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【期末テスト】赤点?満点??冬寒波、四日間の死線<物語編>
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●なにはともあれ試験は終わり、
「くぅ~疲れましたってか」
長い白衣と、チェックの制服スカートの下から覗くスパッツは、
伊賀 解理
のトレードマーク。
校内の長い廊下。居並ぶ教室。試験が終わったのだ、居残るより早く帰りたいのだろう。生徒の姿はまばらである。その廊下を、解理は白衣のポケットに手を突っ込んで歩いている。
白衣と眼鏡とスパッツは優等生の証……かどうかわからないが、それらを兼ね備えた解理は、今回も無事にテストを乗り切ったことに満足していた。
「さぁて、ともあれ面倒な4日間が終わったんだ。さっさと帰って……」
と、そのとき、解理は風紀委員長である
北風 貴子
のおかっぱ頭を見つけ、足早になった。
「いいんちょ……北風先輩。先輩も帰るところかな?」
「あら。伊賀さん。奇遇ね」
試験が終わった解放感は、この几帳面な先輩にもあるのか、いつもより当たりがやわらかだ。
ふたりは何とはなしに校門まで話しながら歩く。
「先輩はテストはどうでした? 4日間全部でなんかフツウじゃない事が多かったですよねぇ」
「ほんとよ。踊り出す人はいるし……うちの学校の風紀はいったいどうなっているのかしら」
そういいつつもあの時声を上げられなかったのは、自分もインド映画の愉快な音楽がヘビーローテーションしていたせいだ。それから3日目に扉が壊れたのも辛かった、と零す。
「それでも、手ごたえは悪くないわ。あなたは?」
「僕もいつも通りでしたよ。いい意味で!」
解理はそういって、眼鏡の蔦をくい、と上げる。
「やはりメガネで白衣を着てるからにはイメージを崩さないようにしておかねばなりませんよね?」
貴子はくす、と笑みを漏らすと、同じように眼鏡の蔦をくい、とあげた。
「面白い意見ね。ただ、どうせなら、イメージだけでなく本質からきちんとしていきたいわね」
「その眼鏡キラリ、さすがです! ところで、先輩はこの後予定はあるのかな?」
「いいえ、とくには」
「それは僥倖! 僕は4日間で使った脳を休めるために甘い物を買って帰ろうかなと思ってたんですけど、よければ一緒にどうです?」
頑張った自分へのご褒美というやつですよ、と解理がウィンクしてみせると、貴子は少し目を丸くして、それから「いいわね」と微笑んだ。
◇
可愛らしい小箱を抱えた解理と貴子がシーサイドタウンのケーキ屋さんから出てくる。
甘い香りのするショーウィンドウ。解理たちと入れ違いに
巫部 紫苑
が通りかかる。
紫苑は、英二たちとファーストフードで小腹を満たした――トレーに山盛りのハンバーガーにみんなは目を丸くしていた――のち、カラオケに行くという彼らと分かれて、買いものをしていた。
「テスト期間中は勉強を優先しちゃいましたし、色々と作りたいですねぇ」
試験前は勉強の為に料理する時間を削っていたので、普段より惣菜等の出来合い物で済ませる割合が多かった。そのうっぷんを晴らすためにも、今日は久々に凝ったものを作りたい。
「お惣菜も美味しいんですけど、やっぱり自分で作るのも楽しいのですよね」
紫苑はスーパーに立ち寄ると、夕飯のことを考えながら、あれやこれやとカートに食材を積み上げてゆく。
トマトにレタス、ホウレン草。お豆腐、お魚、お肉に卵。
アボガド、バターに、コリアンダー。
デザートに林檎とバナナとオレンジを一袋ずつ。
前が見えないほど山積みになったカートをレジに押しこむ。
店員のお姉さんもびっくり仰天、この子まさか一人でこんなに食べるわけじゃないわよね、と言わんばかりだが、紫苑の胃袋ならこれだけの量でも一日でぺろりなのだ。
「あ、ありがとうございました!」
店員さんの声に見送られ、スーパーマーケットを後にする。
紫苑は重い買い物袋を抱えて上機嫌。頭の中には、いくつものレシピが渦巻いている。
◇
その頃、
御巫 時子
はまだ学校にいた。
帰り支度を整えて、向かっているのは理科室だ。
理科室に行くのは彼女の日課のようなものだった。
思いを寄せる
五十嵐 尚輝
先生……その姿が見たくて、つい寄ってしまう。
ただ、今日は足取りに少し迷いがある。
試験後は先生も採点で忙しいだろう。邪魔になっては悪いと思ったのだ。
(けどテスト期間中お会いしてないので会いたくて……。声が聴きたくて……。たった4日間なんですけど)
一目見れればそれでいい。採点中だったら珈琲だけ淹れて帰ろう。
そう思いながらおずおずと戸を開け、理科室を覗く。
すると窓の外を見ていたらしい五十嵐先生が、物音に気付いて振り返った。
「御巫さんでしたか」
五十嵐先生はボサボサの前髪の下ですこしばかり微笑んだようだった。
「こんにちは。お忙しかったですか?」
「今ちょうど休憩していたところです。珈琲を淹れたところなので一杯どうですか」
淹れるつもりだった珈琲。五十嵐先生の頭にはカップなどは存在しないらしく、迷いなく珈琲をビーカーに注ぐと「熱いですから気を付けて」と時子に手渡す。お礼を言って受け取りながら、時子はじっと先生の顔を覗き込んだ。
「……僕の顔になにか?」
「お顔の色はよいようですね……体調を崩されていないかと心配していました。もう12月……これから寒さも本格的に厳しくなりそうですから……」
12月、という言葉に、窓の外を見遣りながら、五十嵐先生は相槌を打つ。
「そうですね」
「先生、私……寝子島で冬過ごすのは初めてなんです。毎年夏休みには来てたんですけど……寝子島の冬ってどんな感じなんですか……?」
「寝子島の冬、ですか……」
五十嵐先生はちょっと考え込んだ。
「いや、すみません。実験ばかりで季節の変化に疎いようです。……ああそうだ、去年の冬はルリビタキを見ました。珍しかったんでよく覚えています。青くてきれいですね、あの鳥は……」
先生は特別鳥に詳しいというわけではないだろう。ただ、鳥好きの生徒が目の前にいたので思い出したのだ。
「ええ、綺麗です……」
時子は答えて珈琲を飲む。
温かくて、それから、先生との間に流れる沈黙もやさしくて、時子はほっと表情を緩める。
「テストが終わると少し気が抜けるといいますか今日は勉強を休みたくなりますね……」
「それもいいんじゃないでしょうか」
「でも自己採点くらいはしないと……」
「テスト結果が心配ですか?」
「ええ、すこしは。……確認はしたつもりですが。ふふ……、いまさら気にしても仕方ありませんよね」
「そうかもしれませんね。さて、僕はそろそろ採点に戻らなければ」
空のビーカーを片付けて、五十嵐先生は準備室に戻ってゆく。時子はその背に声を掛ける。
「先生、ご無理なさらずに……」
「ありがとう。御巫さんも気を付けてお帰りくださいね」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
79人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月01日
参加申し込みの期限
2016年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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