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メリークリスマス
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キャットロードの煌びやかな通りを大勢の人々が行き交う。手を繋いだ若い男女の姿が多く見られた。ショーウインドウの前では仲睦まじい二人が指輪の話で盛り上がっている。
その中を
八十八旗 信彦
は一人で颯爽と歩く。赤いシャツに仕立ての良い白いスーツを着ていた。ショーウインドウの品々に一瞥をくれて、違うな、と口にして素早く通り過ぎた。
程なく電話の呼び出し音が鳴る。信彦は相手がその場にいるかのように笑顔で対応した。
「この俺のハートを射止めようとする子猫ちゃんは誰かな」
『あたしはメリーさん。あたしのクリスマスを祝って欲しいの』
「メリーちゃんだね。もちろん、盛大に祝ってあげるさ。紳士はレディに礼儀を尽くすものだからね」
どこまで話を聞いていたのか。信彦が気付いた時には電話は切れていた。
「せっかちな子猫ちゃんだね」
「盛大に祝って貰いに来たの」
信彦は声がした後ろに振り返る。少し視線を下げると女の子がいた。赤いリボンに同色のコートがよく似合っていた。
「素敵なリトルレディなんだね」
「また外国の人なの?」
女の子は信彦の金色の髪を見て言った。
「HAHAHA、俺は日本人だよ。だだ漏れになっている品位のせいで外国の貴族と間違われたのかな」
「そんなことは微塵も思っていないの」
手厳しい言葉を信彦は笑顔で流す。
「祝う前に方向性を決めないと。クリスマスは生誕祭だから、つまりはリトルレディの誕生日パーティーを催せばいいんだね」
「あたしの誕生日ではないの」
「え、違う? いつが誕生日?」
「よくわからないの」
少し下を向いて答える女の子に信彦はわざとらしい笑い声を上げた。
「細かいことは気にしなくていいのさ。キミがこの世界にいて、こうして俺と出会えたことを祝おうじゃないか」
「……なかなか口が巧いの」
悔しそうな声で女の子は顔を上げた。目が微かに笑っていた。
二人は揃って歩き出す。信彦はショーウインドウの前を通る度に女の子に話を振った。
「あのピンクダイヤの指輪はいいんじゃないかな。指に咲く薔薇のようだ。キミの服装にぴったりだね」
「なんか、違うの」
女の子はしょんぼりと頭を下げた。自身の胸元を見て、そうなの、と声を上げる。
「急にどうしたんだい?」
「バッジが欲しいの」
「サンタクロースに関連した物がいいのかな」
信彦の問い掛けに女の子は薄紅色の唇に笑みを作る。
二人は近くの宝飾店に足を運ぶ。ショーケースに収められた品々はどれもが高額で、中には一点物を謳った商品まであった。女の子は足早に見て丸いカメオに目を留める。
「これが欲しいの」
「カメオか。でも、少し小さいね。こっちの方が大きくて立派だよ」
信彦は髪の長い女性の横顔を彫り込んだカメオに視線を向ける。周囲に赤や青の宝石が嵌め込まれ、自然の草花を表現していた。
「サンタクロースが欲しいの」
「リトルレディの仰せのままに」
信彦は指に挟んでいたブラックカードを財布に戻し、丸いピンバッジのようなカメオを現金で購入した。女の子は即座に、ここなの、とコートの胸元の辺りを摘まんで引っ張る。
「ここだね」
信彦は女の子のコートに丸いカメオを付けた。少し顔を離して納得したように頷く。
「リトルレディのセンスがカメオを輝かせているね」
「その言葉を信じてあげるの」
女の子はくるりと回ってドアへと向かう。信彦は柔らかい笑みで付き従った。
外に出ると信彦が一方を見詰める。
「次はケーキを食べようか」
信彦は女の子を洋菓子店に連れていった。
近くにいた店員に耳打ちしたあと、奥まった席に二人で座る。そこに運ばれてきたのは大きなホールケーキであった。雪原に見立てられた白いクリームの上を立体的なチョコレートのトナカイが走る。飴の紐で繋がれたクッキー生地のソリにはホワイトチョコレートのサンタクロースが陽気な顔で乗っていた。周囲にはトーチのようなロウソクが十二本、立てられていた。
「多い気がするの」
女の子は二本、引き抜くと満足そうな顔になった。
――キミは小さいレディなんだね。
信彦は口には出さずに心で語る。紳士然として女の子に接するのだった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月20日
参加申し込みの期限
2015年11月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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