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木々で囲まれた猫鳴館にも等しく朝は訪れる。
布団に包まっていた
伊賀 解理
は自身の寝返りで目を覚ました。上体を起こして枕元の眼鏡を掛ける。何回か瞬きをして窓をぼんやりと見やった。
「おや、晴れているのかい?」
起き上がって窓枠に手を掛ける。やる気の無さそうな顔で力を加えると窓はがたつきながらも開いた。
「おお、一回で開いた。何たる幸運。よし、宝くじを買いに行こう」
閃きに近い発想で解理は出掛ける用意を始めた。ボサボサの長い髪を手で撫で付ける。襟足の部分を束ねて紫色のリボンで結んだ。白いダッフルコートに身を包み、黒いスカートとオーバーニーソックスで纏めた。
黒っぽいローファーを履いてドアを開ける。
「買ってもいないのに、すでにこの高揚感。今日は何かあるね!」
軋む廊下をずんずんと歩いて外に出た。
急な道を慣れた足取りで踏破して解理は街へと向かった。心なしか表情が緩んできた。頭の中では当選した時に備えて様々な使い道を模索していた。
ふと目まぐるしい思考が途切れた。脇道から
北風 貴子
が現れたのだ。冬の仕様なのか。分厚そうな水色のジャージを着ていた。
いいんちょは
夏場
と同じで冬もジャージなんだ。
数秒の思考に陥りながらも気を取り直し、解理は貴子の背中を追い掛けた。
「どうも、北風先輩。お出かけですか?」
呼び掛けられた貴子は無駄のない動きで振り返る。
「おはよう、伊賀さん。見た通りよ。あなたはこんな所で何をしているのかしら?」
「僕は、その、買い物を少々」
歯切れの悪い言い方に貴子の目が眼鏡越しに鋭くなる。
「風紀を乱すような真似は許しませんよ」
「その心配はないので……たぶん」
ぼそりと呟いた最後は聞き取れなかった様子で、それならいいわ、と厳しい追及の手から辛うじて逃れた。
その余波で解理の目は宙を漂う。斜め前の店舗を見て急に視線が定まった。
「あの、北風先輩。一緒に本屋に寄りませんか」
「私が付き合わなければいけない理由がわからないわ」
「そんなつれないことを言わないで下さいよ。『残照の中で君は泣いた』ってタイトルを知りませんか? 十代の作家の作品らしくて中々の評判なんですよ」
貴子の片方の眉がピクリと動いた。至って冷静な態度で口を開く。
「耳にしたことはあるわ」
「それなら、一緒に行きましょうよ。ほら、すぐそこですし」
解理の押しの強さに負けた形で貴子は、仕方ない人ね、と揃って本屋に向かった。
小ぢんまりとした書店に入ると、すぐに目的の本は見つかった。解理は平積みとなった小説の中程から力任せに一冊を引き抜いた。
レジに持っていって支払いを済ませると、気の良さそうな店主がスクラッチカードを差し出した。
「これは何ですか」
「キャンペーン中でね。千円以上の買い物で一枚のスクラッチが付いてくるんだよ。この三つの丸を擦って一つでも当たりが出れば、もう一冊プレゼントするよ」
「な、なんですと! 工学系の専門書を選び放題ですね」
解理は指を折って長ったらしいタイトルを挙げていく。店主は困ったような笑いで言葉を足した。
「専門書や参考書の類いは含まれないんだよ。悪いね」
「まあ、この世の中、そんなに甘くはないってことだね」
解理は不貞腐れたような声で丸い銀色の部分を硬貨で擦る。
「はい、ハズレ。こんなの当たるはずが、なんだ、と……当たり、だと?」
「本当だ。当たっているね。おめでとう」
店主の言う通り、最後の一つが当たっていた。書棚の本を見ていた貴子は解理の手元を覗き込む。
「確かに当たっているわね」
「でも、僕が買いたい本は手に入れたので、北風先輩にプレゼントしますよ」
「受け取る理由がないわ」
「貸しでいいです」
解理はきっぱりと言った。貴子は書棚の本をちらりと見た。借りるわ、と表情を抑えて受け取るとカードを使って本を購入した。
二人は来た時と同じように揃って出ていく。
突然、解理の表情が険しくなった。
ここで当てたらイカンだろ! 宝くじを買う前に貴重な運を使い果たしてしまった気がするぞ、ぐぬぬ。
心は宝くじから離れた。解理はそれとなく貴子の横に並んだ。
「伊賀さん、どこまで付いてくる気ですか」
「北風先輩、一緒に買い物をしましょうよ」
「そうね。借りは返すわ」
素っ気ない態度に満更でもない表情が垣間見える。
二人は軽い会話を交わしながら駅の方に歩いていった。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月10日
参加申し込みの期限
2015年12月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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