変態の軍隊 Revolution ～葉っぱ１枚でも寒くない～｜リアクション

変態の軍隊 Revolution ～葉っぱ１枚でも寒くない～

「オラッ！！　クルミ出せやぁぁぁ！！」
　スレッジハンマーを担いだワリタリーヌ・ゴールドナッツ・パックリー（略称ＷＧＮＰ）＝サンは錯乱！。
　先程からすれ違う変態どものクルミを砕いて砕いて砕きまくっていた。
　しかし、コメディエアーの影響によって、変態のクルミは２秒で復元するのだ。
「へこむなぁ、そういうのー。おとなしく潰されてな、よっと！」
　ワリタリーヌが得物をブンッ振れば、ＰＥＣ平隊員の股間に鎚がめり込む。
　悲鳴を上げる平隊員。だが再び立ち上がってくるのだ。
「神魂の影響かな？　そうかーそうかー、だったらさー」
　ワリタリーヌは高速でスレッジハンマーを振り回し始めた。
「復元できなくなるまで砕いてあげるよ、そのクルミ！！　オラァッ！！！」
　逃げる変態を捕まえてはスレッジハンマーを振り下ろすワリタリーヌ。
　次第にひとり、またひとりと砂浜に沈む変態たち。
　クルミがいくら復元されようが、心が砕かれては立ち上がることができないのだ。
「たんたたた、たん、たん、たんたん、た～ん♪　むぅ、今日はチャイコフスキー魂が降りてこない！　開眼できない！」
　チャイコフスキーの『くるみ割り人形』を口ずさむワリタリーヌだが、イマイチ気分が乗らないようだ。
「僕のハンマーに気持ちがこもってないから変態たちのクルミが完全に割れないんだ！　どこか、どこかに音楽はないのか！？」
　狂気に満ちたワリタリーヌが、ＰＥＣに忍び寄る……！！