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メリークリスマス
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青い小波が東の空に押し寄せる。太陽は西の彼方に追いやられ、小さな熾火になっていた。
碓氷 真理
は黒いコートの襟を立てて山の方に向かって歩いていた。その足取りは遅い。通りの店に興味を示すことなく、独り言に勤しむ。
「千佳姉、今日の日雇いのバイトは、そんなに苦じゃなかった。私は大丈夫だ」
突然、スマートフォンが鳴り出す。真理は眉を顰めた。
「今日のバイトで失敗はしていないと思うのだが」
目立たないところに移動して真理は電話に出た。
――この独特な感じは「友達」の類いか。
『あたしはメリーさん。あたしのクリスマスを祝って欲しいの』
「メリーか。私は真理だ」
話をしながら目は背後を窺った。誰かの言葉に同意するかのように頷く。
「友達の頼みを断る理由はない」
真理は短いながらも力強い言葉を発した。数秒の間で唐突に電話は切れた。
「千佳姉、どう思う?」
背後に話を振って、なるほど、と相槌を打つ。
「最近になって島に現れるようになったのか。寂しいのだろうか。いや、私は平気だ。いつも側には千佳姉がいるからな」
二度目の電話が掛かってきた。
『あたしはメリーさん。今、あなたの』
「後ろにいる」
真理は瞬時に振り返る。目の前に赤いコートを着た女の子がいた。後頭部の赤いリボンに腹部を押し付けるようにしてトナカイの縫い包みがしがみ付いている。言い当てられたことが不満なのか。少し頬を膨らませていた。
「あたしの台詞を奪ってはダメなの」
「すまない。感覚でわかるんだ。改めて自己紹介する。私は碓氷真理だ」
「あたしはメリーさん。このトナカイはカイなの。胸のこれはサンタクロースなの」
一通りの説明を終えた女の子は真理の背後を指差した。
「あなたの後ろでふわふわしている青い髪の人は誰なの」
「やはり見えるのか。こちらは私の実の姉、守護霊となった千佳姉だ」
「よろしくなの。あたしのクリスマスを祝うの」
女の子は腕を振って歩き出す。真理は横に並んだ状態で背後に囁く。
「あたしのクリスマスを祝うって、どういう意味だと思う?」
指し示されたかのように真理は店の前に立てられていた看板に目をやる。『メリークリスマス』の文字が大きく書かれていた。
「なるほど、メリーのクリスマスだから祝うのか。勘違いだが、本人は喜んでいるようだ。無粋な真似はしない方がいいか」
「メリーさんも仲間に入れるの」
少し口を尖らせて女の子が言った。真理は、もちろんだ、と答えて即座に言葉を足した。
「私達は仲間で友達だ。まずはケーキを買おう」
真理は目にした洋菓子店に入った。ケースの中に陳列されていた品々を見て表情が強張る。それとなく顔を横に向けた。
「意外と値が張る。そうか、ここは有名な店なのか」
真理の苦悩を余所に女の子はケースの前にしゃがんでケーキを見ていた。雪深い小屋を再現した砂糖菓子に目を丸くする。
「この、小屋の乗ったホールケーキをください」
緊張を孕んだ声で真理はケーキを購入した。女の子は勢いよく立ち上がる。
「大丈夫なの」
「私は働いているからな。これくらいは心配ない」
支払いを済ませると真理は早々に店を出た。
「あとはケーキを食べられる店の確保だな」
吹っ切れた様子の真理が急に顔を後ろに向けた。
「もちろん許可は取るつもりだ。千佳姉は心配性だな。探せばきっと見つかるよ」
適当に通りを歩きながら店を眺める。格式の高そうな店は避けた。ファミリーレストランを中心に足を運んだ。しかし、店内にケーキを持ち込んで食べられる店舗はなかった。
「料理も注文するのだから、これくらいは許してくれてもいいじゃないか。まあ、千佳姉がいうように持ち込んだ物を食べて具合が悪くなると、確かに店は困ると思うが」
「ケーキは公園のベンチでも食べられるの」
「それでいいか」
女の子に励まされた形で真理は最寄りの公園を訪れた。街路灯の淡い光に照らされたベンチに並んで座る。二人の間にはホールケーキが置かれた。
「メリークリスマス」
「ありがとなの」
ささやかな宴の始まりであった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月20日
参加申し込みの期限
2015年11月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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