12月も残りあと僅か。
市橋 誉が休日をゆったりと味わうように歩いていると、偶然知り合いと鉢合わせた。
「これから
寝子ヶ浜海浜公園へ行くんだ。君も散歩?」
笑顔を見せた一学年上の
エリセイ・ジュラヴリョフは、いつも兄弟と一緒に居る印象がある。一人で散歩とは珍しいと思った時——
「ワンワンッ!」
耳に立つ元気な鳴き声の方へ目をやると、
レナート・ジュラヴリョフと
イリヤ・ジュラヴリョフが兄の方へ駆け寄ってくるのが見える。そんな彼らの足元に、まとわり付くように動物が跳ね回っていた。
「……犬?」
注目している間に犬は一気にこちらへ飛んできて、誉へじゃれつこうと必死だ。イリヤがリードをぐっと引き寄せて抑えると、レナートが苦笑しながら謝罪してきた。
「ごめんね驚かせて。こいつ大きく見えて実はまだ子供で」
「いや、大丈夫だけれど——」
彼らが犬を飼っていたとは初耳だ。
誉が尋ねると、エリセイがこんな経緯を話し出した。
「飼い始めたのはこの間からだよ。ブリーダーが康子おばさんの知り合いで、店に降りた時も平気なように、少し落ち着く月齢まで向こうである程度躾けて貰ってたんだ」
「本当はクリスマスにあげるつもりだったんだけど、前倒し」
と、レナートは小声で言う。この場で誰よりはしゃいでいるイリヤを見れば、彼らが何故犬を飼う事に決めたのは明らかだ。
「海浜公園って結構歩くんだな」
「ちょっと遠いけど、ブリーダーさんにもボルゾイは元々は猟犬だから、いっぱい運動させたあげてくださいって教えられたんです。
あそこは
ドッグランもあるから」
イリヤの話しを聞きながら、誉は、飼い主を見上げて待ちきれないと言うように目を輝かせている犬の背中を撫でてやる。
「友達が増えるといいな」
皆さんこんにちは、東安曇です。
今回は『犬と遊ぶ』ことがテーマのシナリオです。寒い中申し訳ありませんが、外へ出てください。
自分の犬を散歩させたり、友達の犬と一緒に散歩したり。犬を飼っていない方は公園やドッグカフェで触れ合うのもオッケーです。
しかし犬はPCさんの飼い犬でも動物。全てPCさんの思い通りにはいきません。半NPCとしてマスター側で動かしますのでご注意ください。
またサンプルを参考に、下記は必ずアクション欄にご記入ください。
==========
【1】犬種(毛色)
【2】性別(年齢大凡)
【3】性格(躾け状況)
【4】犬の名前
==========
【遊びに行ける場所】 *下記の中から一つだけ選択して下さい。
『寝子ヶ浜海浜公園』(マップJ-11)
シーサイドタウンにある大きな公園です。芝生のドッグランが有ります。
小型犬エリア、中・大型犬エリア、フリーエリアの三つが有りますが、特に指定がない場合は基本的にフリーエリアへの参加となります。
『ドッグカフェ』
シーサイドタウンにある、犬を連れて入店出来るカフェです。犬用のメニューも有りますが、どんなものがあるかは好きなように上げてしまってください。出来る限りで採用致します
こちらへ犬を連れていないPCさんがご参加する場合は、店の看板犬やモブNPCの犬と関わることになります。
『その他』
普段の散歩ルートで散歩も可能です。
【登場するNPC】
『エリセイ、レナート、イリヤ』
飼い犬を連れて寝子ヶ浜海浜公園へ向かいます。彼らはドッグランにも登場しますが、ドッグカフェには行きません。
『ポンチク』 *『ポン』『ポンちゃん』と呼んでも反応します。
ボルゾイと言う非常に大きな犬種のオスです。毛色はホワイトとクリームのブチ模様。
快活な性格で散歩に興奮していますが、よくしつけられてもいます。コマンドは英語で覚えています。ドッグランはフリーエリアに行きます。
『紅緒、陽毬』
ドッグカフェに遊びに行きます。