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寝子高七不思議シリーズ:校内キャンプでバッハに会いに行こう!
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かくして完成。
日が完全に暮れるより早く完成したのです。カレーライスが!
「何気ないカレーライスも、普段と異なる状況だとかけがえのないものに見えるな」
神木 煉
の言う通りでしょう。
飯ごうですからご飯は均等に炊けたとは言いがたく、ところどころ焦げがあったりしますし、カレーだって高級店で出てくるものには色つやともに及びませんが、それでも、ここでしか食べられないワンアンドオンリーの輝きに満ちているのです。
肉と玉ねぎとカレーの香ばしさ、
炊きたてご飯のいい匂い、
キャンプ用の鉄容器に盛られると、それらが渾然一体となってゆらゆらと立ち昇ります。
「お腹が空いてたまらなくなってきたところだよ」
という洋二の発言に被せるように、
「なーにーゆーえーわーしーがーこーんーなーこーとーにー」
どこからともなくそんな声がしました。
ガラガラガラとやってきます。
グランド目がけてやってきます。車輪のついた大きなものが。
――屋台……?
黒依 アリーセ
は驚いて立ち尽くすのでした。まりもから手渡された皿を持ったまま、スプーンを口にくわえたまま。
「屋台じゃあー!」
リヤカーを引っ張ってくるのは小柄な少女、
大田原 いいな
でありました。
「きゃんぷらしからぬ登場、許せ。ええと……叔母上の特命を受けて参上、『うさぎ屋』出張所じゃ!」
ずしっ、と満載のリヤカーを止めていいなは口上しました。
「今回の件、うっかり叔母上に洩らしたのが運の尽き、『格好の宣伝場所ねっ!』とか言われこのような用意を託されてしまったわい」
「ああ、お好み焼きの『うさぎ屋』だね。旧市街地の。プロパンガスに鉄板に……すごい、フル装備じゃない!?」
萌の言う通り、まさしく出張所というものでしょう。
すぐにいいなは準備を始めています。
「というわけで皆の者、これで飯の心配はせんで良いぞ。無論、みなで喰えるように小さめに焼いておくので、めいん料理のかれー共々楽しんでくれい」
あらかじめ鉄板は熱してあったようで、いいなは混ぜ済みの材料をさっと広げ、ミニサイズのお好み焼きをどんどん焼きはじめます。
技術だって一流です。早い早い。鉄板をフルに使って小さなお好み焼きのスペースを作っていくのでした。
「豚ばらは少々焦げ目が付くぐらい焼き、生地は混ぜ具合ときゃべつでふかふかにするのじゃ、それが安さの秘訣じゃよ……山芋粉は高くつくでの」
などと語るトークも本物仕込みというもの、たちまち、かつお節とソースの甘い香りが漂いはじめました。
「卵は先ほどの豚ばらの上に割り入れて、別に焼いておいた生地を乗せるようにするのじゃ、これが『うさぎ屋』流じゃて!」
いいなの作業は続きます。カチャカチャと鉄ベラで、伸ばしてひっくり返し、いい見た目になってきたところへソースをたっぷり塗ってできあがり!
さっそく一枚を洋二の皿に置くいいななのでした。
「ほれ、できたぞ! そおすと鰹節、まよねえずは、そこに置いてあるものを適宜使うが良い!」
「おやおや、これはなんとも景気の良い話だ。グルメなキャンプになったね」
できたて熱々をほくほく食べる洋二は、熱くてすぐに口がきけないのか左手で『グッド!』という印を作りました。
「景気か……」
ところがその洋二の言葉が響いたのか、ふぅ、といいなは首を左右に振りました。
「景気、というか物価変動がこの業界の命綱での。『お好み屋殺すにゃ刃物は要らぬ、きゃべつが値上がりすればよい』と、昔から言われておるように、きゃべつの価格ひとつでお好み焼き屋は傾きも繁盛もする。ゆえにきゃべつには、叔母上も気をつかっておるのじゃ……いやいや、このような話をしにきたわけではなかったな」
ですが今日は大盤振る舞い、キャベツはたっぷり入れたということです。
「さあ、遠慮なく食べてくれい! 儂もあとでかれーをもらうのじゃ!」
かくて盛大なる食事となりました。
「あの……鷹取先輩」
椿 美咲紀
がそそくさと、鷹取洋二のそばに駈けてきました。
ぴたっと彼の前で停止します。
「おお、君は椿くん」
洋二はふんわりと笑いますが、美咲紀はいくらか硬くなった状態で続けました。
「以前の『楽がお事件』ではもしかして先輩に迷惑かけちやったかなぁ……と思ってます。ごめんなさいでした……」
そして、ぺこりんと一礼したのです。
「迷惑? いや、ぜんぜん迷惑なんてことはないよ。おかげで事件も解決したわけだし
(※)
。むしろ僕は感謝しているくらいさ。あのときご馳走になった美味しいお弁当も含めてね」
にこやかな洋二の表情からは他意は感じられません。
感謝されたばかりか料理まで褒められてしまいました。美咲紀はじんわりと頬を染めて、
「そ、それであの……お詫びの意味も込めて、晩御飯のおかずを作ってきましたっ。メイン料理のお供にでもっ……!」
さっと彼女が差し出したのは、手作りのオードブルの数々なのでした。
ほくほくいい色をしたカボチャコロッケがあります。やわらかそうなクリームコロッケもあります。メンチカツとか、唐揚げとかもあるのです。それに忘れてはいけないのがどっさりのキャベツ! おお、なんともジューシーな取り合わせですね。
洋二は飛び上がって激賞したりはしません。ですが、
「これはすごいね。ありがとう。これだけあればみんなの分も足りるね」
と言ってまた、子どものように屈託のない笑みを見せたのです。
このとき、なんとなく美咲紀は思いました。
変人として知られながらも妙に彼が人望があるのは、こういう一面があるからかもしれない、と。
※プレシナリオ『春の木漏れ日らくがお日和』の話です。鷹取洋二は『らくがお仮面』は自分だったと信じています。詳しくは
当該シナリオ16ページ
を参照して下さい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月15日
参加申し込みの期限
2013年04月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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