここで諦めてなるものか、です!)
と修練を続けるうちに、相手の傷がちょっとしたものの時に美咲紀がとにかく懸命に舞うことで、少し遠い所のシャドウの怪我を治癒できる場合もあることがわかった。
(必ずしも、というわけではないみたいだけど……それでも、意味はあるはずです!)
花を手に、身を削りながらシャドウたちを癒して回る美咲紀。
その姿は、さながら戦場に舞う癒しの天使のようだった。
シャドウの数が多いだけに彼女に掛かる負担はかなりのもので、そのうち息も上がってきたが、
「酷い怪我の状態のシャドウ君も出してもらうのです!」
と、美咲紀の気力は衰え知らずだ。
現れたシャドウの傷は、人間のそれのように赤い血こそ流してはいないものの本当に酷いもので、その具合を検めた美咲紀は一瞬びくりとしてしまう。けれど。
(ど、動揺しない強い心がきっと大事、なのです)
医療機関の人たちは毎日ハードな日々を送っていると自分に言い聞かせる美咲紀。
一つ息を吐いて気持ちを落ち着かせ、美咲紀はまた舞い始めた。
(医療関係の人達って精神強いなぁと改めて尊敬ですよ。私もその心で対処すれば、血や怪我を恐れている場合では無いのです!)
今こそ心をも鍛える時だと、美咲紀は必死になって重傷のシャドウを癒していく。
徐々に傷は塞がっていくが、同時に、もう随分長いこと舞い続けている美咲紀の体力は容赦の欠片もなく削り取られていって。
重傷シャドウの傷が完全に塞がる頃には、美咲紀は立っていることさえやっとの状態。
(つ、疲れたぁ……でも、皆を護りたいって思いが強くなったのです)
ぺたりとフィールドにへたり込んだ美咲紀の、けれどその表情は晴れやかなものだった。
殺風景なフィールドに立つ
御剣 刀
の眼差しはどこまでもひたむきだ。
自身のろっこんについて、現時点で曖昧な部分の確認をしたい。
召喚した日本刀をぴしりと構え、影色の巻き藁に向き合う刀の胸の内にはそんな真摯な想いが満ちている。
(確認する事は、加速状態時の行動に対する出力が上がっているか、今後上がる可能性はあるか、だ)
ろっこん使用時と通常時、両方のパターンで巻き藁に日本刀を振るってその威力を確かめようとした刀だったが、いずれの場合も、巻き藁はすぱりと清々しく両断されてしまった。
「うーん……別の方法を考えるか」
頭を掻いて、刀は今度はシャドウをフィールドに立ち現す。
と言っても戦いに興じるつもりではなく、思い浮かべたのは影色の壁のようなもの。
現れたシャドウに、刀はぺたりと触れ、そのままぐいと力を入れてみる。
そうなるようにと想像した通りに、影色の壁は刀が加えた力を吸収し、その分だけ綺麗に凹んだ。
刀の口元に、ふっと仄かな微笑が浮かぶ。
「これなら、威力の程度を上手く計れるな」
日本刀を、丁寧にフィールドに置く。
刀は壁シャドウをあと2体呼び出すと、少し離れた所からそのうちの1体に向かって突進した。
全力でぶつかるが、衝撃はない。
その代わりに、壁にはベこりと凹みが生まれていた。
「こんなもんか……よし、次はろっこんを使ってみよう」
もう一方の壁シャドウの前に先ほどと同じくらいの距離を取って立ち、刀は頭の中で撃鉄を落とす。
ガチン! という音が脳内に響くや、刀は身も心も加速させて壁シャドウへと突撃した。
此度もやはり衝撃はなく、刀はすぐに壁シャドウの凹みを確かめる。
こちらの壁の凹みは、先ほどよりも確かに深かった。
(威力、ちゃんと上がってるみたいだな。……尤も、純粋な『能力としての威力』が上がったわけじゃなくて、『能力としての速度が上がった結果』として、という感じだけど)
それでも、加速状態の時に威力が上がっているということは、
「今後鍛えれば更に威力も上がっていくかもしれない、って事だよな」
と、刀はふっと口元を緩める。
念のために何度か同じことを繰り返してみたが、凹みの程度にこそばらつきはあれど、『結果としての威力』はろっこん発動時の方が高いようだった。そして。
「次は壁を走れるか、だ」
そう呟くと、刀はどこまでも壁が続くフィールドを頭の中に思い浮かべる。
刀には、この機会に試しておきたいことがまだまだあるのだ。
(加速の勢いを利用すればいける気がするけれども、どうなんだろう? ……確かめよう)
また撃鉄が落ちる。ガチン! という音が頭の中に木霊する。
刀は、自分が壁を走る姿をイメージしながら、速度を上げて壁に足をつけた。結果。
「……数歩。長くもっても10歩くらいが限界だな」
フィールドに腰を下ろして、刀は疲れたようなため息を零す。
繰り返し練習すれば出来るようになるかもしれないと、刀は何度も何度も挑戦を重ねたのだが、
「走れる、という感じじゃない。こっちも、能力として壁を走れるようになったわけじゃないんだな」
数歩進めたことも、加速の効果に付随する結果であり、いわば惰性のようなものだ。
壁を走る、という行為を実現させるのは、どうにも難しそうだった。
刀の唇から、細く息が漏れる。
随分と長いこと特訓を続けたせいで、もう喉がカラカラだった。
「そろそろ戻るか。……水が飲みたい」
休憩スペースで皆の修練の様子を眺めるのも、またいい勉強になるだろう。
刀はすくと立ち上がると、修練の成果を携えてフィールドを後にした。
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あとがき
担当マスター:
巴めろ
ファンレターはマスターページから!
お世話になっております、ゲームマスターの巴めろです。
まずは、ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!
PCの皆様のろっこんの使い方や修練の内容がそれぞれ個性的で、
こんな活かし方ももあるのか! と目から鱗をポロポロ零しつつ、
わくわくしながらPC様方の修練の様子を描かせていただきました。
また、当シナリオでの修練の過程や結果は、今後のろっこん発動の『根拠』にこそなりませんが、
私の勝手な判断による描写でもございませんので、何となくの『参考』くらいにはなるのではと思います。
重ねてになりますが、ご参加くださった皆様に心からの感謝を。
PC様方にとっても皆様にとっても、意義ある時間となっておりましたら幸いです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月21日
参加申し込みの期限
2016年01月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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