寝子島にクリスマスの気配が近づいてきました。プレゼントを買い込んだ人々が、どこか浮かれた顔で街を行き交います。通りに並んだ店ではクリスマスセールの文字が華やかに踊り、目にする者の気分を盛り上げていました。
一人の愛らしい女の子が店の前で立ち止まりました。ショーウインドウにはセールの文字と共にクリスマスツリーが飾られていました。様々な色合いのポップが購買意欲を掻き立てます。
「あたしを祝っているの?」
艶やかな黒いセミボブの頭を傾げました。女の子は赤いコートのポケットからスマートフォンを取り出しました。目にも止まらない速さで数字を入れて電話を掛けます。間もなく相手が出て繋がりました。
『……あんたは誰だ?』
「あたしはメリーさん。あたしのクリスマスを祝って欲しいの」
希望を伝えるとメリーさんは電話を切りました。街の様子を目で楽しんだあと、二回目の電話を入れました。
「あたしはメリーさん――」
突然に掛かってくるメリーさんの電話。
あなたはどのように対応しますか?
ほんのり都市伝説テイストのシナリオになります。あまり怖い要素はないかもしれません、はい。
本作のメリーさんは人形ではありません。小学校五年生くらいの女の子に見えます。
寝子島の華やかな雰囲気、または神魂絡みで引き寄せられたのでしょうか。
島に訪れた理由はわかりませんが、目的はクリスマスを楽しむことなので誰に対しても好意的です。
では、詳しい説明に入りたいと思います。
★☆メリーさんの目的☆★
店の宣伝に書かれた「メリークリスマス」という文字を見て、メリーさんのクリスマスと解釈した。
そこで無作為に選び出した相手に電話を掛けて片っ端からクリスマスを楽しもうとする。
最初の電話の言葉は「あたしはメリーさん。あたしのクリスマスを祝って欲しいの」で固定。
切れたあとからはPCとの会話でクリスマスの方針が決まっていく。GAを組み、複数で会うことも可能。
★☆メリーさんの特徴☆★
1:メリーさんの電話を拒否することは出来ない(電池切れ、圏外でも繋がる)。
2:電話を無視する相手には出るまで呼び出し音を流し続ける(個体を破壊しても鳴り止まない)。
3:霊体とは異なり、触ることが出来る。飲食が可能でカメラにも写せる。
4:瞬間移動に等しい現象で相手の元に現れる。その関連で背後を取るのも得意(刃物を隠し持っている)。
説明は以上になります。
メリーさんと、どのようなクリスマスを過ごすのでしょうか。
コメディ、ホラー、バトル物とPCの特徴が色濃く出るシナリオだと思います。
あ、それと最後に付け加えておきます。シナリオガイドは「ですます調」ですが、
リアクションではいつもの「だである調」になります。
それでは皆さん、メリークリスマスの参加をお待ちしています。