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サンタクロースの贈り物 ~とても良く視える一日~
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●
「貴方は、誰ですか?」
不意にはっきりと現れた少女に、
久須部 紀伸
は問いかける。
彼の自室に現れた少女は、紀伸の問いに小首を傾げた。
いつ頃からだろう。
紀伸がふと気づいた時、少女は紀伸を助けてくれる存在だった。
最初は、その気配をなんとなく感じるだけの事。
何かが、人ならざる存在が自分を助けてくれていると。
けれど、その存在を感じるようになってから、だんだんと輪郭がはっきりしてきていて、最近はその存在が少女姿の幽霊であるとわかったのだ。
わからないのは、なぜ見知らぬ少女の霊が、自分を助けてくれるのかだ。
「首を傾げるということは、私の声は貴方に届いていますね。教えてください。貴方は、ひかる、ですか?」
今まで何度か話しかけたことはあったのだ。
けれど、少女の霊が気づくことはなかった。
ただ彼女は、長い髪を揺らし、紀伸の手伝いを黙々とこなし続けてくれていた。
なぜ今日、彼女に声が届いたのかはわからない。
けれどこの機会に、紀伸はどうしても、確かめたかった。
彼女が、『ひかる』なのか。
『ひかるって、だれなの?』
少女が答える。
「え。違うのですか? えっと、えーっと……」
てっきり、少女が頷いてくれるものだと思っていたのだ。
紀伸を助けてくれる存在といえば、20年も前に死別した恋人のひかるしか思い浮かばなかったから。
ひかるの幼少期は知らないけれど、もし彼女が子供になったら、ちょうど目の前の少女のような姿に違いないと思えたのだ。
「え、えっと、それでは、貴方はどなたですか」
気を取り直して、ずり落ちた眼鏡を直す。
ひかるでないとすると、彼女は一体誰だろう?
見当もつかない。
『先に、おじさんがわたしの家に遊びに来たのよ。何度も楽しげにきてくれるから、おじさんの家にもきてみたわ』
「貴方の家にですか……?」
楽しげに人様の家に何度も通った記憶はないのですが。
『ほら、こんな感じのお家よ』
少女は紀伸の机を指差す。
そこには、何種類もの廃墟からヒントを得た、彼の描いた絵が置かれていた。
既に原型の廃墟がどれであるかもわからないぐらい、アレンジを加えてあるのだが、なるほど、廃墟であれば合点がいく。
(仕事の関係でさまざまな廃墟に足を運びますからね)
少女がどこから憑いてきたのかは理解した。
だが。
「なぜずっと、私を手伝ってくれているのですか」
そう、一番の疑問はこれだ。
ひかるならともかく、ちょっとだけある意味知り合ってしまっただけの紀伸に、ずっと憑いて尽くしてくれている理由がわからない。
もともと、家事全般が嫌いな紀伸は、家政婦に身の回りのことはすべてお願いしてしまっているのだ。
そして家政婦が来れない日は、洗濯物はもちろんのこと、食事すら満足に取らない生活だった。
だが少女の幽霊が紀伸に憑いてからというもの、家政婦ほどではないものの、朝食に焼きたてのトーストが用意されていたり、洗濯物がたたまれていたり。
寝室の掃除やらなにやらまで、すべてやってくれているのだ。
『なんでだったかな。でも困っている人って放っておけないの』
小首を傾げて考えながら、少女はそんな事を言う。
「そうですか。まぁ、貴方のことがわかってよかったです。そうそう、貴方のお名前をまだ聞いていませんでしたね」
『名前……それも忘れてしまったわ。ひかる、じゃないことだけは感じるの』
「お名前がないとお呼びする時に不便ですよね」
『好きな名前で呼んでくれていいんだよ?』
「私がお名前をつけるんですか。これはまた、難しいですね」
期待の眼差しを向けてくる少女に、紀伸は思考をめぐらす。
「……ひなた、というお名前はどうでしょう。暖かな貴方の優しさをイメージさせていただきました」
『わるくないとおもうの。ひなた、ね? 素敵な名前だわ』
ふふっと。
ひなたは日向のような笑顔を向ける。
(いつか、彼女が納得して成仏できるように、方法を探してあげるとしましょうか)
その手がかりは、きっと、紀伸が持っている。
でもいつか彼女が成仏するその日までは。
「これからも、どうぞよろしく」
ひなたに負けないぐらい、優しく紀伸は彼女に微笑んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
霜月零
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月02日
参加申し込みの期限
2015年12月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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