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サンタクロースの贈り物~ニャンタクロース♪~
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氷華・クルバトフ
は今日何度目かわからない溜息をついていた。
朝からずっと付けっぱなしのパソコンには、執筆途中の小説が表示されている。
執筆途中といえば聞こえがいいかもしれないが、午前中から今まで数時間の間に進んだページ数はほんの数えるほど。
それだって、今また消してしまいたい衝動に駆られている。
ようは煮詰まっているのである。
(なぜ主人公の行動に違和感しか感じないのだ)
自分で書いた文章を読み直し、氷華は再び溜息をつく。
と、その時だ。
目の端に、奇妙なものが映った。
軽く目頭を押さえ、頭を振る。
だがその奇妙なものは、視界から消えなかった。
それどころか、笑顔で氷華にてくてくと歩いてくる。
奇妙なもの、それは二足歩行で歩く、サンタクロース姿の猫だった。
「今晩はにゃ。ニャンタクロース、参上ニャのニャ」
「…………」
すちゃっとポーズを決めるニャンタクロースに、無言の氷華。
(煮詰まりすぎたか。そういえば、今朝からずっと、ろくに食事もとっていなかったな)
幻覚を見るには十分な環境だったかもしれない。
ニャンタクロースに背を向けて、氷華は再びパソコンのモニターに視線を落とす。
「待つのニャ、幻覚じゃないのニャ。ニャンタクロースはお手伝いにきたのニャっ」
思いっきりスルーされたニャンタクロースは、慌てて氷華の膝の上に飛び乗った。
ぽふんとした重みが、幻覚ではないことを告げていた。
「……待ってくれ。現実に理解が追いつかないのだが」
つんとした猫らしい瞳で見上げてくるニャンタクロースを、氷華は手で静止する。
これが、現実?
猫がしゃべり、膝の上に乗り、見上げてくるこの幸運が、現実?
「ああ、その、待ってくれ、本当に。私の指先を前足で握り締めないでくれ」
静止した氷華の右手を、ニャンタクロースが何気ににぎにぎしてくるのだ。
肉球が柔らかすぎた。
(もう幻覚でもいいじゃないか。こんなに幸福な幻覚なら)
このままでは一文字もこれ以上書けそうにないし。
「ニャンタクロースといったな?」
「はいニャ」
「手伝ってくれるというのなら、そうだなぁ……少し、私の休憩に付き合ってくれないかい?」
「もちろんニャ。さぁ、かかってくるニャ!」
「かかって? 一体何を……うぉっ?!」
ニャンタクロース、何を考えたか、思いっきり氷華にあたーーーっく!
氷華は咄嗟に抱きしめ、席を立った。
「駄目ニャ駄目ニャ、抱きしめるのは反則ニャ」
「一体君はなにを?」
「戦うニャ! 思いっきり身体を動かすにゃー!」
とうとうっ!
ニャンタクロースは、氷華に抱っこされたまま、前足でファイティングポーズ。
思わず笑みがこぼれた。
「私はこれでも強いほうだぞ?」
「知っているのニャ。ニャンタクロースは何でも知っているのニャ」
「ほう、なら、この攻撃は防げるか?」
ぴょこん♪
氷華は、パソコンの横においてあった猫じゃらしをニャンタクロースに向ける。
「そっ、それは卑怯ニャ。反則技ニャ、抗えニャいのにゃ~」
「ふっふっふ、そうだろうそうだろう。この部屋には魅惑の猫グッズが溢れているからな」
ふりふり、ふりふり。
氷華の手の動きに合わせて、ニャンタクロースもふりふり、ふりふり。
前足でつんつん、しっぽもぴーんと立ってくる。
「ぜーはーぜーはー、ニャンタクロースはこんなことでは負けないのニャ~」
「だいぶ息が上がってきているぞ。少し休むか?」
「そ、そうして欲しいのニャ。猫じゃらしは、最強すぎるのニャ」
肩で息をしているニャンタクロースを氷華は撫でる。
(お、そうか。つまり、撫でればいいのでは?)
ふと、小説の続きが脳裏に浮かびだす。
ニャンタクロースを抱っこしたまま、氷華はパソコンの前に座りなおし、キーボードを叩く。
(うん、うん、そうだ。主人公がどうしても行動に違和感があったのは、撫でていなかったからだ。ずっと突っ走っていては、読者だって疲れてしまうだろう)
一人で頷きながら執筆する氷華を、ニャンタクロースは静かに見つめる。
何分ぐらい、そうしていただろう。
不意に氷華の指先が止まった。
「ありがとう、ニャンタクロース。君のおかげで、完成したよ」
ぎゅうっと、思いっきりニャンタクロースを抱きしめる氷華。
ニャンタクロースも思いっきり笑顔で、氷華に抱きついた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
霜月零
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月16日
参加申し込みの期限
2015年12月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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