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土曜日は島外で
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休日のテーマパークは、冬の寒さもはねのける盛況ぶりだった。
掌で日差しを避けながら、
響 タルト
は
鎌八 まもる
を振り返る。二人は今日、テーマパーク『ネズミーランド』へやってきたのだ。
「ネズミーランド、久しぶり! ネタが転がってないかな~」
「え、ああ。……ところでにゃんこたん、ウエスタンエリアってどっち?」
まもるは周囲の風景と入り口で受け取ったガイドブックに気を取られているようだった。ライ麦畑のキャッチャーの生まれ変わりだと嘯く彼は、将来サッカー選手かカウボーイになりたいそうだ。
カウボーイ——つまりアメリカ西部に憧れる彼を、一緒にその雰囲気を味わおうとタルトが誘ったわけだが、まもるはこのパークは初体験だったし、遊園地に遊びに来るのも久々だ。
ワイワイと沸き立つ周囲に飲み込まれそうになりながらも、まもるはガイドブックから顔を上げた。
「オレもわくわくしてき——」
と、その時にはタルトは遥か彼方だ。入り口に『パーク内では安全のため走らないで下さい』と注意があったのに、はやる気持ちが抑えきれなかったのだろう。
「ムッシュくん、はやくっこっちこっちー!」
「こら走るな、まてー!」
こうして二人が向かったのは、パーク内の人気アトラクション、スプラッシュサンダーだ。
これはボートに乗って作り込まれた世界を楽しむライド型のアトラクションだ。ゲストが乗り込むボートは川を模したプールに半分以上浸かっており、要所要所で水が掛かりそうになる演出がある。
噴水から水がピュッと飛び出したり、悪戯な動物のアニマトロニクスから水鉄砲を向けられたりと、ゲストの高揚感を煽るが、最後の最後まで全てが不発で終わる。
そして最後にライドが急降下するシーンで、満を持してゲストに大量の水が降りかかるのだ。
勿論外気が低くなると掛かる水の量が少なくなるようにゲストに配慮されていたが、シートの端に座っていたタルトは、頭から水を被るかたちとなってしまった。
とは言えタルト自身は、それも「冷た〜い♪」と愉しんでいる。
「うお、水すげーかかったんだけど。にゃんこたん大丈夫か?」
自然とこぼれた笑い声を混じらせて、まもるがタルトを振り返った時、彼は彼女の異変に気付いた。
——彼女の頭に、愛らしい猫耳がぴんと立っているではないか。
(……濡れたポニテとぴょこぴょこ猫耳と尻尾、至極のマリアージュだ)
「って、にゃんこたん、耳が——!」
「え? ……っ」
一度自分の耳を押さえたタルトは、ハッとして頭を押さえた。タルトのろっこんはお湯や水に反応して発動する。掛かった量がそれ程でもなかった所為か、完全な猫への変身は免れたようだ。
運良くも、ネズミーランドではキャラクターの動物の耳を模したカチューシャや帽子が販売されており、多くのゲストがそれを身につけていたから、タルトの頭に猫の耳があったところで気にするものもいないだろう。
「……猫にならなくて助かったよ。これくらいならコスプレでオーケーだね♪」
「耳だけとはマニアック。いや眼福だよ、逆に」
まもるが手渡してくれたタオルで濡れた髪を押さえ、タルトは少し気恥ずかしい心持ちを笑ってごまかすと、アトラクションの出口から右側の道を指差した。
「よし、このままウエスタンエリアだ!」
二人がウエスタンエリアで初めに向かったのは、シューティングハウス——端的に言うと的あてのアトラクションだった。
館内の人形や家具につけられた赤い的のどれかに当てるとあてた数に応じて記念のスコアカードが、10発全てを命中させると、キャラクターが描かれたシェリフバッジが貰える。
「僕あんまり得意じゃないんだよね、ムッシュくんは?」
意外と重い模造のウインチェスター・ライフルを持ったタルトが聞くと、まもるは自身ありげな笑みを見せる。
「よし見てなにゃんこたん」
と言った通り、彼は一発目を見事命中させてみせた。
「へえー、攻めも意外といけるんだね♪」
「こうかまえて銃の上のアイアンサイトで的を見るんだ。
そして撃つ。簡単だろ?」
まもるのライフルから命中の電子音が連続して響いていくのを、タルトは感心しながら見ていた。
「おめでとうございます!」
背後で見守っていたキャストたちが拍手し、周囲のゲストもわぁっと歓声を上げる。
「ははは、バイト先に似たのがあるからさ」
と謙遜するまもるだけでなく、なんだかタルトも誇らしい気持ちだ。
「僕もやろっ、こうかな?」
「そう、こうかまえて……、気持ち上を狙って……」
まもるはタルトに覆いかぶさるようにしながら腕を支えてやる。
「よーし、ファイエル!」
なぜかドイツ風の掛け声のあとにバンッ音がして、タルトのライフルの銃口が赤く光る。
彼女が狙っていた的に、左右に揺れる演出が起こった。
「やったー、当たった! ありがとう♪」
「イーハー! 素質あるよ猫耳カウガール」
ハイファイブする二人を、皆の拍手が祝福する。
「カウガールからシェリフに格上げだな」
胸に輝くバッジをお揃いで——まもるの手で直々にだ——つけて、二人はウエスタンエリアの最後に記念の写真を撮りに出掛けた。
ここは西部劇のセットで、ドレスやカウボーイの衣装で撮影出来る写真館である。
「お兄さんはこちらに、サイズの中でお好きな色をお選びください。お姉さんはドレスとカウガールがございますが……」
「前は女の子の格好で撮ったんだけど、いまいちだったんで今度はガンマンがいいな♪」
「それでしたらこちらの四つの中からお選び頂けます」
キャストの案内を聞きながらタルトが衣装を選別していると、早くも着替えを済ませた——撮影用の衣装なので、簡単に着られる仕組みなのだ——まもるが彼女を待っていた。
「どうかな、バイト先のと違うタイプだったんだけど」
「ムッシュくん似合ってるよ! これは薄い本のモデルにいいなあ」
「ん? にゃんこたんもカウガールなのかな?」
「え、女の子の格好も見たい? しょうがないなあ」
タルトが頬を染めると、キャストは微笑ましそうにしながらタルトのサイズのドレスを見繕ってくれた。それらは以前着たドレスからリニューアルされていたようで、色やデザインも彼女にぴったりだった。
選んだピンク色のドレスを身にまとって奥から出ると、まもるはその可愛らしさに目を大きく開いて両手を叩く。
「そっちのコスもいいな。可憐に咲いた西部の華だな。
お嬢さんシャルウィーダンス?」
芝居がかった差し出された手をタルトが取って……、二人の睦まじい姿が一枚の写真に収まった。
その後幾つかのアトラクションを回ると、あっという間に日が暮れる時間になった。
「イブニングパレードも見たいけど、門限があるからなあ……残念」
「じゃシェーンカムバーックってノリで帰るか」
「あはは、うん、名残惜しい!」
「にゃんこたん楽しかったよ、サンキュ」
「僕も楽しかったよー」
まもるが手を出して、タルトがその手を取る。
今日一日、人ごみの中で離れないように何度もそうやってきたから、タルトはもう違和感なんて持たない。むしろ寒さの中で、この温かさが心地よく感じられる。
「また来ようぜ」
「うんっ!」
イブニングパレードの場所取りに向かうゲストの群れを逆走しながら、二人は笑顔でパークを後にするのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月19日
参加申し込みの期限
2016年01月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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