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メリークリスマス
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華やかなシーサイドタウンと落ち着いた雰囲気の旧市街の狭間に
Magique Raisin
という名の店があった。不定期の営業でチョコレートやキャンディーが主力の商品になっている。
遅い時間帯もあって店の照明は完全に消えていた。
「本当に来るのかなぁ」
暗い店内にのんびりとした声が聞こえる。間もなく間接照明を入れた。ぼんやりとした紫色の明かりの中、シックなワンピース姿の
聖籠 あゆか
が浮かび上がる。
「あたしはメリーさん。実はもう来てるの」
その声はあゆかの真後ろから聞こえた。驚いた表情で振り返ると、女の子がトナカイの縫い包みを抱いた姿で立っていた。赤と白を強調した姿にあゆかは笑みを浮かべる。
「メリーちゃんは小さなサンタクロースなんだねぇ~」
「皆に祝いして貰ったおかげなの」
女の子は縫い包みの首根っこを掴んで上下させた。次に左右に動かす。
「お菓子屋さんなのに古い物まであるの」
「アンティークの小物の販売もしているんだよぉ。あとは副業で骨董品の鑑定や修理も引き受けてたりするんだよね~。メリーちゃんは興味ないかも」
「赤いリボンにサンタクロースのバッジなの」
「それらも小物よねぇ。バッジはカメオだね」
「それなの」
話をしながら女の子は鼻を動かした。店内にはチョコレートの甘い香りが漂っていた。
あゆかは、そうよ、と嬉しそうに手を合わせる。
「メリーちゃん、温かい紅茶を淹れてくるから、そこの席に座って待っててね」
「メリーさんは良い子だから大人しく待っているの」
示された椅子に女の子は軽やかに座った。両方の足をぶらぶらと揺らす。
その間にあゆかは店の奥に引っ込んだ。店内に残された女の子は方々に目を向けた。魔女っぽいの、と素直な感想を口にした。
「お待たせ~」
トレイに一客のティーカップを乗せてあゆかが戻ってきた。それとは別に白い丸皿には多種多様なお菓子が乗っていて女の子の鼻の動きが速くなる。
「あたしのクリスマスを祝ってくれるの」
「えーと、これはお店に並べるクリスマス用のお菓子の試作品なんだよねぇ。食べて意見をくれると嬉しいんだけど、これだと祝うことにならないかなぁ?」
「そんなことはないの」
必死になって頭を振る。女の子は黒い瞳を見開いて丸皿に顔を近付けた。正面にいたあゆかと交互に見詰めた。
「あー、そうね。どうぞ召し上がれー」
女の子はクリスマスツリーを象ったチョコレートを食べた。真剣な表情で口を動かして感想を口にした。
「チョコレートは美味しいの。でも、抹茶の味がしないの」
「あ、そうねぇ。ツリーは緑だから抹茶を混ぜるのもいいかも。メリーちゃん、よく思い付いたね」
「千暁さんの家で食べたの」
「そうなんだぁ。メリーちゃん、これも食べてみて」
女の子のいう人物に心当たりがないのか。あゆかは少し困ったような笑みで別の菓子を勧めた。
女の子は休まずに次々と食べていった。リースのチョコレートやキャンディー、イチゴでコーティングしたチョコレート、色とりどりの星形のキャンディー、それらの全てを綺麗に胃に収めた。皿の表面に少し残っていた細かい破片には指を押し当てる。
「どれも美味しかったの。イチゴは祝って貰った中の一番なの」
指をしゃぶりながら女の子は言った。あゆかは安らいだような笑みで言った。
「相談に乗ってくれてありがとう。これはほんのお礼だよ」
事前に用意していたのか。青い薔薇の飾りが付いたヘアピンを女の子に見せると、あゆかは横に立って赤いニット帽の側面に付けた。小さいながらもアンティークの気品を漂わせる一品であった。
「今日はありがとなの」
店のドアベルを鳴らすことなく、女の子は消失した。あゆかが目を離した一瞬の出来事であった。
「夢ではないよね」
丸皿とティーカップの中身は綺麗に無くなっていた。
「みんな、今日はありがとなの」
その声を関わった全ての人々が耳にした。女の子の姿はどこにもない。
こちらこそ、と心に思って今日を終えるのだった。
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あとがき
担当マスター:
黒羽カラス
ファンレターはマスターページから!
少し変わったメリークリスマスになりました。
メリーさんはリアクションの中で、ひたすらに祝って貰います。
クリスマス長者の道を貪欲に歩みます。回数を重ねることで人々と打ち解けて、
喋り方にも変化が表れていきました(?)。怖さは半減どころか皆無になります。
都市伝説も何もあったものではありません。
愛らしい一面だけではなくて、実は相当の大食いでもありました。
きっと胃袋は別の次元に繋がっているのでしょう。
そのように納得してください。私が密かに喜びます。
今回のメリーさんはこれで終わりです。
何かイベントがあれば(好評の場合)、また島に訪れるかもしれません。
どうなるでしょうか。参加していただいた皆さんには散財となりましたが、
きっとメリーさんは喜んでいるはずです。優しいアクションの数々に私の心も温まりました。
本当にありがとうございました。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月20日
参加申し込みの期限
2015年11月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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