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●逃げ、逃げ? ……走れ───!
「やっぱデッカイなーッ」
園内の遠目からでも見えるデカピは、減っては増えた。
きっと時々、誰かが撫でて消しているのだろうけど、
初島 優
もようやく至近距離で拝める事が出来た。
近付いて、下からのアングルも撮りたいと写真を1枚。
ピピッカシャ。
ちょっと耳に障る微音に反応したデカピが振り向いた瞬間、バチンっと木の枝がつぶらな眼を直撃した。
デカピ、涙目。
「えと……俺の、せい?」
ですよねぇぇっぇぇぇぇええええ!! たぁぁああああこっち来たあああああぁぁぁ!
後ろ足を跳ね上げ、上体が前方に進むと、優との距離を一気に縮めて来た。
目撃者は語る。
鼻先が男の子の背中をダンプ車の勢いで突き飛ばし、
少年は、お空の星になったと。
「わわ……なんや暴れだしたで! こらー、危ないやろがー! ちょっと大人しくしとき!」
優を吹っ飛ばして暴れるデカピに、かなえはクーラーBOXから取り出した豆腐をぶつけた。
一瞬気を失いかけたようだが、我に返って、もっともっと涙目。
更に追い討ちで、
モッ ハイ パー ボン ジャーンプ
それ なでろー♪
滑らかな四肢を投げ出し、ヤギ山のてっぺんから澄子を乗せたシダが飛び降り、お尻の上に落ちて来たからたまったモンじゃない。すっかり、お尻から全身が痺れて、暫く身動きが出来なくなったようだ。
「お、おまえら────ッ!!!!」
デカピいじめ過ぎだ。やって来たラッセルが口パクパクしている所を、シダとかなえ達が撫でる事も忘れて、手で制してフォローする。
「……いや、大丈夫や。死なへん死なへん、気絶しかけただけや」
「あいつ 大きいから きっと ケガならない」
澄子も、こくこく。
「心にでっかい傷を負ったよッ!」
「伝言、伝言だにー!」
ひゅーと侑が落ちて来た。身を翻し地に着地した姿はニンジャか。
「フラミンゴの所に浅い池があるんだに! そこに菅原さんがホイホイキルゾーンを完成させたから、皆を集めよう!」
ホイホイ……
「キル……?」
ゾーン……
「デカピを殺すなんて、待ってくれ!!」
「「「おちつけ──!!!」」」
「カピバラは身の危険を察すると、近くの水場へ逃げる習性があるわ。それを利用するのは理にかなってるわね」
……多分。
傍のカピバラさんを撫でていた焔が頷く。
携帯を所持している者達は、即座に情報発信に手が動く。
ひとりひとりがバラバラに、カピバラさんを追いかけて、捕まえてなでなでしても、これじゃ無理だ。
数は減る。そして増える。
一網打尽にしなければ、また追いかける間に増え続ける。
でも、どうやって?
ウ サ ギ さ ────んッッ!!
その時一同は、ウサギさんが数羽、垂れた耳をひらひらさせて、低空飛行している姿を目撃した。
あれは、ひょっとして透明カピバラさんの一群か?
「どひ」
「あっ」
「あでっ!」
刹那に、見えない衝撃と土煙が一同を襲い足元をすくった。
更に、ものすごい形相で疾走して来る謡。
が、
ばちこーんっと、前方の目測誤り、ラッセルのデカピのケツにぶち当たった。
「「ちょ─────ッッ!!!?」」
バカなの?! 死ぬの?
デカピが痛さに、きゅぴーっと泣くと、見ていた角少女くーが貰い泣きする。
「あうぅ、うっう。やはり食物連鎖の底辺げっ歯類は心無い人間に、人間達に……にっ」
またか!
