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犬と歩けば……
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「僕、フライングディスク投げるの、とくいですよ! アイザックが走って、飛びつく、ぴったりに投げるれます」
フィリップが自信満々で投げたフリスビーを、アイザックとポンチクとイシカとホノリが一斉に追いかけた。
「どの子がはやいでしょうか?」
フィリップはわくわく目を輝かせているが、4歳で落ち着いているアイザックはともかく、1歳のイシカとホノリ、そしてそこへ1歳にも満たないポンチクが加わると、どうにもまともな勝負にはならないな……と、皆は微笑ましく予想しながら見守っていた。
「ここは天国だな…ああ、本当に可愛い、眼福だ」
ポンチクの散歩に同行していた
市橋 誉
は密かに可愛いものが好きなのだが、密かにと言っても、彼の胸が愛らしい犬たちによって満たされているのは、その緩みきった頰を見れば明らかだ。
「猫は猫でかわいいけど、犬もかわいいよね」
たまたま行き合った
篠原 翠響
がのんびりした声で言うと、
エリセイ・ジュラヴリョフ
がぼそっと口に出した。
「犬じゃない奴も混じってるけどな」
これをきっかけに皆がケラケラ笑いながら見ているのは、犬たちに混ざってフリスビーを追いかけている
志波 武道
だった。
「俺負けないからナッ」
全力のダッシュは、彼らの笑い声をいっそう高くする。そんな中で、ポンチクが走る様をじっと見つめていた
御巫 時子
がボルゾイの飼い主たちを仰いだ。
「ボルゾイって写真でしか見たことがなかったです」
「あたしもあんなに大きな犬を見たの初めて」
と翠響。
「うちはマンションだから、クレーンゲームのぬいぐるみが関の山なのよね。それはそれでかわいいけど」
「俺も犬は大好きだけど、寮で一人暮らしの身だし、学校やバイトに行くときは、どうしても一人にしてしまうし……」
誉は残念そうに首を横に振った。衿花のように実家で飼うのなら良いが、彼のように寮暮らしで忙しくしている高校生では、生き物を責任持って世話をするのは難しい。
「うちは店やってるから、誰か居るしね」
レナート・ジュラヴリョフ
が出した言葉を聞いて、
ロベルト・エメリヤノフ
はふと疑問に行き当たった。
三人の兄弟は、ミルクホールの二階と三階に住んでいる。店主であり彼らの伯母の康子が、彼らとは別にシーサイドタウンのマンションに住んでいる事は、ミルクホールのアルバイト経験者として知っていたが、何故三兄弟は両親と暮らしていないのか。
以前イリヤに日本には短期滞在なのかと聞いたとき、彼は今後の事は分からないと曖昧に答えたが、そもそも彼らの家族はどうなっているのだろう?
