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「ははっ! すごいや! 感情が爆発して1人で6つの罪を抱え込むだなんて!」
日登美は両手を叩いて大はしゃぎ!
「知ってるかい? 魂喰らいのミルの正体を。あれってさ、実は、目の前のかーさちゃんとおんなじ……」
「そんなわけない……!」
恵御納は自分の異形を、プールに反射する水面で確認する。
女子高校生の面影はなく、どこからどう見ても二本足で歩く牝獅子だった。
バケモノ。
罪の証だと分かっていても、心のどこかがズキリと痛む。
「僕は望んでこの姿、この力を得たんだ……! 魂喰らいのミルは関係ない!」
「ふーん、そうかぁ。一応さ、教えておくね? 神鏡に自分の姿を映すと元に戻るんだ。やってみ?」
日登美は壬生が抱えている鏡を指差した。
「このままだと、完全にかーさちゃんの自我は獣と同等になって、自分が人間だったことすら忘れちゃうよ? 助かる方法は2つ。僕ちゃんの『色欲』を取り込んで怪物、いや怪人セブンになる。もう1つは鏡を覗いて罪を祓う。さぁ、どうする?」
「それは泉月花とお前をズタボロにしたあとでも出来る」
全身の毛を逆立てて、今にも飛びかかろうとする恵御納に「待て待て!」と日登美がなだめる。
「やめときなよ、殺人なんて! そんなことしたら、罪の重さに心が耐えられなくなっちまうぜー? 獣以下になりたいのなら止めないけど?」
ほら、殺せよと言わんばかりに心臓をトントンと叩いてみせる日登美。
そこへ菜々緒が駆け込んできた。
「そいつの言うことにそそのかされては駄目よ!」
月居も追い付き、首を横に振った。
「……恵御納」
変わり果てた姿の恵御納、そして菜々緒に視線を移す。
菜々緒も黙示録と関わりがあった1人だ。
なにかの拍子で菜々緒が怪物になっていたかもしれないと思うと、月居は自然と菜々緒の前に立って庇うような行動を見せた。
「ここまでよ、黒幕……!」
黒依たちも間に合った。
気が付けば、日登美の周りは英雄たちだらけ。
英雄たちは、真の黒幕を遂に追い詰めたのだ!
「ナンデ!? 包囲網ナンデ!?」
徐々に包囲網が狭まる日登美。
ようやく自分が劣勢だと理解したようだ。
「僕が……僕が負けるわけないんだ……。僕は……何度もやり直してきたんだ……」
ブツブツと何かを呟き始める日登美。
「菜々緒と結ばれるため、僕は何度も七つの罪を揃えようとして世界を繰り返してきたんだ……。なのに……、こんな仕打ちはひどいよ……」
「あー、何を言ってるか分からんけど、もう逃げ場はないからな?」
七緒が観念しろとばかりにスマホで撮影。
「証拠画像も撮ったし、もう言い逃れもできないけど?」
「ぐ、ぬぬ、ぬぬ……」
辛抱堪らんと七支刀を振り上げる日登美。
しかし、背後から常闇が不意打ちを仕掛けたことで取り押さえられた。
「夏朝ちゃん……、もういいの。泉月花さんが刀君を手に掛けなければ、今頃、神器はこいつの手に渡っていたわ」
床に這いつくばる日登美を一瞥する菜々緒。
「由貴奈ちゃん……、鏡を……」
菜々緒が手を伸ばす。
壬生はおずおずと鏡を菜々緒に渡した。
「もういいのよ。夏朝ちゃんが罪を背負う必要はないの」
菜々緒が金獅子に鏡を向けた。
すると、恵御納の全身が突然眩く輝き出し、その姿を変えていく。
「その罪は、私が全部貰い受けるわ。綻んだ人格を繋ぎ合わせるために必要だから……」
鏡を通じて光は菜々緒の体に取り込まれていく。
その光景に日登美は体を震わせるほど歓喜する。
「ついに自ら神になる決意をしてくれたんだね! あとは僕の『色欲』を菜々緒、君に授ければ!」
「それは叶わないわね。由貴奈ちゃん、お願い!」
再び壬生に鏡を投げ付ける菜々緒。
壬生は瞬時に菜々緒の思惑を読み取ると、キャッチした鏡を振りかぶり――!
「水平線の彼方へぇ、とんでけー」
フルスイングで夜の海へ投げ込んだ!
「アイエエエエエエエ! おまっ馬鹿! 馬鹿! 糞が! その鏡は国宝級だぞ!」
「ついでにこの七支刀も折っちまおうぜ! ストレイートッ! スマッシャーッ!」
風雲児が全力の正拳突きを刀身にぶち当てれば、七支刀は真ん中から真っ二つに砕けた。
「はい、サヨウナラ~」
七緒が砕けた剣を文字通り海の藻屑として投げ捨ててしまった。
「壇ノ浦とかそんなレベルじゃーぞこれ!?」
「おとなしくしてくださ……何ッ!?」
興奮して暴れる日登美を無理矢理押さえつける常闇。
しかし突然、常闇の周囲の空間が歪む。
歪みから見えない圧力が放たれ、彼女の体は甲板まで吹き飛んでいった。
同時に、そこからにゅっと現れる初老の紳士……!
