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そして、出番がやって来たのは
上條 暦
。
(何事も上に立つ者が示しを付ければ上手くいくものだ。猿も人間もそれは同じ筈……)
人々の視線を浴びて緊張した面持ちの暦は、パンチを元気付けたいと胸に秘めた想いを支えに前に出た。
(人前では私の能力もあまり活かせないが、その条件はお互いに公平だからな。
わたしとパンチのどちらのろっこんが優れているか)
「――勝負だ、パンチ」
真っ直ぐ射るように、お山の天辺のパンチを見据える。
パンチの表情も少し変わったような気がした。
しばらく、静かな空気の中で目に見えない火花がぶつかるような時がすぎていく。
「あ……そうか」
全身に気を漲らせていた暦は、ふと思い出す。
(何かしら下らない事をしないと、打ってこないんだった)
しかし、それは彼女にとっては難易度が高いものだった。
「参ったな。わたしはその……ギャグ、みたいな事か?
そういったものはてんで詳しくないし……」
困ったようにポニーテールを揺らして俯く。
暦は唸った。
むーん、うーん。
「……ね、猫が寝込んだ、とか?」
なんとか捻り出した駄洒落、しかし。
あれっ、それさっき聞いたような――
バチコーン☆
「早ッ」
暦が一瞬違う事に気を取られている間に、彼女の身体は衝撃と共に宙を舞っていた。
ああ、でももし集中が間に合って発動出来ても、人の目を意識しすぎて上手くいかなかった可能性もある、かも知れない。
マットに受け止められながら、妙に冷静な思考が流れる。
(そ、それより、なんだか勝負そのものよりも、ギャグを言う方が辛いように感じてきたぞ……)
遠い目をし掛けた時、見物中の来園者がちょっとざわざわしているのに気が付いた。
そして、自分の許にやって来る人影を見上げる。
「あ、あまり見ないでくれるか。その、わ、わたしは見世物じゃないんだからっ……」
「いや、なあ……」
マットに寝転んだまま動かない暦を心配して歩み寄ったまもるだったが、どうも歯切れが悪い。
「その……見えてるから、直した方が良いぜ」
目を逸らしながら、ぽそりと告げた。
「見えて……? ……!!?」
一瞬飲み込めなかった暦も、自分の状況を把握するにつれその意味を知る。
彼女が今日穿いてきたのはスカートだった。
みるみるうちに、暦の顔が赤くなる。
「……きゃああああああっ!? み、見るなぁスケベ! 変態! エッチ!」
「だっ、わざとじゃないだろ!? 不可抗力だって!」
まもる程のゴールキーパーでも、流石に乙女のスカートの下の安全まではキャッチ出来ない。
スカートを押さえた暦と慌てるまもるの押し問答を眺めながら、龍八は撮れてしまったナイスショットに頭を悩ませていた。
(被写体の不名誉になるものが撮れた場合は、後で本人の目の前でネガの処分を約束するつもりではあったが)
言い出したら、自分もあの遣り取りを浴びせられる側になるのだろうか。
それはちょっと、煩わしいかも知れない、と。
龍八は写真を撮る時、写したものに自分の心情が反映されないよう、真実だけを写し出せるよう無我の境地になる事を心掛けていた。
静かな湖面に波紋が広がるようなイメージで、投影された自分が歪に浮き上がってしまうような気がしてしまうのだ。
その為、このチラリどころではない写真にも、邪な気持ちは一切介入していない事は自信を持って言えるのだが……問題は相手が聞き入れる余地があるかどうかである。
「ふむ、流石にそれはないだろう。つまらなさすぎる。ボキャブラリーがないのか? キミは」
彼の若干の苦悩を他所に、スケッチを始めていた凛が容赦ない毒舌を浴びせる。
「そ……そこまで言う事はないだろう?」
面白いギャグや駄洒落なんて考え付かない自覚のある暦は、相変わらずスカートを押さえたまま肩を落とす。
「真央ちゃんも、流石に言いすぎだと思うのだ。吹っ飛ばされるのも楽しいし!」
「む……そうか……」
真央の声も受けて、凛はまたちょっと落ち込んだ。
