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\ オーバータイム!/
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あなたにとっての『夜食』はなんでしょうか。
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星ヶ丘寮所属のメイド現在夜勤なう。
と言っても、
檜扇 舞華
が仕える主人はアトリエに引き篭もって実質お勤めは「ほぼ」終了しているのも同然だった。「ほぼ」なだけであって、呼び出しがあれば直ぐに駆けつける所存だ。ただ、舞華自身は明日は講習等の予定が入っていないので、今晩は姉とふたりでのんびりお勤めなうなのである。
寝ずの夜はなかなかに長く一通りの仕事はかなり前に全て終わらせてしまっていた。振って落ちてきたような、また習慣によって確立されたようなこの空き時間は強いて言うとプライベートタイムつまり自由時間に当てはまるのだろう。
では、そんな仕事と仕事との間に出来た一握りの時間で舞華が今現在何をしているかと言えば動画の編集だったりする。
編集は何かと繰り返しが多いのに作業は割りと単調で、しかし少しでも凝ろうものなら手順は複雑になるし、元より動画を作り上げる為の素材集めにあちらこちらと奔走しなければならない。センスが必要だから慣れているからと油断はできないし、手抜きは以ての外なのだ。
ひたすらにマウスをクリックし続けて気づけばBGMにしていたラジオは放送を終了していた。
作業が途中の舞華は気分を切り替えるようにラジオの電源を落とし、両腕を挙げて椅子に座ったまま大きく伸びをする。
同じ姿勢で巡りが悪くなりかけた血液を循環させ気持ち軽くなった体で「ふむ」と考えに落ちた舞華は数秒ほどを置いてから再びマウスを手繰り寄せた。
(ネタになりそうな話題、……話題っと)
言ってしまえば仕事の呼び出しがなければ舞華は暇なのだ。時間的に持て余すというよりは感覚的に動画の編集をひとりでするには勿体無いと刺激を求めてしまう。大好きなゲームに路線を変更しても良いかとは思うものの選択肢には入れず、舞華はパソコン画面のリンクボタンにカーソルを合わせてクリックした。
「ハロー」な舞華の挨拶から開始されたネコネコ生放送。不定期と備考欄に記載しているだけに融通が効き、こういう時は気軽に放送できて気安い。夜中なので反応は特に期待はしていなかったものの、来場も素早かった常連リスナー達に舞華は少しだけ笑った。
「アレ? 意外と起きてる? 悪い子め」
お前もだ。お前もじゃん。人の事言えないっしょー。こんな時間なのにメイド服着ててなんか安心する。とかなんてコメントが即返ってきて舞華は皆が期待する程何かあるわけではなくそれなりに纏まった時間が許されているので動画編集作業を兼ねた雑談放送だと軽い説明をしながら音楽フォルダから放送用にBGMを探し始めた。
「動画は、まあ終わったらアップしますのでお楽しみに」
そんな風に音楽ファイルを再生させながら言えば、じゃぁ今日ですね全裸で待機しますとかコメントが流れてきて「あとどのくらいで今日が終わるのかわかって言ってる?」と逆に舞華は問い返す。コメントを反映させているログ画面を確認しながら、やはり夜中な為か流れがどことなくまったりしていると感じ、そう言えばと編集作業を続けながら舞華は思い出した。
たまたま聞いて耳に残っていたからだったが、それは雑談として話題に上らせたくなるテーマではあった。
「そうですね、夜食といえばまず上がるのがラーメンですかね」
生放送の配信者の嗜好の話になるとリスナーの食付きは良くなるもので、話を提供する側が質問攻めになっている状況に雑談っぽいなと改めて思う。
「あとはちょっと外に繰り出してハンバーガーとかドーナツとか?
