期末テスト初日。寝子島中学校の校舎は、普段とは違うざわめき。
「あー、もうダメだー!」
だの、
「取りあえず昨日社会は終わらせたけど……えっ?! 今日じゃないのーーー?!?」
だの、学生の避けられない恒例行事に翻弄される中学生達。
特に3年生は受験のプレッシャーも加わって、その空気はもうピリピリビリビリ。
(どうして初日が英語なのよー!!!)
貴家 衿花もそのピリピリの1人。苦手な英語を昨日それなりに勉強はしたが、どうしても一抹の不安が残る。
「やー、もう最後は気合いでしょ! でも気合いで何とかなるんだったらあたしもっと頭いいけどね!」
3年の廊下に、友人と喋る
三宅 ゆりの声が響く。思わずその声を拾ってしまって、(何をのんきな!)とガーッと振り向きかけた衿花は、ピタと止まるとゆっくりと自分の頭を元に戻す。
(せっかく覚えた単語が落ちてくじゃないの!)
衿花は冷静さを取り戻す。泣いても笑っても、期末も受験も平等にやってくる。自分は出来る事を積み重ねるしかない。
2年生の階はどうだろうか。
英語が得意な
青木 慎之介は廊下で単語帳を開く。
「オー! その綴りだったか! マイガッ!」
―――楽しそうである。
しかし
津島 直治は、3年生の階の雰囲気を肌でひしひしと感じ取っていた。
(他人事じゃ、ないですよね……)
進路相談もあり、この楽しい寝子中にいつまでもいられる訳じゃないんだという事を最近身に染みて感じるのだ。
(でも、だからどうすればいいのかというと……)
そんな直治の姿を見つけた慎之介。彼に近付いて、その考え込んでいる背中をパン! と叩いた。
「ヘイ! どうしたよ、暗い顔して。はは~ん、さては今日のEnglishが不安なんだな?」
突然背中を叩かれた直治は、内心ドキドキしながらもポーカーフェイスを貫く。
「え? あ、ああ、まあ……」
「No problem! 人間誰でも苦手も得意もあるじゃんか。ぶち当たってこうぜ!」
俺は社会にFightなんだぜ!
ニカッと直治に笑いかけ、慎之介は去っていった。
(何だったんでしょうか……)
結構な勢いで叩かれた背中がじんじんする。それでも直治は何だかふふと笑ってしまった。
―――そうですよね。あせってもしょうがないんですから。まずは、今日のテストを頑張りましょう。
こんにちは! KANです。
中学生の皆さん、寝子高生の期末テストを対岸の火事と見てませんか?
学生の本分は勉強(らしいんですよ)。そう、中学生も学生さん!
という事で、中間もあったんですから、期末テストもやっちゃいますよ!
今回は、高校生と同じように<点数編>との2本連動でお送りします。
テストにかこつけて、中学生の日常を描くチャンス☆
「運営部より」および、下記のルールをよく読んで、ぜひご参加ください。
(<点数編>は無料ですから、こちらも是非参加してみて下さいね)
このシナリオでは……
このシナリオ<物語編>では、通常のシナリオのように、皆さんの日常風景を描いていきます。
(点数を決めるのは<点数編>です。くわしくはこちらをご覧ください)
【1】テスト前(1週間~前夜まで)
(例:授業風景、前日の一夜漬け、勉強が手につかず妄想して過ごす)
【2】テスト当日(とくに描写して欲しい日、教科を選んでください)
(例:真面目に頑張る、カンニングに挑戦、さっぱりわからず妄想して過ごす)
【3】テスト後(最終日の放課後~翌日の休日まで)
(例:体育倉庫でジュースの乾杯、駅ビルに買い物デート、という妄想をして過ごす)
【4】テスト結果返却後(返却される授業~翌日くらいまで)
(例:みんなに見せて自慢、青ざめてふらふら徘徊し出す、マスターにお任せ)
のうち、1つを選んでアクションを掛けてください。
【1】テスト前、【3】テスト後 【4】テスト結果返却後については、
寝子中生とのGAに限り、寝子中生以外の方もOKです。
おうちで勉強していてお母さんが夜食を~とか、
商店街のおじちゃんが100点取ったら奢ってくれる約束を~とか
テスト結果を父に報告し将来について語り合う~とかもご自由にどうぞ。
2学期期末テストの日程
1日目:英語、音楽
2日目:理科、国語、美術
3日目:社会、家庭
4日目:数学、体育
一週間後:テスト結果返却日
全教科の点数が書かれた成績用紙が、各クラスで担任の先生から返却されます。
阿鼻叫喚に包まれる日。
※すべて筆記テストです。
※本来は各教科とも細分化されていると思いますが(例:社会なら世界史、日本史、公民など)
本シナリオでは、都合により全9教科にまとめて表現させていただきます。
具体的な点数に触れなければ、「世界史がダメだった~」くらいのセリフは対応できるかもしれません。
※青春学園フィクションなので、カンニングはご自由にどうぞ。
ただし、成功するとは限りませんので、ご注意ください。バレればこっぴどく怒られます。
もし成功した場合は、<点数編>の点数がアップします。
そのかわり、失敗すると<点数編>の点数がダウンします。
アクションの書き方
下記の内容をアクションに書いてください。
1.描写希望箇所 【1】~【4】から1つ選んでください。
2.描写を希望する日・教科や、PCの行動をお書きください。
※アクションで絡むことのできるNPCは下記の通りです。
◇自分の担任の先生
既に決まっているクラスは、寝子島中学校コミュニティに掲載されています。ご確認を。
まだ決まっていないクラスは、希望があればアクションに書いてください。
そのままのキャラになるかどうかはわかりませんが、できる範囲で対応します。
◇杉村小春校長
45歳、赤メガネに銀のチェーン。“ざあます言葉(山の手言葉)”の使い手。
とても厳しく教育熱心な先生ですが、抜けてるところがあるのか生徒たちに振り回されてばかり。
不自然でない範囲で、アクションにあわせて登場します。
◇青木 慎之介
持ち前の明るさで呼ばれればどこへでもひょいっと顔を出します。テストはがんばるけど結果はいまいち。
◇三宅 ゆり
勉強はそれなりにやっていて、ダメダメな子には世話を焼いて教えてあげたりも。
<点数に関するご注意>
【4】を選択される方は、必ず<点数編>にもご参加ください。
(【1】~【3】を選択される方や、<点数編>のみの参加も歓迎です)
テストの点数は<点数編>で決まり、それを元に<物語編>のリアクションで描かれます。
点数そのものは<点数編>のアクションを確認するので、<物語編>のアクションでは不要ですが、
どうしてその点数を取りそうかなどを、<物語編>のアクションに文章で記入してください。
例)英語は得意だし、いつも洋楽を聴いて勉強してるから、ばっちりオーケーなんだぜベイビー!
※点数の決まり方について、詳しくは<点数編>のマスターコメントを参照してください。
※<点数編>に参加しなかった場合も、<物語編>のリアクションは描かれます。
その場合は、特に点数に触れずに描写されます。
ろっこん:フツウの極みなシナリオなので、発動は難しめですが、絶対に発動しないとはいえません。
点数編と併せてのご参加、心よりお待ちしております。