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【期末テスト】赤点?満点??冬寒波、四日間の死線<物語編>
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●プロローグ ~ニャス・ポ・ワール 黄昏荘にて
シーサイドタウンに二階建ての小さなマンションがある。
名は『
ニャス・ポ・ワール 黄昏荘
』。
高校生の
夜海霧 楓
と小学生の
トワ・E・ライトフェロゥ
は、この黄昏荘に住んでいる。
テスト前日のこの日、楓は机にかじりついて勉強していた。
楓はトワの兄に雇われて、令嬢であるトワの護衛の任に就く身である。
契約している以上ふだんなら仕事優先な楓だが、今日ばかりは勉強が優先だ。
(なにより、勉強しないと不利益も多いしな)
だが、静かな勉学の時間は長く続かなかった。
ドンドンドン パフパフパフ ピーヒャララ!
スマートフォンとタンバリンで、賑やかなBGMを奏でながら、トワが部屋に飛び込んで来たのである。
「カエデ、カエデ、外で遊ぶデスヨ!」
トワは楓の耳元でタンバリンを激しく鳴らす。
「兄様きてるデス! かんこーするマス!」
奇天烈な日本語に、ではなく、兄様という単語に、楓は眉根を寄せて顔をあげる。
若干18歳ながら、世界を飛び回る社長でもある
フィリオ・フェルグリッド
がその多忙の合間を縫って、黄昏荘を訪れたというのか? 雇い主であり幼馴染であり気のおけない友でもある彼が?
(よりにもよってテスト前日に来るか! こちとら忙しいというのに)
楓の不満を余所に、フィリオは涼やかに登場した。
やわらかな金の巻き毛を揺らし、青い瞳にスマイルを浮かべ、彼はとても愉快そうだ。
「やあかえでくん。テスト勉強なんかしてないで忙しい中来た僕に構え。僕と妹に構え。存分に構いたまへ」
「かーまーう デスヨ! トワと兄様を ぞーんぶーんに かーまい たまへー」
トワも一緒になって跳ね回りはじめる。
「断る」
楓は一刀両断した。
それが却ってフィリオには面白かったらしい。
丸めた拳をマイク代わりに、見えぬカメラに向かってインタビューごっこをはじめる。
「ハイ、此方現場のフィリオです。此処ではデスネ、エー、期末テストを前日に控えた、エー、寝子島高校生の、エー、テスト勉強の様子が見られ、マス!」
マイク代わりの拳が、ぐっと楓の眼前に差し出される。
「楓君、いまはどの辺をテスト勉強してる?」
「主に日本史」
楓はトワの護衛を引き受ける前はフィリオ――楓やトワは
アル
と呼ぶ――の護衛をしていた。学校に通う機会もあったし学力も低くはなかったが、美術や日本の歴史に触れる機会は少なかったのでそのあたりを広げている、と回答する。
「満点を目指さないんですか?」
「必要ない。赤点さえ取らなければいい」
「その理由は?」
「満点を目指さないのは目立つ必要がないから。赤点を取りたくないのは補習やら追試やらで拘束されたくないから。何方の理由もお嬢の護衛の仕事に響く」
その職人的な答えに、フィリオはひゅうっと口笛を吹く。
トワもスマートフォンのぱふぱふという効果音を大きくした。
「エー、彼は寝子島に越してきて初めてのテストなので気合が十分に見られます。で、現在の心境は?」
「……」
楓はかまっても切りがないと無視を決め込んだ。
が、それはフィリオとトワを暴れさせただけだった。
「お・で・か・け、したーいーのよー! トワとー兄様とーカエデとー三人で!」
「そうだそうだ。何故我々を外に出さないのか!」
楓はノートから顔をあげずに答えた。
「トラブルメーカー二人を外に出したらそれこそテスト勉強どころじゃなくなるから」
「ひどいっ、お忍びで来た友人に思う事はないの?」
「テスト後に上司約2名が愚痴ってくるのかと思うと胃が痛くなる」
楓はまた黙々と勉強をし出した。
このままだと、フィリオとトワには当然ながらつまらない展開だ。
フィリオ、背負ってきたギターをおもむろにかき鳴らす。
「上手いこと護衛を撒きつつ寝子島までお忍びで遊びに来た僕の苦労を知らずに一心不乱に勉強しております。そんな彼に贈る歌、聴いてください。泳げ、マンボウくん」
フィリオは歌う。気の抜ける歌を。
「ある朝 僕は寝子島町長とー 喧嘩して とーてとーてー逃げ込んだのさー♪」
耐えている。楓は耐えている。
唇を横に引き、あくまで無関心を装いながら。
それがフィリオの嗜虐心を煽る。
「如何でしたでしょうか。この声援を受けて楓君は頑なな表情で机に向かい合っております、鋼鉄の精神です。私、何としても引っぺがしたい衝動にかられます。えーい!」
フィリオは楓を椅子から引き抜きにかかった。
「抜けません! それでも、カブは、抜けま、せん! 楓君、物理的に妨害されてるけど平気ですか?」
「現在進行形でイラッとしてる」
「テスト勉強はかどってます?」
「察しろ」
楓が頑として動かなかったので、フィリオは引き抜くのを諦めた。
見ていたトワがぴょんぴょこ跳ねる。
「カエデ忙しいナラ Dinner 作るデス、トワが! トーワーがー!」
「トワに夕食任せても大丈夫なの?」
インタビュアーな兄が、自分よりもトワをよく知る友人に尋ねる。
楓は答えた。
「包丁を使わないサンドイッチなら許す」
「作るよー! sandwich! いっぱい作るデス! 兄様ートワは作るの上手くなったデス!」
はしゃぐトワに目を細め、次の瞬間、フィリオはぎくりと肩を竦める。
「楓君、そのおもむろに引き出しから出てきた梅干しは?」
「我慢が限界に達したらアルに食わせる為のもの」
「うっ、梅干しだけはやめ……」
後ずさるフィリオ。
状況を理解していないのか、はたまたサンドイッチのなんたるかを理解していないのか、
「うーめーぼーしー? でサンドイッチ作るイイデス? OK! 混ぜるヨー」
とバンザイするトワ。
「それは勘弁」
フィリオは苦笑すると、トワにBGMを最大にするよう合図して、この場を締めにかかった。
「という事でお時間もなくなってきました。この番組はご覧のスポンサーと中の人のMSさんへの無茶ぶりとMSさんの健気なマスタリングによってお送りしました。という事で、カメラをMSさんに返します! 黄昏荘からお送りしました!」
「おーくりしましたー。カメラモドス、マス!」
はい、カメラ受け取りました。
フィリオとトワは、楓を誘うのを諦めて黄昏荘を飛び出してゆく。
キャットロードにある
トワが飾り付けたクリスマスツリー
を見にゆくらしい。
「ようやく静かになった……」
楓はほっと息を吐く。
すると薄く扉が開き、去ったはずのフィリオがひょこと顔を覗かせた。
「……胃薬、要る?」
「ああ、頼む」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
79人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月01日
参加申し込みの期限
2016年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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