this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
緑きらめく動物園で
1
2
3
4
5
…
13
つぎへ >>
●朝にも響く、夏の足音●
『おはようございまーす! えー今日はですね、神奈川県の……公園に来ています。
今は爽やか~な風が吹いてますけども、もう随分気温が高くなってまして……
遊びにいらしてる方もね、沢山いらっしゃいますねー』
「おーい、そろそろ準備出来たか?」
「上着は持ってった方が良いかしら?」
『日中は晴れ間が続き、汗ばむくらいの陽気になるでしょう。
その分紫外線も強いですから……』
「……だってさ。要らないんじゃないかな」
「じゃあ帽子と軽く羽織るのだけ」
「ママー、あっちゃんおトイレだってー」
「はいはい」
「はぁ、出掛けるとなるといつもこうだよな……とりあえず車出しとくよ」
実際に出発するにはあと十数分は掛かりそうだと、寝子島のとある一家のお父さんが肩を竦めている頃。
「清々しいお天気で、良かったですね……」
淑やかに微笑みを浮かべ、
御巫 時子
は動物のシルエットが彩る門を潜った。
青い空に向かってぐんと両手を伸ばしながら、
串田 美弥子
が大きく頷く。
「うん、まさに行楽日和ね! えーとチケットは……あそこで買うのね」
燦々と輝く太陽のお陰で、朝の時間帯でも薄着一枚で充分なくらいの気温になっていた。
早速、券売所兼受付で入場券を買い求める。
客足ものんびりで、並ぶ必要もなくカウンターに直行した。
「おはようございます……。大人二枚、お願いします……」
「高校生以上は大人料金なんだー」
慣れた様子で受付の女性に声を掛ける時子の横で感心げな顔をしながら、美弥子はお財布をゴソゴソして小銭を出す。
「私、この動物園は初めてなんだ。どんな動物がいるのか、楽しみだよ」
その後ろで順番を待っているのは、
綾辻 綾花
や
八神 修
と一緒に訪れた
七夜 あおい
だ。
三人は
花盗人になってしまった狐の騒動
や遠足の時も一緒に行動していたから、こうして学校の友達として動物園に来るのも、なんだか自然な雰囲気になっていた。
「この動物園は、寝子島の人たちの憩いの場なんです。私のオススメもご案内しますね」
「ふふっ、綾花ちゃん頼もしい」
もっと寝子島を好きになって欲しいと張り切る綾花に、あおいも「お願いね」と笑う。
和やかな少女たちの遣り取りを、修は一歩離れて理性的な瞳で眺めていた。
その口元にも、微かな笑みが浮かぶ。
「遠足の続きのようだな」
普段と変わりないクールな様子の修だったけれど、心の内側では何かが揺れ動くのを感じていた。
今日のあおいは七分丈のショートパンツに、ピンクのパーカー。
シンプルで動き易そうな服装だけれど、私服姿も新鮮でちょっと眩しい気がする。
「修君、また
モテモテ
かなぁ?」
彼の心持ちを知る由もなく、あおいはツインテールを揺らしてにっこり振り返った。
綾花もクスリと笑う。
「とてもよく懐かれてましたよね」
「そんな事もあったな……」
途端、修はちょっと遠い目をした。
幸か不幸か、迫り来るアルパカや羊の群れの記憶が、密やかな胸のざわつきを押し流していく。
入場券を買っていよいよ園内へ。
開園から半世紀。
時の流れを感じさせる設備の様子が、ちょっとひなびたノスタルジックな感慨を呼び起こす。
入ってすぐ、園内の案内や今日のイベントの看板などが立てられている場所にトラやクマ、ウサギなどの着ぐるみが立ち、手を振ったり子供たちの相手をしている。
「さて、何処から回ろう?」
「そうですね……あおいちゃんは、どの動物を一番に見たいですか?」
「う~ん、気になる動物はいっぱいいるのよね」
動物たちの写真やイラスト付きの、園内の地図や動物たちの最新情報が貼られた紹介板と睨めっこ。
「なら、順番に回っていきましょうか」
「そうだな」
時間はありますしと言う綾花に、修も同意した。
「御巫さんは、やっぱり鳥類のエリアかな?」
「ええ、可愛い鳥さんが沢山いるんですよ……」
「そっか。じゃあ時子ちゃん、美弥子ちゃん、またね」
「またねー!」
それぞれ三つの寮に暮らしていて、同じ方向から来た時子や美弥子と手を振り合って別れた。
朝から強い日差しに、木陰寄りのベンチ周辺で待つ少女が三人。
「にゃーくんっていうんですか?」
「にゃー」
「うん。にゃーくんも、よろしくねーって言ってるよ」
桜庭 円
の胸に抱かれた茶トラの子猫と目線を合わせ、
東雲 人里
が控えめに微笑む。
「可愛い子猫ちゃんなら、東雲さんも緊張しないわよね!」
にゃーくんの前足の肉球を「握手握手」とプニプニしながら、
椿 美咲紀
もにこにこしている。
人里は人見知りの克服も兼ねて、寝子ヶ浜交番のお向かいにオープンしたコーヒーショップ『299 COFFEE』で
アルバイトもしている
けれど、やっぱり緊張はなかなか抜けないもので。
人に慣れる為にも、と色々な来園者の来る動物園に足を伸ばしたという寸法だ。
尤も、一緒に行動した事のある女の子二人の存在と愛らしい子猫は、彼女の緊張を解すのに一役買っていた。
因みに、にゃーくんはゲートを通る時、特に何も言われなかった。
