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●
「寝子島に来るのも、おつなもんじゃん」
フィリオ・フェルグリッド
は寝子島に降り立ち、青い目を細める。
社長として世界を飛び回り、忙しい日々を送っているフェリオだが、スケジュールを秘書に調整してもらい、最近寝子島に越したという友人宅に遊びに来たのだ。
フェリオは特に体調に異変はなかった。
体調管理は完璧だった。
そのはず、なのだが。
「んー? ちょっと二人とも、アレわかるかー?」
フェリオは顎で二人をくいっと促す。
彼が促した先にいるのは、一人の男性だった。
エマとラルフは顔を見合す。
「背中にさぁ、スイッチついてるじゃん。寝子島でいま流行ってんのかね」
20代半ばのサラリーマンと思しき男性は、携帯で誰かと話している。
その薄手のトレンチコートを羽織った背中に、さも押してくれといわんばかりの光ったボタンが見えるのだ。
「わからない? ほら、これだよこれ」
首を傾げる二人のボディーガードに見せるように、フェリオはサラリーマンの背中のボタンをポチッと押した。
「ふぁっ?!」
次の瞬間、フェリオもボディーガード達も、そしてサラリーマンも叫んだ。
裂けたのだ。
サラリーマンの羽織っていたコートが。
いや、コートだけではない。
下に着ていたであろうスーツとワイシャツも、ビリビリに裂け飛び散った。
そして顕わになるサラリーマンのムッキムキの上半身。
真冬の寒さも何のその。
頑丈な筋肉がバッチリきっぱり寒さブロック。
「えっと、えっと?!」
何が起こったかわからずに携帯を持ったままフェリオ達と自分の身体を見回すサラリーマン。
「いやー、実にいい筋肉だわー。おにーさん鍛えてるね、よっ、色男♪」
とりあえずさわやかな笑顔を浮かべ、その場を去るフェリオ達。
「あー、あれだ? 寝子島の今の流行りはマッチョだ?」
サラリーマンから大分離れた場所で、フェリオは頷く。
いや多分、きっと違うのだが、とりあえずボタンは気のせいということにしようと……ん?
「やばいわー。あれさぁ、マジでやばくない?」
フェリオは路地裏の光景に片眉を上げる。
彼の青い瞳には、気弱そうな一人の少年と、それを取り巻く数人の少年が写っていた。
「いい加減とっとと財布出せよ」
ニヤニヤと笑いながら、気弱そうな少年を蹴り上げる不良少年達。
気弱そうな少年は、涙を浮かべながら必死に耐えている。
「エマさんラルフさん、やーっておしまい!」
フェリオが命じると、ボディーガードの二人は即座に不良少年達を抑えにかかる。
「おわっ、なんだよおっさん達! 俺たち別に何もしてないって!」
「いていていてっ、手を捻るなよ、くそっ!」
「てめぇ、俺たちはここらじゃ名の知れた……うああ、痛いっ」
エマとラルフは、齢18歳にして大企業の社長たるフェリオのボディーガードなのだ。
そこらの不良に太刀打ちできる相手ではない。
だが、未成年だからと二人が手加減をしてあげているというのに、不良少年達はわかっていなかった。
数の暴力でボディーガードの手を逃れた少年が、落ちていた鉄パイプを思いっきり振り上げ、エマに振り下ろす。
「だ、駄目だよぅ……っ!」
その腕を、気弱な少年が掴んだ。
泣きながら必死に。
「少年、いいわぁ、その勇気、感動もんじゃん♪」
フェリオがにやりと笑い、気弱な少年の背中に浮き出ていた光るボタンを押した。
その瞬間、サラリーマンと同じく気弱な少年の衣類は飛び散り、ボディビルダーも真っ青な見事な筋肉が!
「なななななななっ?!」
「一体なんだよこれぇえええ!」
口々に叫ぶ不良達。
「わかる、わかるわ。驚くわよね。彼ね、本当は強いのよね。能ある鷹は爪を隠すっていうでしょ。まぁ、この場合隠していたのは筋肉だけどぉ」
戸惑っている気弱な少年に、フェリオはウィンク。
咄嗟に、それっぽくポージングする気弱な少年。
「は、話せばわかる、話せば、なっ?!」
怯えて後ずさる不良達。
もっていた鉄パイプを投げ出して、不良達は全員、全力で逃げ出した。
「僕は、一体……」
「さぁ? クリスマス近いし、少年の勇気で奇跡が起きたんじゃん?」
呆然とする少年に、またねと手を振って去るフェリオ。
「んー、これは、多分触らないほうがいいものなのかもな」
エマとラルフには見えていないようだしね。
そう納得しかけたフェリオは、はっとする。
目の前の横断歩道で、お爺さんが倒れたのだ。
エマとラルフが即座に駆け寄り、抱きかかえて歩道に連れてゆく。
「お爺さん、ちょっとお爺さん、意識ある?!」
フェリオが声をかけるが、お爺さんの意識は虚ろで、息も絶え絶えだ。
エマがスマフォで救急車を呼ぶ。
(うわぉ、結構渋滞してるな。これ、救急車間に合うか?)
目の前の道路は、クリスマスシーズンの為か、かなり込んでいる。
このあたりだけなのか、病院からここまで詰まっているのかは定かではないが、正直時間がかかるだろう。
「え? お爺さん、胸が苦しい?」
息も絶え絶えに、お爺さんがフェリオに自身の胸を掴んで訴える。
その胸元には、フェリオにだけ視える光るボタンが。
「いやいやいやいや、この状況で? でも迷ってる暇ないな、これ。えいっ!」
ぽちっとなー!
フェリオがスイッチを押した瞬間、お爺さんまでもがマッスルマッスル!
周囲に大勢の人だかりが出来ているが、もう気にしない。
意識が無くなり掛けていたお爺さんが、すっと上半身を起こす。
ムキムキな筋肉は表面だけではなく、筋肉の塊といっていい心臓にも良い影響を与えたようだ。
「お爺さん、奇跡って起こるもんだよね。救急車がそろそろ来るから、ちゃーんと診て貰うことをお勧めするよ」
目を白黒させているお爺さんの背中をぽんぽんと叩き、フェリオはボディーガード二人に目配せする。
頷いた二人は「これは映画の撮影です。お騒がせしました!」と野次馬達を追い払った。
(まぁこれ、もう二度と押しちゃ駄目だよな。でも……)
また一人、フェリオの前に光るボタン付きの通行人が。
「今日は一日、楽しめそうじゃん」
ふふっと笑って、彼は二人のボディーガードと共に、友人宅を目指すのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
霜月零
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月02日
参加申し込みの期限
2015年12月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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