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期末テストだよ! 中学生諸君、全員集合!!<物語編>
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●テスト前【1週間~】
放課後、教室で眉をひそめて考え込む生徒がいた。
(どうしてこのタイミングでテストなんかやって来るのよ!?)
それは年度当初から決まっていたことなのだが、2年生の
河野 一霞
はテストどころか学校のスケジュールそのものに噛みついていた。
色々のしかかる環境に、相変わらず彼女の気持ちはぐちゃぐちゃ、碁も不調。ピンクと黒と白のマーブル模様が、ぐるぐると一霞の心を掻き乱す。目立つピンクがなお腹立だしい。
(しかも初日が英語ですって……?)
一霞の目が真剣になる。初日科目なのに、範囲内容が全然分からないのだ。そもそも学校の勉強全般、一霞はあまり得意な方ではない。囲碁の勉強ならたくさんしているが、テスト勉強はどうすればいいのかよく分からないのだ。
けれどただ1つ一霞にも分かる事があった。それは、赤点なんて取ったら確実に碁の勉強に差し支えるであろう、という事だ。
(まずいわね。だれか掴まえて教えてもらうしか……)
そこではっ! と一霞は気が付いた。いる。1人。頭の良さそうな人物が。
一霞は頭に浮かんだ人物を逃すまいと、すぐに教室を飛び出した。
その頃、
木次 要
は自分のクラスで淡々と帰り支度をしていた。と、突然。
「要! いる?!」
大きな声が教室の入口からした。そう、ダッシュで要のクラスまで走ってきた一霞だ。何事かと驚く周囲にはお構いなしに、一霞は要の返事も待たずにだだだっと彼女の傍に駆け寄ると、はしっとその両手を取った。
「ねぇ、英語得意? 得意よね? 得意って言ってお願いイイイ!」
「……英語?」
「私たちトモダチよね? 親友よね? 親友のピンチを放ってはおけないわよね? と言うわけで勉強教えて下さいーっ!」
一霞はきょとんとする要の両手を握り締め、頭を下げてまくしたて拝み倒す。……何だかお金を借りてる時のあの人の姿が一瞬頭をよぎったけど、気のせいと言うことにしておくわ。
要はそんなガッツリ下げられた一霞の後頭部を眺めていた。何というか、不思議な人だ。困った所はあるのだけれど、何故か放っておけないというか。
(まあ、自分の復習にもなるからいいかしら。というか、この勢いだとうんと言うまでこの手を離してはくれないわね)
要は苦笑しながら口を開いた。
「……私もすごく得意と言うわけじゃないわよ?」
その言葉にパッと一霞が顔を上げ、瞳を輝かす。
「ありがとー! 要ー!!」
彼女の現金な態度に再び要は苦笑する。
「じゃあ席も空いてるし、ここでしちゃいましょうか」
要は自分の席の机と、隣の机を向かい合わせに並べる。その時、椅子を持って来てくれた人物がいた。
「あ、津島君、ありがとう」
「いや、ついでだったから」
クラスメイトの
津島 直治
がぶっきらぼうに言いながら、椅子を置いてくれる。彼はもう帰る体勢のようだった。
「もう帰るの?」
「ああ。勉強もあるし」
「津島君も一緒にする? 勉強」
要の言葉に直治はほんの少しだけ驚いた顔をしたが、すぐ元の無愛想な顔に戻る。
「いや。帰る」
「そう。またお店に寄らせてね」
「いつでもどうぞ」
そう言って直治は教室を出て行った。
「お店って何? 要」
直治がいなくなると、一霞がひょいっと顔を出して要に訊いてきた。
「ああ。彼の下宿先、古書喫茶なのよ」
「へえ。囲碁の本あるかしら」
「さあどうかしら。私は探したことないけれど、膨大な蔵書だからあるかもしれないわ」
「それなら私も今度行ってみようかしら」
真剣な目をして呟く一霞の大人びた表情に、ちょっと要は驚いた。
(本当に囲碁が好きなのね……)
彼女の大事な芯を見た気がする。要は何やら自分の世界に入ってしまった一霞の肩をぽんと叩いた。
「テストが終わったら今度一緒に行きましょうか。私も探してあげるわ。でも、今は……」
「勉強よね。追試だったら元も子もないもんねぇ」
うんざりした顔で一霞が天井を見上げた。
「それで、どの辺が分からないの?」
1人、また1人と帰って行き、結局2人きりになってしまった教室で、要と一霞は机を付き合わせていた。要の声が柔らかく教室に響く。
一霞は下を向いて小さな声で何かぶつぶつ呟いている。「え? 聞こえないわ?」と顔を近づけた要の表情が少し固まり、はぁと彼女は溜息をついた。
「分からない所が分からない、のね……」
要は少し首を傾けて考えていたが、すぐにてきぱきと自分のノートを手に取った。
「そうね、じゃあ、授業で先生が重点的に言っていた部分、そこから覚えましょ?」
そして「参考になればいいけど」と、一霞にノートを差し出してくれた。
そのノートに一霞は驚く。まるで違う授業を受けたかのように整然と並んだ言葉は、とても分かりやすかったのだ。
「授業のノートってどうまとめれば良いか分かんなくて黒板丸写しなんだけど、そうすると見直してもよく分からないのよねぇ……」
一霞はそう言いながら考え考え、要の物を参考に自分のノートに足りない部分を書き込んでいく。
「1番ヤバいのは英語なんだけど、そもそも国語以外の基本5教科はギリギリなのよね」
「そうなの?」
「日本人なんだから日本語が出来ればそれで良いと思うんだけど」
「それで良くないから義務教育されてるのよ」
「あう、要が正論。……音楽もダメね、音楽記号なんて覚えられるわけがないじゃない」
「一霞。手がお留守」
「あっ、はい、ごめんなさい真面目にやります」
楽しく(?)愚痴をこぼしていた一霞が慌ててまたノートに向かう。分からない事があれば質問し、要が答え、それをまた自分でノートに書き加える。そんな一霞を見ながら要は気が付いていた。
(一霞はけして出来ないわけではないのよね)
そうなのだ。質問も、ノートのまとめ方も、非常に的確なのだ。ではなぜ授業で出来ないのか。
(……まあ要するに興味がないんでしょうね)
彼女らしいと思った。自分の気持ちに素直というか、はっきりしてるというか。そんな彼女の目の色を変えさせた囲碁。彼女にとってどんな存在なのかしら、と要がつらつら思っていると、ノートを取っていた一霞がふと顔を上げ、要の顔をじっと見た。
「……どうしたの?」
「いや、その」
言い淀んでいた一霞が少し顔を赤らめて呟いた。
「……急に巻き込んじゃってごめんね? その、今日だけじゃなくてこの間のことも」
恐る恐る一霞は要の表情を伺う。要は少しびっくりした顔をして数回瞬きしたが、ふっと笑って言った。
「あら、あの時はなかなか楽しかったわよ。そして、今もね」
今度は一霞がきょとんとする。そして2人は顔を見合わせると、どちらからともなくクスクスと笑い合った。
「さ、英語は期末の1番最初でしょ。これを乗り越えればあとは楽になるから、もう少しがんばりましょ」
要の言葉に一霞は慌ててまた机に向かう。
―――要が居てくれてよかったわ。テスト、頑張るわね。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月09日
参加申し込みの期限
2016年01月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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