念の為にと円がしっかり首輪とリードを付けていたのとはまた別に、中に入ればその訳はすぐに分かる。
島の猫は、動物園内にも当たり前のように入り込んでいたのだ。
動物たちのテリトリーには入らず、通路をのんびり散歩していたり、日向ぼっこに丁度良さそうな場所で丸くなっていて、それもこの島ならではの風景なのだろう。
「それにしても……」
ちょっと意外だったかなと、美咲紀は顎の辺りに人差し指を添える。
というのは、今彼女たちが待っている
神木 直樹
の事だ。
円も美咲紀も彼の家に迎えに行く気だったのだけれど、直樹はその前にやる事があるらしく、結局ここでの待ち合わせになった。
「本当は、結構アクティブだったのかな?」
「神木君が元気なのは良い事だよ」
人里の指にじゃれつくにゃーくんを眺めながら、円は瞬きした美咲紀に答えた。
「そうねー……あ、来た来た」
噂をすればなんとやら、直樹は三人を見付けると「おはよう」と声を掛けながら近付いてきた。
肩に掛けた、ノートパソコンなどが入っているらしきバッグのファスナーのトップに下げられた、赤い提灯と猫のチャームが揺れている。
美咲紀はもうひとつ、目をぱちくり。
「……あれ? 神木君向こうから来たよね?」
直樹はゲートではなく、園内から戻ってきたようだった。
「うん、市橋君がサル山の前でパフォーマンスするから、荷物運ぶの手伝ったんだ。
順番がきたら、また助っ人に行って来るよ」
「なるほどねー」
お猿の五月病の噂はあちこちで聞いたような気がする。
「珈琲店のお客さんも、そんなお話をしていたような……」
人里の呟きに直樹は頷いた。
「色んな人が準備してたから、それを観るのも楽しいかもね……ん?」
「にゃっ」
大人しく円の腕の中に納まっているにゃーくんが、揺れる提灯と猫を興味津々で見上げている。
「この子がにゃーくん?」
「そうだよ。ほらにゃーくん挨拶挨拶」
「にゃー」
「可愛いなぁ……わぁ、肉球柔らかい」
円の声に応えて声を上げるにゃーくんに目尻を下げて、直樹もやっぱり肉球をプニプニするように握手した。
サル山の方は、他の動物も担当している飼育員さんが色々な仕事を済ませる必要がある為、すぐには始まらないそうだという話をしながら彼らは案内板のところまで移動する。
(むむ、そういえば女の子がいっぱい)
三人がいっぱいかどうかはさて置き、よく考えたら直樹以外は女の子という紅一点の逆状態だった。
みんなで何処から見ようかーと話している間に、彼女はススッと直樹の脇に身を寄せる。
「神木くん、どの子が好みなの?」
からかうように囁いたのに、直樹は案外真剣な顔で唸った。
「難しいよね、みんな違う魅力があって。ナマケモノとか夜行性の動物は、夜に見てみたいよね」
……どう見ても、マップの動物写真を見ながら言ってますよね。
「そっちじゃないんだけどなぁ」
「……ん?」
「まあいっか」
管理事務所近くの資材置き場。
「ここにある木材なら、どれを使っても良いからね」
飼育員の竹山さんは入り口の錠を開け、サルたちを楽しませる為に何か作ろうという生徒たちを案内した。
資材の多くは、地元の業者に分けて貰った廃材だという。
「調理場の方はこれから案内するから、付いてきて」
「……」
食材らしきの袋を手にした少女を先導して資材置き場を出て行く竹山さん、早速自らが考えたものに適した材料を探しに掛かる生徒たちを脇に、
桜崎 巴
はその鋭い視線をそこここに積み上げられた木材に巡らせた。
(五月病、五月病と言葉を聞きますと、何とも自分の名前を呼ばれているようで思わずひょっこり反応し掛けてしまいますね)
この季節になると、何度振り返りそうになったやらと思い起こし。
そしてサルの五月病ときたもので、
薄野 五月
はふっふと小さく笑みを零す。
「調理場は、ここを使ってくれるかな?
調理器具は大体揃ってるし、食器も名前が書いてあるの以外は使って大丈夫だから」
五月の考えには気付いていないらしい竹山さんは、彼女を管理事務所内のキッチンに案内した。
この棟のキッチンは本来職員用らしいけれど、五月が考えているものを作るのならここの方が良いだろうという判断のようだ。
「……あった、これなんか良いんじゃないかな」
竹山さんは戸棚を探って、夏場に重宝しそうなガラス製の深型の器を出してきた。
「これに盛り付けたら、綺麗かも知れないですね」
涼しげな模様も、サルたちの目を楽しませてくれるだろうか。
器を眺めながら呟く五月に、竹山さんは嬉しそうに頷いた。
「猿たちが喜んでくれると良いなぁ……あ、僕他の動物の世話もしないといけないから、後はよろしくね」
何かあったら事務所の人に声を掛けてねと言い残し、竹山さんはちょっと慌しくキッチンを出て行った。
1
2
3
4
5
…
13
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
緑きらめく動物園で
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月10日
参加申し込みの期限
2013年04月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!