けれど、凛が描いたスケッチ自体は出来の良いものだった。
皆がある意味勇敢に戦っているのだから、という思いが込められていたのもあるのだろう。
次にサルたちの前に出たのは、タルトだった。
「今日はお猿さんたちに喜んでもらおうと思って、紙芝居を作ってきたよ!」
そういって出した大判の紙には、睦まじそうなサルとサルの姿が描かれていた。
ただし、両方オスである。
「ボス猿×ちょっと生意気な坊やサルのソフトBLだよ~」
タルトが描いた紙芝居は、なんと『そういう』内容だった。
サルに喜んで貰いがてら、自分の趣味を普及させようという考えもあった。
「薄い本は字が読めないから難しいと思って、絵だけで通じる紙芝居にしたんだよ♪」
ざわ……と、見物人の一部がざわついたのは、一体どういう意味だったのか。
タルトがお話を読み上げていくと、何故か「や、やめて……それ以上は!」と呟いて顔を覆う女性もいたり。
また他の一部の人々には、これは吹っ飛ばされ必至ではという思いが過ぎった。
けれどその瞬間は一向に来ない。
お山を見れば、パンチや紙芝居を見たサルたちは、首を捻るようなポーズで考え込んでいた。
「あ、あれぇ? お猿さんが悩んじゃうような内容だったかなぁ」
戸惑いを浮かべて創作物を眺め直すタルト。
どう見ても立派なBLです。
「え、ええと……もしかしたら、猿の習性が関係するのかも知れません」
と汗を拭きながら竹山さんが説明する。
「猿はオス同士でも、よく毛づくろいなどのスキンシップを図ります。
それに、群れの中での順位を確認する為に行うマウンティングという行動もありますから」
「……あー」
内面的な部分は伝わり難く、猿男子がイチャイチャしている図を見せても、習性からの行動との違いを判別し難いのだろう。
根気良く教えたら、理解出来るサルもいないとも限らないけれど……。
「ちょっと残念だなぁ」
「おサルさんが仲良しなのは、ステキだと思うよ」
肩を落とすタルトを慰めるように、チカが声を掛ける。
タルトはちょっと苦笑交じりに笑みを浮かべた。
「うーん、チカちゃんにもまだ難しいかな~? こんどお相撲の本作って見せてあげるね♪」
「相撲の本は俺も読んでみたいな!」
よく分かっていない熊吉先生が笑う。
「……ん?」
自らの描画に集中していた
旅鴉 月詠
は、視線を感じて顔を上げる。
お山の天辺から、パンチが眺めていた。
タルトたちのように絵を描いていた彼女が気になったのだろう。
「面白いかはヒトそれぞれだが」
と断りを入れて、月詠はめくったページに描かれたイラストをパンチに見せた。
そこには、拳を振り上げた勇ましいポーズと雰囲気のパンチらしきサルが描かれている。
パンチは離れた場所からじいっとそれを眺めていた。
近くのサルが、月詠のスケッチブックを指差すような仕草をしてパンチに振り向く。
あれ、ボスじゃないですか? みたいな会話っぽいものがあったのか、パンチは納得したような顔をした。
「……そうだ」
月詠は思い出したように、画材いっぱいの鞄を探って一体の像を取り出した。
「それは?」
興味を持ったらしい竹山さんが近付いてくる。
「飼育員さんに進呈しようと思って……」
と竹山さんに手渡されたのは、月詠が先日ノリで作ったという木彫りの『猿菩薩像』だった。
法衣を纏ったサルが、胡坐を掻いてバナナを食べているところで、ご丁寧に後光まで差している。
「へぇ……よく出来てるね」
細かい意匠まで彫り込まれている像を眺め、竹山さんは感心げに呟いた。
「何処か、お客さんにも見て貰える場所を探してみるよ」
猿菩薩像はひとまず、職員に預けられる事になった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月10日
参加申し込みの期限
2013年04月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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