this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
あつまれ☆サンマ幼稚園
<< もどる
1
2
3
4
5
…
9
つぎへ >>
教室の愛らしい本棚に並ぶ絵本の背に、
羽生 碧南
は小さな指を走らせる。
(きょうはえほんをよむことにしようっと。どれがいいかなー)
お外はいい天気だけれど、自分からお友達を誘って園庭に出掛ける気分じゃない。
お昼寝をするにも眠くはないし……ということで、彼女は読書を楽しむことに決めたのだった。
と、ある絵本の背中で、碧南の指がぴたりと止まる。
よいしょと取り出したそれは、『サンマの恩返し』というタイトルの絵本だった。
表紙には可愛らしいタッチで銀色の髪の女性が描かれていて、碧南は幼い顔を期待にきらきらと華やがせる。
部屋の隅っこにちょこんと座って、碧南は絵本のページを開いた。
それは、漁師のおじいさんがサンマを助けることから始まるお話。
そのサンマは人間の娘に姿を変え、漁師とその妻に恩返しをするのだ。
不思議な物語に、碧南は胸をどきどきとさせながらページをめくる。
本の世界に入り込み、気分はすっかり絵本に登場する不思議なサンマ……だったのだが。
「なあなあ! いいもん見せてやるよ!」
ばたばたと教室に入ってきたやんちゃ盛りの男子が、碧南の目の前に外で捕まえてきたばかりの虫を自慢げにかざしてみせた。
うごうごとうごめくその姿に、碧南はたじろぎ、双眸に涙を溜める。
「ふ、ふえぇっ……」
「お、おい、何で泣くんだよ!?」
慌てた男の子の強い言葉が引き金となり、碧南は「うえええええん!」と大きな声で泣き出してしまった。
5歳の碧南ちゃんは、現実世界に生きる快活な碧南とは対照的に、大人しくって泣き虫な女の子なのだ。
園庭で鬼ごっこやゴム飛びをたっぷり満喫して、
椿 美咲紀
は一旦教室にてくてくと戻ってきていた。
すっかり遊び疲れた――というわけではなく、他のクラスのお友達が教室に戻ってしまったので、こねこ組のお友達を遊びに誘いにきたのである。
(いまならおにわのあのおおきな木があいてる……となれば、だるまさんが転んだで遊ばないわけにはいかないのですです!)
というわけで、美咲紀は絶賛だるまさんが転んだメイトを探し中。
そんなところに、美咲紀はちょうど教室の扉に手をかけている天吏の姿を見留めて彼女の元へと走り寄った。
「とってもいいタイミングなのです! さあ、いっしょにおそとで遊ぶのですよ!」
「私、今お外から帰ってきたところなんだけど……」
しゅたっときゃぴっと敬礼を決めた美咲紀は、天吏の言葉にも少しも動じない。
「こまかいことは気にしちゃ負けなのですよ!」
なんて、天吏の手を引いて再び園庭に向かおうとする美咲紀。
表情の変化に乏しいお人形のような顔で「まあそれはそれでいいかな」と思い直し、美咲紀になすがままにされていた天吏だったが、ふと頭に浮かんだ疑問を音にして零す。
「ねえ、そういえば何をして遊ぶつもりなの?」
「ふっふっふ。だるまさんが転んだなのですです!」
「だるまさんが転んだ、2人で遊ぶの?」
天吏の再びの問いに、ぴたり、美咲紀の動きが止まった。
「……きょうしつで、なかまをさがそう!」
気を取り直して美咲紀が宣言した、その時。
「うえええええん!」
教室の中から、大音量の泣き声が聞こえてきた。思わず顔を見合わせる2人。
次の瞬間、美咲紀は思い切りよく扉を開けて教室の中へととび込んだ。
天吏も、美咲紀に引っ張られる形でそれに続く。
そこには、部屋の隅っこで泣きじゃくる碧南と、彼女を前におろおろしている男の子の姿があった。
「こらー! おんなのこを泣かすわるい子はわたしがゆるさないのですですー!」
美咲紀が正義の味方よろしくビシリッ! と指をつきつければ、男の子はますます動揺する。
「ちがっ、こいつが勝手に泣いて……!」
弁解しようとする男の子の手の中でもがいている虫を見留めて、
「虫をおもちゃにするのも、良くないと思う」
と、天吏も感情の見えない灰の眼差しで男の子を真っ直ぐに見据えた。
男の子は寸の間ぐっと言葉に詰まった後で、
「わ、悪かったよ! 虫も外に逃がしてくる!」
と教室の外へと逃げるように駆けていった。
その後ろ姿を見送りながら「廊下は走ったらダメなんだけど……」と思う天吏の手を離し、美咲紀はまだわんわん泣いている碧南の元へと走り寄る。
「もう大丈夫なのです! わたしたちといっしょに遊んでげんきだすのですよ!」
にぱっと笑いかければ、碧南は未だしゃくりあげながらもこくと頷き、ポケットから取り出したハンカチでぽろぽろと溢れる涙を拭った。
「……うん、そしたら、わたしもあそぶ」
涙の余韻が残る声でけれど確かにそう言って、碧南は差し出された美咲紀の手を取るのだった。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
9
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
あつまれ☆サンマ幼稚園
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月16日
参加申し込みの期限
2015年11月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!