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犬と歩けば……
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「——武道、アウトレット行ってたんだ。何買ったの?」
犬たちとの触れ合いを少し遠巻きに、人間たちは温かいものを飲みながらのちょっとした休憩モードに移行していた。エリセイが振ってきた話題を武道が受け取る。
「友達へのクリスマスプレゼント。選んでたらロベルトくんとばったり!」
「プレゼントか……。そう言えばミルクホールもクリスマスモードだね。僕はこの間風邪で休んじゃったけど」
ロベルトが声に申し訳なさを混じらせていると、武道が「あーそっか風邪で休んでたかその時!」と相槌をうつ。
「超綺麗になった☆ その後俺も風邪ひいたけど!」
「俺らもしんどかったよー……」
レナートがしみじみ言うと、会話を聞いていたらしい英二がポンチクを撫でながら苦笑している。時子はミルクホールで聞いた話し——双子が同時に風邪をひいた——を思い出して、先輩二人へ駆け寄った。
「もう大丈夫なのでしょうか?」
時子が差し出してくれたカイロを「大丈夫なのです」と気持ちだけ受け取ったレナートの背中に、エリセイが抱きついた。
「こうして兄弟仲良くくっついていれば——!」
「くっついているから、二人で一緒に風邪ひいたんじゃないの」
イリヤの指摘を聞いて、武道は気になっていたことを思い出した。
「そういえば……。俺と、愛しのマイブラザーも顔はかなり似てるが……髪型体格まで瓜二つだよな君たち。
ピアスの色が違うから見分けやすいっちゃやすいけど、いつからピアスつけてるの? 髪型とか……意識してお互い似せてたり?」
エリセイとレナートは同じタイミングで顔を見合わせ、同じタイミングで、同じ顔で破顔した。
「ピアスは店を手伝い始めた時に、シフトかぶったらパートさんとバイトさんたちが混乱しちゃって」
「めんどくさいねって、ピアッサー買ってきてぶすぶすっとあけちゃった」
「康子伯母さん、俺ら見るなりギャーッ叫んだんだよ?」
「うん、あの顔ほんとおかしかった! 耳くらいどうでもいいのに」
「髪はお互い切ってるとこうなっちゃう」
「でも似せなくても同じだよね」
「俺がレーナで、レーナが俺」
「リーセが俺で、俺がリーセ」
二人が示し合わせたかのようにポンポン言葉を繋げると、どちらがどう喋ったのかも分からなくなってくる。煙に巻かれたような気分でいると、二人はニッと笑って同時にこう言った。
「どっちがどっちでも、どうでもいいんだよ」
二人が話し終わる頃、英二はイリヤと喋っていた。
「素朴な疑問なんだけど、日本だと犬の鳴き声って『ワンワン』だけど、ロシアだとどんななの?」
「——がうがう、です」
イリヤの犬の真似を聞いて、英二は「なんだか強そうだね」と言ってクスクス声を漏らし出した。イリヤとしてはそれほど面白いことを言ったつもりは無かった為、「おかしいかな?」と隣に立っていた翠響に振る。
「え!? え、ええ、……え」
翠響は突然のことに顔を真っ赤に染めて、慌てふためいた。イリヤは彼女の態度に小首を傾げただけで、英二との会話に戻ったが、翠響の心臓はまだドキドキしっぱなしだ。
この高鳴りの原因が何か。流石に彼女も気づき始めていたものの、素直に認めきれないところもある。表面は冷静に取り繕おうとし、内面にある感情を持て余した結果がこの赤面のようだった。
結局彼女は自分の気持ちをごまかすように、「ポンちゃん!」とポンチクを構い出した。
「そういえばなんでポンチク?」
ロベルトに続いて誉が「ポン……。可愛い響きだ」とうっとりしていると、エリセイが答える。
「つか衿花さんの犬の方が変わってるよね。アイヌ語?
ポンチクはね、伯母さんがイーリャが呼び易い名前がいいってさ」
「僕が一番話すのは、ロシア語。それから、家で家族で話していたのは英語だから、ちょっと出来ます。日本語は母と、兄さんたちとしか喋らなかったから、会話だけ」
「でも店に居る事もあると思うし、そしたらお客様も呼び易い方がいいよねって話しになったんだよ。
そーするとロシアっぽい名前って微妙じゃん? どーしようかーって話してた時に康子伯母さんがドーナッツ食ってたの見て、イーリャが」
そこで英二が振り返った。
「ああ、ポンチクってドーナッツの事なんですね」
「ん、んー……クリームっぽいやつがね、Пончик(*ぽんちく)」
「なるほど…………。ポンチク!」
英二が改めて名前を呼ぶと、ポンチクはワンッと元気よく吠えて返す。ポンチクはボルゾイらしい素直で従順な性格をしているようだ。
「尻尾をこんなに振って……可愛い」
誉はクラクラ芝生に倒れんばかりの勢いだ。と言うか倒れた。そして犬たちにぺろぺろと頰を舐められて昇天している。レナートがそれを見下ろしながら笑った。
「良かったねー、誉」
「はい、有難うございますレナ先輩。凄く癒されてます。ここにこれて良かった、犬可愛い」
「誉さんが可愛いですね」
イリヤがするっと吐いたが、皆同意したくなるような状況ではあった。彼は本当に犬が好きなのだろう。そこでロベルトも続く。
「僕も犬は大好きさ! 志波はカワウソが好きなんだね。カワウソも可愛いよね」
「そうそう、俺のイチオシフェイバリットはカワウソ! でも飼う、よりも見に行く、なんだよな…いつか握手するのが夢っ……!」
「かわうそってなんですか? どんな動物?」
イリヤが聞くと、長兄が「ラッコ」と答え、次兄が「Sea otter(*らっこ)」と続ける。カワウソ好きな武道としては否定しておかねばならなかったが、ラッコが英語で海カワウソと呼ばれるように、カワウソの仲間なのは事実でもあった。説明を考えている間に、エリセイが先に喋りだしてしまった。
「つかラッコってさー、海に住んでる癖に寒いから手上げてるんだって。飯食わないと凍死するらしいし、クッソ可愛いけどバカみたいじゃね?」
「あいつら寝てる時波で流されるかもしれないから、わかめ身体に巻いてんだよね。クッソ可愛いけど海に住まなきゃいいのに」
双子が言い合うのを聞いて、英二が「今ってカワウソの話しでしょう?」と話しを戻している。
そんな折に由貴がやってきて皆へ挨拶をした為、結局イリヤはカワウソとラッコを頭の中で結びつけてしまったのだが、知識が正されるのは別の機会で良いだろう。
「いや、ここの主役はあくまでわんこだ」
と、誉が言うように、今は犬の時間だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月04日
参加申し込みの期限
2016年01月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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