アレコレひゃっはーの日｜リアクション

アレコレひゃっはーの日

　土曜日、星ヶ丘寮に夜の帳が下りる。多くの窓の明かりは消えて今日という一日を終わろうとしていた。
　その中、八神修は明かりが点いた自室で取り出した服を着ては溜息を吐いた。
「これではないな」
　着ていた服を脱ぎ捨てて別の服を試す。今度は、違う、と一言で否定した。
　修の周囲には服が散乱して子猫達の良い遊び道具となった。黒猫のブラックが頭から服に突っ込む。三毛猫のマーブルは修の様子を見ながら前脚でちょこちょこと弄った。白猫のミルクは服に興味がないのか。修の足元に擦り寄って甘えた声で鳴いた。
「ん、ミルクは皆と一緒に遊ばないのかい？」
　表情が柔らかくなる。ミルクはクローゼットの奥に保管された箱に物言いたげな顔を向けて鳴いた。
「そうだね。明日は晴れるそうだから、あの服にしよう」
　ミルクを胸に抱えた修は頬擦りして言った。

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