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●五月病を吹き飛ばせ!●
「カピバラさん、元気そうで何よりだったなー」
水辺でぼーっと平常運転のカピバラたちに会って安心した
初島 優
は、軽い足取りで園内を歩いていた。
謎の増殖(大体神魂のせい)を遂げたカピバラたちを三回なでなでする為に追い回し、追い回され……あの時は生徒たちも大わらわだった。
(
カピバラさんに轢かれて、星になったり
して大変だったけど、楽しかったなー)
キラリと輝き、一筋の光となって燃え尽きた優。
しかしカピバラさんへの愛は不滅なのだ……とか考えている間に差し掛かったサル山付近で、優は人が集まり始めているのを発見した。
「何かイベントやってるのかなー?」
動画撮影が趣味の彼は、面白そうな事がありそうだと寄っていく事にした。
ぼー。
だらーん。
ぐったり。
サル山には、そんな擬音が似合いそうなサルばかりだった。
「こーんなからっと晴れた天気だってのに、何が悲しくてこいつらはこうなっちまったんだ?」
娘のチカと並んでお山を見上げる
吉田 熊吉
先生は、いまひとつ腑に落ちない様子で呟いた。
ここのサルたちは恐らく、神魂の影響により普通のサルよりも知能が上がっているのだろう。
しかし熊吉先生はただの『ひと』で不思議な現象とは無縁、幽霊や呪いの類はむしろ向こうの方が逃げ出してしまいそうな鬼の熊吉である。
「ま、動物の為に何かしてやるってのも、後で自分の為にもなるだろうさ。
情けは人のなんとやらってな! お前らも、しっかり仲間の活躍を撮っといてくれよ!」
熊吉先生が顔を向けた先には、一眼レフを手にした龍八と、事情を聞いた優が立っていた。
「ムービー撮影は任せてよー!」
「そんなちっこいのでビデオとか撮れるのか?」
張り切る優の手元をしげしげ眺め、熊吉先生は今のデジカメの小ささを物珍しそうにしている。
「しかし、ボクも吉田先生の無様なところを見たかったものだな」
本人を前に思いっきり不遜な事を普通に言ってしまうのは、相撲部の部室に出入りしていて熊吉先生ともよく会う
神城 凛
だった。
「おいおい、そりゃないだろう」
熊吉先生は苦笑いしながら、凛の頭をワシワシする。
「いや、顧問としての姿を見てる手前、なかなか想像ができないもので……」
というか、今日も来てたんですね。
これ以上ワシワシされると頭がモズの巣になりそうなので、とりあえず凛は先生たちから少し距離を取った。
どうも、リベンジとかしそうな空気でもないし。
響 タルト
にも気になっている事があった。
大きな大きな熊吉先生の傍らにちょこんと立っている、おかっぱ頭の女の子。
「熊先生、その子迷子ですか?」
「その子って……なんだ、チカの事か? こいつは俺の娘だぞ」
「えっ、こんな可愛いお子さんがいるの?」
「そうだろ、俺に似て可愛いだろう!」
ガハハと笑う熊吉先生とほんのり頬を赤くして笑みを浮かべるチカを、タルトは思わず見比べてしまう。
似てない。
いやちょっと、ほんのちょっとくらいは面影はあるかも知れないけれど、チカはきっと母親似なのだろう。
「はじめまして、吉田チカです」
父の大きな手で頭を撫でられ、チカがお辞儀をしたところで、他の獣舎での仕事を済ませた竹山さんが走ってきた。
「皆さん、お待たせしました……!」
汗だくの額を拭う竹山さんに、マットの配置を買って出た
鎌八 まもる
が声を掛ける。
「竹山さん、マットの準備は万端だぜ!」
人が飛ばされると聞いては黙っていられない、とばかりにやって来た『寝子島ゴールキーパー世界チャンピオン・ムッシュ☆まもる』を名乗る彼は、白い歯をキラリと光らせ爽やかな笑顔を見せる。
「ああ、ありがとう。助かったよ」
「なぁーに頭の中のシュミレーション、パンチの力と角度、飛ばされるものの形と重さ、風に地形、こういうものをミックスして頭の中で落下地点を予想してやれば、難しい事はない!」
「そ、そうかい」
堂々と言ってのけたまもるだけれど、実際はそんなに難しい計算などはする必要はなかったりする。
竹山さんが大体この辺り、とサル山前の通路にパフォーマンスをするスペースをチョークで白線を引いていた為、マットを敷くのはその後方の植え込み周辺のみで済んでいた。
まもるはろっこんを使用してのキャッチも考えていたが、これだけのひとの目があるとどうにも上手く変身出来ないようだ。
「ま、それくらいでめげるオレじゃない。
何を隠そう尻隠そう、オレはライ麦畑のキャッチャーの生まれ変わりでもあるんだ!