「お前、何者だ!?」
風雲児が身構える。
だが、紳士は呼びかけを無視して日登美の肩を抱く。
「引き際を間違えるとは君らしくないな」
「たぁすかったよ、ドラグニールの旦那……!」
ボロボロの体で彼女は立ち上がる。
ドラグニールと呼ばれた紳士は、日登美の姿を見て諭すように告げる。
「その肉体はもう限界だな。
捨てろ
」
「えー、結構気に入っているのになぁ」
不貞腐れる日登美に、ドラグニールはわざとらしく咳払い。
「馬鹿を言うな。私の見立てでは両腕と肋骨は折れ、右足の骨にヒビが入っている。精神面も不安定だ。君の魂が定着に耐えられないぞ」
「マジ? そんなにひどい? おいおいオマエら、無抵抗な人間をここまでボコるなんて正気の沙汰じゃねぇぞ!」
日登美は自分の頭のてっぺんを摘むと、なんと一気に指を真下に引き下ろした。
まるで着ぐるみのファスナーを引き下げるように、日登美の皮がプールサイドに音もなく落ちた。
その中から出てきた人物の姿に、吉祥寺が悲鳴に近い声を上げた。
「は……はく……ざん……? 死んだはずの菜々緒の親父さん、
芽森 白山
じゃねぇーか!!」
日登美から出てきたのは体の線が細い年齢不詳の男性だった。
髪は白髪まじりなので、壮年というべき年齢とした想像がつかないが染めている可能性も否定できない。
「……父様」
菜々緒がゾッとしたと言わんばかりに戦慄する。
「菜々緒」
白山は悲しそうな目で菜々緒を見つめる。
「残念だよ。『今回も』僕の愛を受け取ってくれないなんて」
「今回も? 一体、何を言っているの?」
「ああ、そうかそうか、ここにいるみんなは理解できないよね」
「あなたは違うって言うの……!?」
十文字の膝が笑っている。
彼女の理解の範疇を飛び越えた現実が目の前にあることが、怖くて仕方がなかった。
白山は答えた。
「うん、そうさ。僕は違う。僕は死ぬまで無敵だからね。ドラグニールの旦那のおかげで、僕は並行世界を行き来できるようになったんだ。錬金術の成せる技らしいけど、発動条件はすごく厳しくて、年に1回出来るかできないか、しかも人間には絶対に習得不能っていうレベルだけどね」
「この者は、最初の世界で『一目惚れした芽森菜々緒と未来永劫結ばれる』事を望み、吾輩に魂を売ったのだ。おかげで長年の研究材料であった神魂の謎を解き明かす、良い実験ができた」
君たちにも感謝せねばな、と紳士は慇懃に頭を下げる。
英雄たちは吐き気を催すほどの邪悪を見た。
つまり、白山は既に魔に魅入られ、菜々緒を愛するがために並行世界を渡り歩いてきたということになる。
そして目の前の怪紳士は、人の命を自分の実験のための材料としか思っていない外道である!
「ついでに言っておくと、僕がいた世界はもれなく滅んでいる。僕が潰したんだけどさ」
「……だって、菜々緒と僕が愛さない世界なんて嘘で作られたガラクタじゃないか。滅んで当然だ」
「しゃべりすぎだ、白山」
紳士が初めて感情的な口調になった。
「申し遅れた。吾輩は『竜魔人』と呼ばれる魔界の住人にして錬金術師。
ドラグニール・ファングシュタイン・タナトロス
だ。長いので、
ドクター・ドラグニール
と呼んでくれたまえ」
空間の歪みが大きくなり、2人を包み込んでいく。
「吾輩の目的は、神魂の謎の解明。いずれ、寝子島で吾輩の実験に協力してもらう時が来るだろう」
「僕はまだこの世界を諦めないよ。菜々緒、君は今や僕の女神に一番近い理想の姿だ。こんなチャンス、今までなかったからね……!」
白山は空間に飲み込まれながら、菜々緒をずっと凝視している。
「教えて。夏に死んだ父様は、いったい誰だったの?」
菜々緒の問いに白山は「あ、言うのを忘れてた」と無理矢理に空間の歪みへしがみついてみせた。
「あれがこの世界のオリジナルの白山さ。僕が殺した。自殺に見せかけてね。指紋も筆跡も僕自身だし。影武者みたいに使えて便利だったけど、やっぱり、同じ世界に菜々緒の父親は2人も要らないよ」
つまり、遺書に分かりやすい暗号を書いたのも、全部、目の前の悪魔の如き男の思惑だったというわけだ。
全部、全部、この男の手のひらの上のシナリオだったのだ!
菜々緒は奥歯を噛み締め、目の前の男を嫌悪の感情で睨み付けた。
「……そう、ようやく分かったわ。私にひどい仕打ちをしていたのは目の前の父様で、気遣って優しくしてくれたのは死んだ父様だったのね……!」
菜々緒の父親は、『2人』いた!
「ご名答だよ、愛する女神さま。……と、タイムリミットだ。僕はしばらく他の並行世界で傷を癒す。必ずこの世界へ戻ってくるよ。そして……」
「その時こそ、僕たちが結ばれる日だ」
にゅるり、と白山の体が消えてなくなる。
「……何もかも、白山の思惑だったってことなの?」
ヒトの体に戻った恵御納は月を見上げる。
不意に、目の前が砂嵐のように白黒に乱れる。
ザーッと耳鳴りがした。
(まさか……、後遺症……?)
彼女の左の甲に、薄い結晶が鱗のように浮かび上がっていた。
罪を忘れるな、と無意識から訴えかけられているようでもあった。
【黒幕:伊平 日登美は消滅。真・芽森 白山は別次元へ逃亡】
【ドクター・ドラグニール:詳細不明】
【
恵御納 夏朝
:人間に戻る】
【事件終焉→和睦会議へ】
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推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月05日
参加申し込みの期限
2016年05月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月12日 11時00分
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