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【期末テスト】赤点?満点??冬寒波、四日間の死線<物語編>
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●テスト返却:1年生のみなさん(その1)
帰りのホームルーム、教室はざわついていた。
今日は待ちに待ったテスト結果が返ってくる日なのである。
1年1組、
御剣 刀
は、近くにいた
屋敷野 梢
の背中を小突く。
「屋敷野。どうだった?」
「いやー、全く自信ないですねー! だって全然できてない……」
刀の表情が仲間を見つけた喜びにぱっと輝く。しかし梢はにやりと笑ってそれを裏切り、
「っていう慣れ合いは、テストのお約束ですよねー。速攻裏切られる、ナゾの連帯感ですよね! 私は全然できてないことはないと思いますけど! 3日目以外は!」
「まじか。いや、俺さ。今回は頑張った、スゲー頑張った! 友だちにも助けてもらったし、冬休み、クリスマスや正月を楽しく過ごすために頑張った! 後、島岡先生に悲しい顔をさせない為にも頑張った!」
あの表情はマジできついんだって、ホント。と、刀が頭を抱えると、わかります、と梢も苦笑する。
「だから頼む! 神様仏様お三夜様、お願いします! ……あっ、神様アレだから無理だわ」
刀も梢も、ののこやテオを思い浮かべ、うんうん、としたり顔で神頼みについては諦めた。
クラス担任の
島岡 雪乃
先生が、いつものようにふわふわした調子で入ってくる。
「みなさーん、席に着いてください。テスト結果を返却しますよ。名前を呼ばれた人から前に……」
刀は結果を受け取ると、真っ先に英語を確認する。
そして吼えた。
「うをー!」
70点! とった事のない点数でびっくりした! 頑張った甲斐があったというものだ。
「やった、これはやったぞ! この調子なら本気で海外武者修行いけるよな!」
刀は思わず、島岡先生の手をぐっと握る。
先生は、そうね、というようにしっかりとほほ笑んでくれた。
刀はホッとしたり笑ったりしてちょっと満足した気持ちで席に着いた。
梢も結果を受けとり、
「……と、やっぱり英語の伸びが悪いなー」
と思案顔になる。
「屋敷野さん、分からない事があったらいつでも聞いてくださいね?」
島岡先生の方が、自分の教え方が悪いのかと申し訳なさげなので、悪かったなーと思ってしまう。
「先生のせいじゃないですよー。バイトもはじめちゃいましたしねー」
薬学か医学関係の大学を志望している梢は、理系の受験科目は全体的に成績がいい。
だが、今後のことを考えれば当然英語は必要だから、次までに何かやり方を変えるほうがよさそうだ。
ところで梢、今回は3日目に凍えながら受けた試験も悪かった。
「社会と家庭科も頑張ってくださいね」
「え? あれはノーカンでしょ! あんな寒いのに無理ですって!」
「そうはいっても、みんな同じ条件でしたから……」
「いやいや先生、皮下脂肪量が違いますし、全然同じ条件じゃないです!」
言い張ってみんなの笑いを誘い、ちょっとファットな子の妬みも密かに買って、梢は自分の席に着く。
(まったく……社会も家庭も点数稼ぎポイントなのにー)
寒さに負けた。最大の敵は、大自然だった。
「おのれ大自然……! ……と、御剣君? 何でそんな顔してるんです? 良かったんですよね?」
梢は、どよどよと肩を落とす刀を不思議そうに見つめる。
「よく見たら、国語と音楽が0点だった……ダメじゃん、これ補習じゃん」
「あ、そういう……御愁傷様です」
「0点がなんだ! 勉学がなんだ! 俺は剣術に生きるからいいんだよ!」
開き直って叫んだものの、刀の脳裏に「めっ!」と睨むふたりの少女の顔が浮かび、
「……はい、嘘ですごめんなさい」
としおしお凹む。
「はーっ、来年はもう少しまともな点数をとれるように頑張らないとな」
ひとりで百面相をする刀を呆れ顔で見守りながら、梢も「私も頑張らないと」と思うのだった。
◇
1年2組。
「
朝鳥 さゆる
」
桐島 義弘
先生が呼んだ名に、幾人かが息を呑んだ。
「えっ?」「来てたんだ」と密かな囁きが交わされる。
中にはさゆるの顔と名前がはじめて一致したという子もいるらしく、彼女の大人びた雰囲気に驚いて「留年組?」と訊ねる者さえいるようだった。
さゆるはそんな視線や声を無視して、すっと立つと教壇まで無言で歩いた。
事情を知らない人たちが噂するように、病気などの理由で留年や休学を繰り返した上級生、というわけではない。さゆるの歩んだ15年という人生が、ほかの生徒たちよりいささか波乱に満ちていたというだけだ。経験は人を大人にする。――大人に、してしまう。いろいろな意味で。
「素晴らしい点数だった。おめでとう」
桐島先生はさゆるにだけ聞こえるようにそう賞賛した。
確認すると、ほぼ満点に近い。
さゆるは小さく会釈して席に戻った。
普段勉強している様子もなく、学校にもあまり顔を出さないさゆる。ところが成績はいいようだと察したクラスメイト達は、ささやかに好奇と嫉妬の視線を送ってくる。
さゆるはそれに、気だるげに肩を竦めるだけ。
席に着き、うつ伏せになり目を伏せる。
耳に届くざわめきを排除し、思考の深海に潜りこむ。
破滅以外の将来の見えない自分。決して救われることのない自分。試験が未来につなぐ行為なら、破滅以外の未来図の見出せない自分が、テストで良い点をとることに、何の意味がある?
「――何やってるのかしらね、こんなところで」
誰の耳にも届かない声。
習い性、或いは性格なのかもしれない。
それなりに何事も几帳面にこなしてしまう。
「くだらない」ことでも律儀にやってしまう。
破滅の一歩手前にいるのに。
そんな性格でさえなければ、もうとっくに地獄に落ちて、宙ぶらりんで煉獄の炎に焙られ続ける苦しみからは解放されているのだろうに。
「惨めね」
自嘲する。
惨めだ。
けれど。
――それが自分には似つかわしい。そんな気もする。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
79人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月01日
参加申し込みの期限
2016年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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