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グラウンドのあちこちでもっふぁーの退治が行われていた。
彼らの行動を見て、この謎の物体が噛みついたり攻撃してくる恐れはない、と徐々に理解できた人たちも加わって、今ではかなりの人数になっている。
彼らがとる手法はさまざまだったが、しかしそうした者のなかでも群を抜いていたのはやはりこのカレーイベントの主催者・
鬼河内 巌
だったろう。
それまで殴っていた手を止めて、じっと目の前のふわもこしたもっふぁーのに見入ったのち。
「――空を飛ぶもんは、飛行機以外なら喰えると中国人が言っていたらしいのう……」
などといったことをつぶやいた。
「えっ? 何よ、いきなり」
またとんでもないことを言い出したと目を丸くする妹の
鬼河内 萌
の手から彼女の虫取り網をやおら奪って振り回し始め、さささっと素早く数個のもっふぁーのを捕まえた巌は、客の分とは別にしてあった自分専用カレー鍋の元へ行き、それを投入しようとする。
「ちょっと待って、お兄ちゃんっ! なんでそうなるの!」
あわてて萌は止めようとしたが、あと一歩で間に合わなかった。
ぼとぼとぼとぼとぼとっ。
1つ入れて様子見、なんてことはなく、巌は豪快に一気に全部カレー鍋に放り込んだ。
その思い切りや良し――と言いたいところだが。
少し突っついただけで破裂するような物体である。ぐつぐつ煮立っているカレーに放り込まれて、到底何の反応も見せないはずがない。
結果、熱で爆発したもっふぁーのたちによってカレー鍋は宙を舞い、中身はほぼ全量、巌にかかった。
「あーーーちっちっちっちっ!!!!!!」
粘着性のあるカレーを頭から浴びて文字どおり飛び上がった巌は、水飲み場へ向かって萌も見たことのない全力ダッシュで走っていく。
その様子に、巌の妹の
鬼河内 萌
はあきれた視線を向けた。
「やっぱりね、そうなると思った」
(なんでこんな物、食べようと思ったりするのかな?)
放り出された虫取り網を拾い、あらためて宙のもっふぁーのを見たが、もこもこした外見は毛が生えているように見えて、とてもじゃないが食べたいとかかぶりつきたくなる衝動は生まれてこない。もし食べることができたとしても、少なくとも下処理が必要ではないだろうか。
まあ、突っついたくらいで爆発するものを調理するなんて、どだい無理な話だが。
「かわいくはあるんだけどねー」
目についた、大きめのもっふぁーのを竹刀で「ちょめっ☆」っとたたきつぶす。もっふぁーのはこれまでのもっふぁーのと同様、ぼふんっと爆発して消えた。
その爆風で髪先をそよがせながら、それにしても、と思う。
「やっぱりこれ、ケサランパサランに似てるよね」
ケサランパサランとは伝承上の謎の物体である。生物かどうかも定かでなく、動物の毛玉、植物の冠毛ではないかと言われている。生物で、桐でできた箱のなかで飼育することもできるとも言われていて、これらのものすべてを総称して『ケサランパサラン』と言うのだ、とも言われている。
「食べるのは……おしろいだったっけ?」
うろ覚えの記憶をたどってつぶやく。
「飼うんですか?」
萌のつぶやきに、思わず反応してしまったのは
三夜 静音
だった。木の棒を振り回していた手を止めて萌を見る。
静音はほかの者たちと違い、この謎の物体を単純に「かわいい」とは思えなかった。むしろ正反対。
(確かに一見するとかわいくも見えますが、ひと振りで霧散する上に大量に沸いてる小型生物って、なんか気持ち悪くないですか?
この異常な脆弱さがそれを引き立てるといいますか……私、虫は平気なんですけどね)
無言でかすかに眉をひそめ、いかにも賛同しかねるといった空気の静音の様子に気づかず、萌は無邪気に言う。
「うん! もしこれの正体がケサランパサランだったら、幸せを運んでくれるかもしれないし!
それに、かわいいじゃない。ペットにできたらいいなっ」
(ペット?)
静音にはまったく思いつきもしない発想だった。かといって、現状とりたててそれを咎めるだけの要素も見つからないので「まあ、いいですけど」と肩を竦めるだけにとどめる。
「どの子が一番かわいいかなぁ?」
静音の前、萌は片手に竹刀、片手に虫取り網を持って、もっふぁーのを吟味する作業に入る。静音にはどれも同じに見えるのだが、萌には微妙な違いが見えているのだろう。萌の審美眼に合わなかったもっふぁーのは竹刀で叩いて消されていた。
静音の視界に、バランスボール大のもっふぁーのが地面に着地し、ぼーんと跳ねたのが入る。萌から目をはずし、そちらへ走った。
破裂する衝撃の度合いは大きさによって差が出るのか、バランスボール大になると地面にぶつかってバウンドするぐらいではなんともないようだ。
(あれだけ大きいとなれば、むしろ安心感がありますね)
あれなら気持ち悪さも半減だ。的にもちょうどよく、野球未経験者であっても空振りする可能性はほぼない。
「――ふっ……!」
ぽんぽん跳ねながら近づいてくるもっふぁーのにタイミングを合わせ、木の棒をバットに見立てて全力でスイングする。
カーン、と小気味よい音は残念ながらしなかったが、かっ飛んであっという間に空に溶け込んで見えなくなったもっふぁーのに、これはこれで意外と爽快感があるな、と思った。
以後、静音は黙々と、できるだけ大きなもっふぁーのに的を絞ってかっ飛ばしていく。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月11日
参加申し込みの期限
2016年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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