天上の星々が明るく輝き始める頃、寝子島には本格的な夜が訪れていた。
「頃合いかのう」
上空のソリで待機していたサンタクロースが手綱を引き絞る。二頭のトナカイは揃って地上を目指して駆け降りた。
シーサイドタウンの片隅にある古めかしい店舗、
Joulupukkiの前でソリを止めた。
「これが噂のポストじゃな」
白い顎鬚を撫でながらサンタクロースは店頭に設置されたポストの中身に目を向けた。人々の願いが書かれた紙を適当に摘まんで読んだ。次第に表情が苦しげなものへと変わっていった。
サンタクロースは溜息と共に目を伏せる。
「ワシには無理じゃ。こんな力は……」
突然、サンタクロースは目を見開いた。止めていたソリに急いで乗り込み、空へと駆けていった。
その晩、天界の「神様☆ポスト」に新米のサンタクロースの嘆願書が転送された。
『日本という国にある寝子島に一日限定の奇跡を切に望みます。
大切な人と仲良くなれるような、何と言いますか、アレコレ起こしてひゃっはーでお願いします』
「……ひゃっはー」
神は物憂い横顔で文面の言葉を繰り返した。
今回のシナリオはサンタ★ポストの願いが色々と混ざった内容になります。
神様のひゃっはーの解釈で、以下のような状態になりました。
★今回の舞台★
1:日曜日の寝子島。朝から晴天に恵まれた。
2:その日は奇跡的な偶然が重なって大切な人との心の距離が近づく(GA推奨)。
3:嫌われそうな行動を自発的に起こしても神業で捻じ伏せられる(アクションとPCの特徴で決定)。
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これが今回のシナリオの全容です。神様の権限で幸運が約束された一日になります。
もちろん、各PCはそのことを知りません。ですが、奇跡的な偶然で意中の人と仲良くなれるかもしれませんよ。
あ、それとNPCの絡みは禁止しませんが、過剰な行為は控えてくださいね。対応できない場合がありますので。
この一日をプレゼントしてくれたサンタクロースに感謝です。ん、でも結局は神頼みなのでは?
細かいことは気にしないで楽しい一日を過ごしてください!