夜になると如何にも身体に悪そうなジャンクを食べたくなるのは何故なんでしょね」
もしかして今食べたいのかと聞かれ、舞華は緩く首を傾げる。
「こういう時はそうですね、私のお薦めはおにぎりと味噌汁でしょうか。味噌汁はカップでもオーケー。おにぎりは握るのがグッドですかね」
勉強疲れからか部屋から出てきた子供。小腹がすき、何かないかと台所に足を運んで見るとテーブルにはラップに包まれたおにぎりとまだ温かい味噌汁が子供を待ち受けている。
子供の好みにほどよく馴染む味付けはさり気に込められた親の愛でございます。
「嗚呼」と無意識に声が漏れる。
件のラジオで母親が問うたではないか。
凝ったものでなくていいのです。
手作りの温かい愛がなにより大事。
と、舞華は返せる答えを持っていた。
勿論、作る前に夜食必要かどうかの質問は必要ではあるけれど。
「じゃぁ皆のお薦めはどんなのですかね?」
夜は長い。舞華は盛り上がる話題に花を咲かせようとリスナー達に促した。
…※…※…※…
夜遅くの突然の呼び出し。急患の処置は深夜近くまでかかったものの容態は安定していて
ジェレミア・ベルトーニ
は状況によっては徹夜を想定していた分、回復に向かってくれたことが嬉しかった。自分が寝られないというのは予断が許されないという事だからだ。
入院の手続きを済ませ飼い主さんには一度家に帰っていただいた。明日改めて来て貰って今後の話し合いをする予定である。
出て行った時とは逆の気持ちで職場の病院から隣の自宅へと戻ると、
「あー」
安心感からかお腹が空いてしまった。
「まぁ、そうだよね」
それだけ緊張していたのだから仕方ない。微かに笑ってリビングへと向かう。
「って、いつも思うけど元気だね。夜だからかな」
部屋の電気を付けて、愛猫の三匹は留守番中にリビングで大運動会をしていたのが有り有りと残っている様子を眺め、ジュレミアは家に帰ってきたことを実感する。
我先にと――雑種雄の茶トラ仔猫のこはくが一番にゴールした――ジュレミアの元に駆けて来た三匹は愛想を振り撒きながら彼の足に顔や身体を擦るように押し付け合う。 ――どちらかと言えば一番にゴールしたこはくがすりすりとジュレミアに絡みついたのを見た雑種雄こちら灰色仔猫のすみと雑種雌目の周りに大黒ぶち三毛猫のるちるが倣って遊ぶという体を成している。
その愛らしいおねだりの仕草と「ふにゃ~ん」という甘い鳴き声にジュレミアは笑う。それが「おやつ、おくれ~」の要求だったからだ。
真夜中の大運動会開催でこちらも小腹が空いたようである。
床に膝を付けたジュレミアに気づきこはくが一番目と言わんばかりにすりすり攻撃を仕掛けると、すみとるちるもそれに習うように乗っかり、3匹が寄って来て交互に頭ぶつける勢いですりすりとすりすりとぬくもり 高い音域での鳴き声のアピールは子猫のような甘え全開で大合唱だ。
ああ、なんという天国だい。
親馬鹿に似た猫馬鹿なのは先刻承知。可愛いものは可愛い。愛でるに値する愛猫なら尚更だ。
「おやつにしようか」
このままお腹を空かせるのも忍びないし、自分も何か腹に入れたいとジュレミアはキッチンへ急ぐ。
冷蔵庫を開けて鳥のササミを取り出す。人間の分と猫の分をまな板の上で分けて、コンロの上にそれぞれ水を入れた鍋とフライパンを用意する。
猫の分は適当な大きさに切り分け、鍋の中の水が沸騰したらいつでも入れられるようにまな板の隅に積んでおく。人間用のササミは切れ込みを入れて中に梅肉と青シソを挟み一口大に切って、熱して油を敷いたフライパンの上に並べた。お手軽簡単レシピなだけあって、僅かに時間ができた。なのでもう一品焼きおにぎりの追加しようか。
ご飯にかつお節を混ぜ小さめに握り、表面に軽く麺つゆを塗ってごまを振った。それを焼きササミを避けて油を拭き取って急遽作ったフライパンのエリアに転がす。
ころころとしたおにぎりにジュレミアは追加してよかったなと思う。小さくてコロコロしているおにぎりは目に楽しくお気に入りだったりする。
焦げ目は付けて、フライパンに焦げ付かないように時折ひっくり返しながらジュレミアは、熱湯で茹でたササミを引き上げ粗熱を取った茹でササミを猫用の皿へほぐしながら入れた。
猫用と、遅れて自分用の夜食ならぬおやつが完成して、ジュレミアは後が楽になるように調理器具を片付ける。
美味しい匂いに待てずに鳴き通しの三匹の猫達は調理を終えたジュレミアに皿に鳴き上げる。
そんな三匹の目の前に「はい、おまたせ」と茹でたササミのほぐしが入った皿をジュレミアは置いた。
食事中の猫はどんなに慣れ親しんでも危険極まりないので触れず物足りないが、美味しそうに食べる猫達の姿に幸せを感じ、ジュレミアもまた自作の夜食に手を伸ばした。
もふもふとしたふんわりとした優しい幸せのひと時。
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あとがき
担当マスター:
保坂紫子
ファンレターはマスターページから!
皆様初めまして、保坂紫子です。
今回のシナリオはいかがでしたでしょうか。皆様の素敵なアクションに、少しでもお返しできていれば幸いです。
個人的にはかなり興味のあったシナリオでした。様々な状況をそれぞれに書けてとても楽しかったです。
また、推敲を重ねておりますが、誤字脱字等がございましたらどうかご容赦願います。
では、ご縁がございましたらまた会いましょう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
保坂紫子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月30日
参加申し込みの期限
2016年02月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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