くーの悲痛な小動物の声がカピバラさん達も巻き込んで切ない気持ちに落ち込ませ、更に偶然にも共鳴したか「わ。デカピー落ち着け!」デカピはラッセルを乗せている事も忘れ、その場を駆け出し始めた。
避ける人々。
侑が謡の背中に叫ぶ。
「なっしー先輩! 走るならカピバラさん達をフラミンゴの池へ、ゴー!」
そんな事は
「俺は知らんーッ!」
……ぇー……。
運良く、ウサギさんを乗せた透明カピバラ達は迂回しつつも奥へ奥へと進む。
つまりは、侑の知らせたフラミンゴ池へと向かったのだ。
「あっしらも一緒に追いかけた方がいいだぁね」
まだ暴れるデカピの脚にしがみつく瓢と、意外にも身軽に背に乗り込んだ五月。
他の者達も続くように走り始めた。
「ママぁ……。カピバラさんとおにいちゃん達が走って行くよ」
母親に抱かれた小さな女の子が目の前を通り過ぎて行く寝子高生徒達の姿を眺めて云った。
何処へ行くのかな。
視界の端から飛び出した優の伸びやかな足が女の子達を飛び越える一瞬、目が合った。内緒だよと、悪戯っぽくウインクを見せた姿に、女の子の頬がぽっと桜色に染まった。
カピバラさん達の大行進。
「アチャーッ! 何処へ行くの。アレですか」
睡蓮がダンボールを脱ぎ去り、茂みから飛び出してくる。
そこに居たのか!
「あぅあぅ。回収してくれないと泣いちゃいますぅ~」
ふわりが、ハンカチの木に隠れていた別のデカピのげっ歯に引っ掛けられたまま、揺れていた。
お前もか!
猛禽の檻からは、風鳥院兄弟が飛び出す。
「兄様、行きましょう。僕達にも出来る事がある筈です!」
無邪気で純真で正義感の強い鷲羽の背中に生えた雄々しい翼が鴇夜には眩しく見える。
これだから、可愛いのだが……。
一方フードコートでは、
お腹すいたな~。
テーブルに突っ伏していた佳奈が、何気に見たねこったーで事態を知る。
ばっと身を起こし、空の重箱を大切に重ねて包むと、立ち上がった。
行かなきゃ!
「フラミンゴの池へ!」
走り去った風に四肢が引っ張られる。
次から次へ。
仲間の誰かの背中を追い、更に仲間を増やし。
何が引き金になったかなんて、どうでもいい。走りたいんだ、今この瞬間に。
足が、気持ちが。
声にならない心の絶叫を青空に向かって解き放った。
「お先。でも、危ないからどいてくれ!」
振り仰ぐレナの頭上高く、博美がカピバラさん達の疾走する隙間をトンビの如く滑翔し、デカピ達を飛び越えながら群れの先頭へと近付いていく。
「左ラインは私が行くわ」
「シダも行く 他の動物さん達に ちかづけさせない」
群れから離脱しようとするカピバラさんの左側を、焔がローラーブレードの機動力で滑走して内側へ追い込めば、シダが交錯して曲がり路を右修正で疾駆する。同じく右ラインは、羊さんに乗ってはしゃぐ美咲紀が応戦。
春に毛刈りされたコ、まだモコモコのコと交互に連れ立って美咲紀に協力してくれた。
普段なら、こんな事って起こらない筈!
美咲紀の中でワクワク感が止まらなかった。
「捕獣網を借りて来た」
「ロープも借りて来ました」
「もう一度、餌も貰って来たんだよぅ」
コブラと風鳥院兄弟、熊吾郎ら男子達がどんどん水鳥エリアへ入って来るカピバラさん大行進をぐるりと囲むように先導し、優が器用に手の上でくるっと回した工具を用いて、柵の一角を崩すべくボルトを外していった。
「そぉれっ!」
それを侑と聖と、追いついた佳奈が一気に引き倒すと、カピバラさん達が決壊したダムの水の如く雪崩れ込んで来る。
「わーどんどん来ちゃったー」
「げげっ! ここまでなってしまうとは聞いてない!」
どどどどど、と、地響きさせてやって来た集団に、仔マガモちゃんを頭に乗せていた嶺が飛び上がった。
大挙して来たカピバラさん達から、マガモちゃん親子達とフラミンゴを避難。
池にちゃぷちゃぷ流れて集まる集団を更に小さく取り囲むように、手分けして網が張り巡らされて行く。
先導するのはコブラと熊吾郎だ。
一度入ったら、外へ出ないように。
「やっぱり、待でェエエエ 喰わぜろォオでありまずぅ~~」
「はは。それは無しにしような。お兄さん悲しくなるから」
仕上げは、最後尾をカピバラさんのお尻を追いかけて来た歩が到達した所で
終了───。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
ココロ
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
冒険
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月07日
参加申し込みの期限
2013年01月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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