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あなたにとっての『夜食』はなんでしょうか。
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桜 月
の自宅。
壁掛け時計の時間を見遣り
北条 冬華
は自室に籠もる月を思う。
月は今は自分の部屋でイメージをデザインに起こす作業に打ち込んでいる。日課の散歩を早めに切り上げているのでだいぶ時間が経っていた。
もう夜も遅いのにこんな時間まで、と彼女の家でメイドとして働く冬華は月の没頭ぶりが心底心配で何も言わず帰る事もできず、声をかけるタイミングを探していた。
「折角ですから夜食を作りましょうか」
摂らなかった夕食分を温め直すことも考えたがそれだと集中している月には少し重いかもしれないと冬華はキッチンに常備してあるロールパンを手にした。表面を軽く焼き、切り込みを入れてバターを塗りハムとレタスを挟んで即席のサンドイッチを二つほど作る。飲み物の代わりにコーンポタージュスープを少し熱めに温め用意し、濡らしたおしぼりも添えてた簡単夜食セット。
冬華にとって夜食は小腹を満たすものだが、こうして心細やかに揃え人に出すのは心遣いからだろうか。夜食に対しての気持ちが違う。
為を思って、心を砕く。
全ては喜んでもらいたいが為。
役に立ちたいと望むが故。
夜食をトレイに乗せて月の部屋の前へと運び、冬華は来室を知らせる為にノックした。返答を待つも応えはなく、ああこれはノックすら気づかないくらい熱が入っているんだなと察した冬華はドアノブを掴むと音を立てないように扉を開けた。
部屋には案の定椅子に座りひたすら手を動かしている月の後ろ姿が在った。
「失礼します。夜食はどうですか?」
側に近寄り冬華が小さな声で尋ねると、月の手が止まった。突然声をかけられても驚く風もなく月は後ろに振り向き冬華を見、その手に持つトレイへと視線をずらす。
良いデザインを思いつき習慣の散歩を早々に切り上げ食事はおろかトイレも忘れて調子が良くノリに乗ってスケッチブックに全てを収めていた月は冬華にその流れを止められたわけだが、漂うロールパンの香りに、ふっと両肩から力を抜いた。
料理をしない月にとっての夜食は料理というよりは、傍にいてくれる人が自分に向けてくれる気遣いに近く、それを行ったのが冬華であったのが嬉しかった。
冬華さんが夜食を作ってくれた。
価値は全て其処に集約される。
「ごめん、ノックに気付かなかったよ。勿論、ありがたく頂こう」
何より、パンの甘く香ばしい匂いに小腹が空いたことを自覚してしまった。人間面白いもので食欲を自覚すると自制は難しい。何より集中にエネルギーを大量消費していたらしくパンの匂いだけでお腹が鳴りそうになっていた。この時間に食事を摂っていいのかと疑問が湧くも空腹に根負けしそうだし、何より折角冬華が作ってくれたのだその気持は無下にはできない。どうせ食べるなら全部食べる気概くらいは月にもある。
「はい。では、準備しますね」
冬華は月に気持よく夜食が食べられるようにし、月は細やかな冬華に礼を述べた。
月が手に取ったロールパンのサンドイッチ。ハムとレタスが挟んであり、食べやすいようにか軽く焼いてあって食感が楽しい。、内側に塗ってあるバターの風味とハムやレタスの歯ごたえも新鮮だ。熱めに温めただけあって飲み頃になったコーンのポタージュスープ。舌から胃へと流れ落ちる温もりが全身に広がるようで、月はほっと人心地つく。
「美味しいですか?」
冬華が問うと、二個目のロールパンを手にした月が頷く。
お腹が満たされたら、そのまま一気にデザインを仕上げてしまおう。と月は早速スケッチブックと睨めっこを再開させた。トレイを片付ける冬華を眺め、「冬華さんが着るならこんな感じが良いよね」と構想を膨らませる。
時折視線を感じながら冬華は作業が捗り気持よくデザインを起こす月に「良い事です」と満足気に頷いた。
それから程なくして一日溜めていたものを全てスケッチブックに吐き出した月が終了とばかりに手を休めた。
あとは寝るだけと察して冬華は今日最後の仕事とばかりに月の着替えの手伝い始めた。
「冬華さん、今日は泊まっていきなよ」
「泊まり、ですか?」
「今日はもう遅いからね。女の子一人夜道を歩かせるわけにはいかないし」
部屋なら沢山あるし。
気軽に月が言うが、今日「は」ではなく、今日「も」、であることに冬華の中では躊躇いが生まれていた。
月の冬華に対する気遣いは大変に有り難く嬉しい半面、最近の宿泊の多さがどうしても気になっていたのだ。
「ありがとうございます。ですが、泊まることが多くなってご迷惑じゃないですか?」
寝間着の着替えは月自身自分で出来るが、冬華に手伝ってもらうと安心するというか嬉しいというか心の柔らかいところがくすぐったくなるというか……とにかく冬華の存在を快く思っている月は冬華の疑問に首を傾げた。
「泊まりが増えてる? 良いじゃないか」
それは気を許しているという事。
頼りにしているという事。
信頼しているという事。
良い事、じゃないか。
何を不思議な事を言うんだろうと小首を傾げる月に冬華は何も無いですと緩く左右に首を振った。
首を振りつつも、利き手は自然と自分の胸元を掴む。
冬華の気持ちは言えない気持ち。月が自覚してないからこそ、杞憂で終わらない。
ノックひとつすら気づかない熱中ぶりは周囲の人間を知らずして振り回すのと何が違うだろうか。
宿泊の回数を重ねるということは、ハードルを下げるという事。
月が大事と気遣うからこそ、冬華の懸念は止まない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
保坂紫子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月30日
参加申し込みの期限
2016年02月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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