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あなたにとっての『夜食』はなんでしょうか。
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冬の夜に絵の練習のお供にと合わせるラジオの周波数。
人の声が発する温かさに気持ちを落ち着けながら進める作業。
と、その手が止まった。
「夜食……ですか」
放送中の番組MCにラジオの中から軽快な喋りで問いかけられ、興味深気な話題だと
深縹 露草
は零した。
将来の学費等の為、月に一度の贅沢以外は一円でも厳しくと節約する日々に負担割合の大きい食事は減らせる事は出来ても安易には増やせない。
健康と食費のバランスを考え最近は野菜の葉や皮でしか作っていないがこんな日もあっていいかなとは思う。
受験生の子供の為と悩める母親に、もし何か語れるのなら、自分の中の物語と言えば、確かにあるのだから。
夜食の内容として例えば、食事を作る際に余った大根の葉で塩漬け作ったり、南瓜の種を乾かして炒ったり、他にも人参や大根の皮で金平作ったりと差したる手間を掛けずに夜食を用意していたものである。
ああ、これは手間ではないな。工夫だ。食べられるものをより美味しく食べられるようにするだけだから。手間とは食べられないものを食べられるようにすることだからだ。
そう言えば、高校時代もバイト等に明け暮れていて夜は自室で勉強していたら、自室の外におにぎり等が置いてあったことがよくあった。
日によって形が違っていたり、具が違っていたり、時にはお味噌汁入りの水筒がついていたりと、明らかに二人以上の人間がそれぞれまるで日替わりの交代制の如く夜食を作って置いてくれたことがあった。
(何故か『ちくわが上に突き出たおむすび3個』だった事もありマーシタね)
当時なんて大雑把というか豪快というか、それが絶対に美味しいと確信めいたおにぎりがあって驚いた事を思い出す。
ちくわおむすびは快活な姉が握っていたもので、父や母もそれぞれの性格が滲みでた夜食を用意してくれていた。
想起し思い出す日々が懐かしくて、食費やガス代はきちんと抑えないとと衝動に負けないように自制が働くものの「今日は作りたくてたまりまセーン!」状態になってしまった。
台所に立った露草はうむと頷く。
敢えて炊飯器使わずお米研ぎ、水に1時間つけ水吸わせてからお水を足し鍋で炊く。
途中の火加減に注意しつつ調整し、その合間を縫って取り置きの鮭の塩焼きをほぐし骨を取除き、塩昆布も用意。炊けたご飯をほぐし、塩を塗した手にとり、側に置いておいた各種具材を入れて包み、丁寧に三角に握り、海苔を巻いたら、
「完成デース!」
夜食の定番である。
塩むすび、鮭、塩昆布と豪勢にも三種類できた。
「おにぎりは良いものデース。シンプルイズベスト……!」
食欲にではなく思い出に浸りたくて作ったおにぎり。シンプルだからこそブレない味。此処にはない過去を懐かしみつつ、おいしさに舌鼓を打ち完食すると露草は手を洗って絵の練習を再開させ励むのだった。
余ったおにぎりや米はどうしたかって?
勿論、冷蔵庫で保存してある。
明日食べましょう。
…※…※…※…
夜中にふと目が覚めた。
それは
八神 修
にとって珍しいとだった。
日付が変わる前には既に就寝し、代わりとばかりに朝が早い修のそのライフサイクルはしっかりと身についていて、別段眠りが浅いという不眠症も抱えておらず、中途半端な時間に起きるという現象の隙入る時間が無い。朝早くに起きて犬と軽く走り、程よくエンジンの掛かった頭で勉強をすると捗るしその爽快感が気持ちが良い。
深夜に勉強するより、短時間でも集中できるし、時間も有効に使えるし効率的だ。ただ、こういう恩寵に預かれるのは修が机に向かうのが楽しいからなのかもしれないが。
すこぶる快調で十分な休息を身体がきちんと取ってくれるのは体がそれ――早朝から始まる健康的な生活――を欲しているからかもしれない。確かにお勧めしたいくらいは日々健やかだ。
だから修が夜中に起きだすというのは珍しいのだ。
時間を確認して軽く息を吐き出した修は猫や犬――共に同じ部屋で過ごしている彼等を起こさないようにガウンを手に取るとそれを羽織った。
「少し煩いかもな」
何かの気まぐれか、ペット達に断りを入れて音量を絞ったラジオの電源ボタンを押した。流れてくるのは夜食の話。次の投稿テーマと言いながら滔々とその話題を続けている。
「勉強するなら夜中までというより、朝早く起きてやればいいのに」
夜食とは縁遠いなと修は自分を振り返って、思う。
(夜にお腹が空くのは、糖を欲しているからなんだろな)
つまり、活動エネルギー。気分転換の意味もあるかもしれないが、空腹とは本能の欲求だ。どちらにしろ夜間の間食など体に負担がかかるだけなような、修はそんな気がする。
どうせ摂るなら優しいものがいいだろう。炭水化物でがっぽり摂るのは見るからに体に悪そうでできれば遠慮したい。牛乳や無糖ヨーグルトの乳糖とかはどうなのだろう。エネルギーの過剰気味で太らず、体に悪くなさそうだが。
「それって食事じゃないよな」
それは本末転倒かと修は自分の思考に自分で突っ込みを入れた。
それにしても、
「美味しそうな食べ物の話が沢山流れてくるなあ。
飯テロだろ?」
聞いているだけで食への誘惑が凄まじい。お陰で目も覚めるというもので。修はベッドから机へと移動し、パソコンの電源を入れた。修が動いた気配に犬や猫が気付き、それぞれ何をするんだろうと頭を持ち上げた。
「えぇっと、タイトルはそうだな。『体に優しい夜食』の話にしよう」
こうなったら感染メシテロだ。
空腹ではないが美味しいご飯を想像して頭が冴えてしまった。このままでは寝直すにも苦労しそうで半ば悔し紛れにやり場の無い食欲パワーを校内新聞のコラムを書くことで発散させようという算段である。
短期集中して頭も使って疲れれば自然と眠気もくるだろうという一石二鳥も狙っている。
「って、おいおい。人がやる気になっているのに、打てないぞ?」
よしやるぞ。と気合を入れる修の手ごとキーボードの上にでろーんと猫が横になった。
「どいて欲しいんだけど?」
言うが猫は動かない。「重いよ?」と下手に出ても聞く耳持ってくれず。犬はそんなやり取りを修の足に身をすり寄せて眺めているだけ。
「まったく……」
右手を猫の下から引き抜き、そのまま猫の背を撫で擦る。
「猫に邪魔されないキーボードカバー、買おうかなあ」
毎回邪魔されるのは嫌ではないが、困るのは確かなので。
笑って、修はやや暫く猫を撫でていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
保坂紫子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月30日
参加申し込みの期限
2016年02月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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