変態の軍隊 Revolution ～葉っぱ１枚でも寒くない～｜リアクション

変態の軍隊 Revolution ～葉っぱ１枚でも寒くない～

【変態ブレイカー御一行、到着　～一般参加の場合～】

「だーりん、あの騒動の中に入るための勇気が足りないわ……」
　大田原いいな、もといろっこんで変身したデネボラは全身に脂汗を書いていた。
　テトラポッドの影で出方を伺うデネボラは、『祭り』を遠くから観察していた。
　すると、天から一筋の光が変態たちの集団に落ちたではないか。
「変態の星が……！」
　デネボラはすかさずモテモテスターを身に付けた変態をズームで撮影。
　そのままSNSにアップ。
『今お星様を持ってる人はコイツ！　外見はコレ（ＵＲＬ）！』
　スマホゲーの体力ゲージ回復投稿のような内容になってしまった。
「おや？　星を持った変態がどこかへ駆けていくわ？　……そして、その後ろに不気味な影……？？」
　影からはとてつもない殺気が漂っていた。
　デネボラの勘が「近寄るな」と警告を発している。
「あの変態、死んだわね……。あすの夜明けを見ることができないなんて可哀想に……」
　デネボラは再び『祭り』を注視する。
「軽率な行動を取る奴は『14へ行く』のよ……」
　物騒な隠語を口にするデネボラの表情に、慈愛のカケラも感じられなかった。
「おや、あの子も相当な殺気を放ってるわね……」
　スレッジハンマーを担ぐ少女に気が付いたデネボラは、すぐにテトラポッドの奥に引っ込んだ。
「まさかと思うけど、あれで変態の股間を潰すなんてこと……ないわね。正気の人間なら、そんなことはしないもの……」