変態の軍隊 Revolution ～葉っぱ１枚でも寒くない～｜リアクション

変態の軍隊 Revolution ～葉っぱ１枚でも寒くない～

　後日、寝子高にて。
『……というわけで、今回は思ったような戦果を得られませんでした』
　咲からの報告の通話だ。
　シトラス・ガムダンは落胆の声を漏らした。
「もう少し骨のあるものだと思っていたよ、君は」
『申し訳ございません……。ですが、次回こそは必ずや変態どもを滅してご覧入れましょう』
「その言葉、肝に銘じておくように。以上だ」
『……はっ！』
　通話が途切れる。
　朝日を浴びたその顔は、苦虫を潰したような悔いの残る表情だった。
「俺の黒歴史を披露することがなくて何よりだ……」
　彼は高台から騒動を監視していた。
　葉っぱの魔力の射程外だったため、黒歴史による抵抗を試みなくて済んだのだ。
「まさか、この俺が幼稚園児の時、先生に赤いバラの花束を贈って交際を申し出たことや特撮ヒーローに憧れて必殺技を本気で特訓していたり、中学校の徒競走でクラス全女子に抜かれた思い出や川で溺れたと思ったら、沈まずに浮かんで川下りを体験して河口まで漂着したハプニングや、幼馴染の性別がつい最近まで同性だと勘違いしてたなんて出来事を披露しなくて済んだのは幸いだったな」
　この男、闇が相当深い。
　シトラス・ガムダンは背伸びをしたあと、裏生徒会の金バッジを外す。
　代わりに『生徒会副会長』の腕章を装着した。
「さぁて、志波先輩をどうやって丸め込もうか……？」
　シトラス・ガムダン――八神修副会長は、この寝子高の倫理を守るべく今日も暗躍するのであった……！！

＜了＞

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あとがき

担当マスター：焼きスルメ
ファンレターはマスターページから！

公開が大変遅くなって申し訳ありません。
乾物こと焼きスルメです。
色々と言いたいことがあるかと思われますが……。

送られたネタがカオスすぎて着地点が迷子。

カツ丼にオリーブオイルやマヨネーズや醤油をかけて食すくらい迷子。
そこにチリソースやハチミツやセンブリ茶葉やワサビをぶっこんでミキサーにかけた内容。
書いているこちらも、かなりお腹いっぱいのアクションでした……。

しばらく静養ののち、七罪シリーズ『怪人セブンの選択』をリリースします。
それまで、しばしお待ちくださいませ……。

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