危険な崖に落ちそうなやつはキャッチする、悪い点は入れさせない。
それがオレの仕事だ!」
ビシッと決めるまもるに、竹山さんは面食らったものの「頑張ってね」と激励の声を掛けた。
「ふむ、ここが件の現場か。きっとさぞかし無様な光景が見れるだろうな」
ノート片手にマットが敷かれた場所にやって来た凛の言い草に、竹山さんは少し困ったような顔をする。
「僕は、みんなサルたちの為に色々と考えて来てくれたと思ってるよ。
例え吹っ飛ばされたとしても、それを一口に無様って切り捨てるのはどうかな……」
「む……」
凛は自分が無意識から発していた言葉に毒があると気付いて、内心気落ちした。
「と・に・か・く!」
ひょっこりアホ毛と一緒に顔を出した
後木 真央
が、にぱっと笑う。
「真央ちゃんちょっと待ちくたびれちゃったのだ。竹山さん、そろそろ始めようよー!」
「あ、ああ。待たせちゃって悪かったね。じゃあ、始めようか」
底抜けに明るい少女の言葉にほっとして、竹山さんは頷いた。
「よーし真央ちゃんがいっちばーん!」
真央はいそいそと白線の中に掛けていく。
「真央ちゃん楽しそうだから吹っ飛ばされたいのだ。
パンチも相手が楽しそうに吹っ飛んだら、吹っ飛ばすのが面白くなると思うのだ。
そしたらパンチに『来園者を面白がらせたで賞』をあげるといいのだ。
パンチと来園者の友好度アップするのだ!」
どどーんと宣言して、パンチに声を掛ける。
「パンチー、パンチー、真央ちゃん吹っ飛んでみたいのだー!
真央ちゃんが布団に吹っ飛んだなのだー!」
バチコーン☆
「おろっ」
派手にマットまで吹っ飛んでいく真央。
初めてパンチの空気砲っぽいものの効果を見た見物人たちが、どよめく。
しかし、真央はすぐに起き上がり、元の場所に戻っていく。
「パンチー、パンチー、楽しいのだもっとやってほしいのだ。
真央ちゃんがネコと寝込んだなのだー!」
バチコーン☆
「にゃふっ」
マットにころんと転がった真央は、その勢いでしゅたっと立ち上がって戻ってくる。
「パンチー、パンチー、もっともっとなのだ!
パンチがパンチー一発なのだー!」
バチコーン☆
「ひょわっ」
真央が何度吹っ飛んでも楽しげに戻ってくるので、観衆はそういうものだと思い始め、安心して笑いが零れるようになった。
「パンチのおかげでみんなが笑顔なのだ!
ここに立った人がくだらないギャグ言ったら毎回パンチがパンチするのだ、それでパンチがみんなを笑顔にするのだ!
そしたらきっと、パンチの労力分
竹山さんがバナナを追加してくれる
のだ!」
バナナ追加ですと?
サルたちが一斉に顔を上げた。
それを見た真央は、くるっと竹山さんに向き直る。
「竹山さん、真央ちゃんはこれからも自力でパンチに会いに来るのだ!
だから遊びに来たみんなと遊んでくれるパンチに、おやつを増やしてほしいのだ!」
「え、ああ……栄養管理が難しいけど、少しくらいなら……」
押され気味ながらも竹山さん、前向きな回答である。
「やったのだパンチ、これからも頑張るのだ!」
真央は笑顔で両手を振った。
初っ端から台風のようなインパクトだったけれど、彼女のお陰で自信のないギャグを抱えた人たちもあまり臆さずに続く事が出来た。
ネタがあまり面白くなくても、パンチに吹っ飛ばされる事で見物人たちが楽しそうな反応をする。
中には、のんびり手を叩きながら眺めているサルもちらほらと。
「あれ、あの人のネタはOKが出ると思ったのにダメか」
吹っ飛んだ人が上手くマットに飛んでいくお陰であまり忙しくないまもるも、一緒になってネタを見物するのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月10日
参加申し込みの期限
2013年04月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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