「……ペットがいると家族が増えたような感じしていいよね、イーリャは犬を飼うの初めて?」
ロベルトの質問へ、イリヤは「Нет」と否定を返した。
「小さい頃に飼ってました。兄さん、Sol'kaって何て言う種類?」
イリヤが兄たちを振り返ると、エリセイはそれがまるで聞こえないかのように黙りこくっていたが、レナートが口を開いた。
「サモエドだよ。父が独身の頃から飼ってたから、俺らが小学生の頃にはもう老犬だったんだ。イーリャはあんま覚えてないんだろうね」
「そんな事ないよ。毎日兄さんたちと一緒に散歩したのも覚えてる。だってお父さんは忙しかったし、お母さんは犬が苦手だったでしょう。だから僕たちが——」
「Я хочу спать.」
エリセイが呟いた瞬間、レナートが突然「Лисе!」と強い声で双子の兄の名前を呼びながらぐっと腕を引き寄せた。ロベルトは何が起こったのか分からない。しかしそこで犬たちが帰ってきたので、会話は途切れてしまった。
「やったZE☆」
「わあ……! 凄いです武道さん」
「本当すご……ってなんで人間が持ってきてんですか!」
武道がナイスキャッチしてきたフライングディスクを受け取った英二は、拍手する時子にノリかけたものの、フライングディスクを芝生に叩きつけ——る真似をしながらフィリップへ返し——、「しょうもない」と笑っている。
この時には双子は一瞬前の険しい表情からいつもの顔に戻っていた為、ロベルトも追求するような真似はしなかった。
「この子は芸とか覚えてるかい?」
ロベルトが聞くと、イリヤは嬉々として答えた。
「ブリーダーさんが教えてくれて、僕もケンネルで練習しました。
Ponchik Heel.Good boy!」
イリヤの命令を聞いて、ポンチクは主人のもとへ駆け寄り横について歩く。ポンチクの主人の声を聴き漏らすまいとする引き締まった表情を見て、
佐藤 英二
は感心しきっていた。一方で時子も、ふむと頷いている。
「英語なんですね。では褒める時は“good”の方が良いんでしょうか?」
「やってみたらいいんじゃないかな?」
レナートが興味深げな彼女たちへ、持ってきていた菓子を渡した。一見するとただの丸いクッキーだが、時子はそれをじっくり観察し、くんと鼻を近づけて得心する。
「甘い香り……これはサツマイモですね。もしかして手作りですか?」
「そだよ。裏ごししたさつま芋に、薄力粉混ぜて作んの」
「健康的ですね……。やはり手作りは市販のものより良いんでしょうか?」
「うーん……」
時子の質問へレナートは片眉を上げて逡巡する。
「店によっては手作りとかオーガニックとかで売ってるとこもあるし、その辺は俺も分かんねぇや。
ただブリーダーさんには色々聞いてたし、飼う前から何度か顔は見に行ってたけど、ポンチクとも家族になったばっかだからね。今は色々試してるとこ」
「犬も、一頭ずつ、好みあるます」
フィリップがそんな風にレナートに頷くと、衿花も同意した。
「肉が好きな子もいれば、野菜が好きな子もいるわね」
時子がこくこく首を縦に聞いていると、衿花は続けた。
「性格も大分違うわ。うちのイシカはとっても元気だけれど、ホノリはおとなしくて甘えん坊よ」
「ポンチクさんはどうなんでしょうか?」
時子はポンチクを見ながら飼い主へ聞いてみた。
「飼い易い性格だとは聞いてるけど、どうかな。……ああそうだ。フィリップと衿花ちゃんの犬にも、よかったらどうぞ」
レナートがさつま芋クッキーを勧めると、犬たちは当然湧き出したが、一番喜んでいたのは実は誉だった。
「Shake」とポンチクたちの肉球を堪能して、「土に触れた後の匂い…ああ、肉球って本当に良いものだ」とうっとりしていた彼は、犬たちがお菓子に夢中になる姿にメロメロになってしまっている。
「見てるだけで微笑ましいっていうか、ふんわりするよね。犬だけじゃなくて、それを見てる人の方を見ても」
と英二。
「本当に犬が好きなのね」
衿花はイシカとホノリについた草を払いながら、誉の様子に呆れたような感心したような声で苦笑した。
そこでロベルトがイリヤを向いた。
「日本語にも犬に芸やらせる時の言い方はあるよ。知ってるかな」
「お手」
イリヤは笑顔で掌を差し出した。
「お手。ですよね?」
二度目の命令と何故か有無を言わせない笑顔に、ロベルトが思わず手を重ねると、イリヤは笑顔を一層深くして、ロベルトの手をぎゅっと握り返した。
「Good boy Robi. ……なんてね」
「イーリャってば」
ロベルトがいやーんと目を伏せたのを見ていた翠響は、自分もお手をすればイリヤと手を繋げるのかと、あらぬ事を考えてしまっている。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月04日
参加申し込みの期限
2016年01月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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