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メリークリスマス
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机の左右に問題集を積み上げて
八神 修
は自室で勉学に励んでいた。開いたノートには文字がびっしりと書き込まれている。小指の横の部分は鉛筆の影響で黒ずんでいた。
深く沈んでいた頭が浮上する。天井を見上げた姿で熱い息を吐いた。左右の目頭の部分を指で揉み解す。
「さすがに疲れたな」
両手を合わせた状態で垂直に腕を上げる。
軽快な呼び出し音が鳴った。修は机上のスマートフォンを素早く手に取り、少し硬い声で言った。
「誰だ?」
『あたしはメリーさん。あたしのクリスマスを祝って欲しいの』
小さな女の子のような声であった。奇妙な言い回しに修は微妙な表情を浮かべる。
「いいよ、祝ってあげる。どこに行けばいいのか。教えてくれるかな」
『たまには来て貰うの』
目印になるものを探しているような間のあと、細々とした単語を口にした。修は微かに頷いて聞いていると、突然に電話を切られた。
「人と店が多くて猫っぽいところか」
修はクローゼットから白いコートを取り出して羽織った。少し大きめの鞄を手にする。最後に財布の中身を確かめて部屋を出ていった。
修はシーサイドタウンに向かった。キャットロードでそれらしい人物を探しながら歩いた。
再び、スマートフォンが鳴る。
「キャットロードにいる。メリーの詳しい位置を教えてくれないか」
『あたしはメリーさん。あなたの真横にいるの』
修は声の方に顔を向けた。やや視線を下げるとスマートフォンを耳に当てた女の子がいた。すぐにしゃがんで目の高さを合わせる。
「メリーさんだね」
「あたしはメリーさん。あたしのクリスマスを祝って欲しいの」
「
メリー
クリスマスだからね」
修は微笑み掛けて、その前に、と真剣な目で言った。
「祝うのはいいけど、家の人に連絡はしないとね」
「大丈夫なの」
「心配すると思うよ」
「そんなことないの」
女の子は頑として聞かない。自身のスマートフォンを素早くコートのポケットに突っ込んだ。
「わかったよ。遅くならないように時間には気を付けよう。メリーはどこに行きたい?」
「この島がよく見えるところがいいの」
「山登りは大変だから、あそこかな。空間としては狭くても島が一望できるよ」
「よくわからないけど、楽しみなの」
女の子は機嫌よく頭を左右に揺らす。陽気な鼻歌が微かに聞こえてきた。修は年の離れた妹を見るような温かい眼差しを送って立ち上がる。
「少し店に寄ってから行くとしよう」
二人はクリスマスグッズを売っている店に立ち寄った。
修と女の子は大観覧車に乗り込んだ。ゴンドラはゆっくりと回る。
女の子は海や山に忙しそうに目を向けた。修は鞄からクラッカーを持ち出す。
「メリークリスマス」
クラッカーの紐を引っ張ると乾いた音と共にカラフルなリボンが飛び出した。女の子は静止して頭で受け止める。修は手早くリボンを回収して鞄から縫い包みを取り出した。
「サンタには相棒のトナカイがいないとね」
修は女の子の胸元、サンタクロースのカメオを見て言った。
「ありがとなの」
「名前はどうしようか」
「トナカイだからカイにするの」
「雄ならナイスカイだね」
女の子は微妙な笑みを返した。修は少し泳ぐ目で海の方を眺めた。
観覧車を堪能した二人は喫茶店に赴く。窓辺の席に二人は向かい合って座った。
間もなくして注文したホールケーキが運ばれてきた。修が直々に切り分けて小皿に乗せる。
「はい、どうぞ」
女の子の前にケーキが置かれた。ホワイトチョコレートのプレートには『お誕生日おめでとう』と黒い文字が書かれていた。
そのプレートを女の子は摘まみ上げてむしゃむしゃと食べる。
「ジュースで乾杯だ」
「今度はオレンジジュースなの」
「今度って」
修は苦笑してコップを合わせた。
空の雲がほんのりとオレンジ色に染まる。修は女の子と揃って店を出た。
「ここでバイバイなの」
女の子はトナカイの縫い包みの前脚を握って左右に動かす。修は中腰になった。
「ちゃんと送るよ」
その言葉は風に流された。女の子は忽然と消えてスマートフォンの呼び出し音が鳴った。
『ごちそうさまなの』
一言で電話は切れた。
「都市伝説は伊達ではないな」
どこか楽しそうな声で修は帰路に就いた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月20日
参加申し込みの期限
2015年11月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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