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クリスマスを飾ろう!
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定食屋『おにざき』の店の奥では、
鬼崎 つくし
が溜息をついていた。
彼女の手に握られているのは家計簿である。年の瀬という事で普段見返さないページを一枚ずつ戻してみたが、
「清々しいくらいに赤字がいっぱいですね……」
以前に比べれば収入支出は落ち着いてきたものの、赤字はやはり赤字だ。今後の経営方針を思い憂慮が眉を顰めさせる。
(……去年までは自分は養子だからと遠慮してお父さんに任せてましたが……あれです、年越しのお祝いが昆布巻オンリーだったのがイケなかったんでしょう)
考え過ぎて難しい顔のつくしの元へ、ぱたぱたと賑やかな足音を響かせて
鬼崎 あやめ
が現れた。
義妹の様子にも気付かず、ニコニコと楽しげな笑みを浮かべている。
「つくしちゃん外は見ましたか? ご近所さんも飾り付けを始めているみたいですよ。
さあ、大変です! 我が定食屋おにざきも、クリスマスに向けて色々と準備しないといけませんから!
つくしちゃん、頑張りましょう!」
(「年越しがあんなに惨めになるくらいなら私がこの店を回します!」と宣言してお店を回す様になったのは記憶に新しいです……
だからと言ってここまで気合が入って準備されると鬼気迫るというか……尊敬してるけど怖いです、正直)
「あのお姉ちゃん、いくらクリスマスが近いからってそんなに意気込まなくても……」
そんな遠まわしの表現では、あやめはハテナと首をかしげるだけだ。つくしは覚悟を決めて鼻から息を吐き出した。
「後、そんなにうちにお金ないよ?」
ハッキリ止めを刺してしまった事で、あやめはショックを受けたのか沈黙してしまう。つくしが言いすぎただろうかと心配になり、義姉へ声をかけようとした瞬間。
あやめはガバッと顔を上げた。
「馬鹿言っちゃあいけません! 定食屋といっても飲食業は玄関が命!
例え、どんなに美味しい料理が作れてもお客様が店に入って来てくれない事には商売が成り立たないのです!
だから多少の出費は目を瞑ってでも飾りつけはしないと!!」
あやめはちょっとやそっとじゃ、めげない人だった。
力説する表情こそ笑顔だったが、彼女が怒っていることは義妹であるつくしには分かってしまう。分かってしまうからこそ——笑顔で怒るなんて……——恐怖を感じて、もう従うしかなかった。
そんな訳で定食屋のクリスマスの飾り付けは、あやめの脳内の予定通りに行われることになった。
ただ、出費は抑えられるだけ抑える努力をしている。
店先のクリスマスツリーは、近所から譲り受けたもの。折り紙で作ったスターをテープで貼り付け、メニューボードに手描きのクリスマスらしいイラストを添える手作りのクリスマス飾りだ。
「……というか……、なんで勝手にモデルにしてるんですか!?」
つくしはボードのイラストを指差して、あやめへ抗議する。ボードに書かれている『サンタ風ミニスカートドレスの少女』は、どう見てもつくしそのものだ。
「モデル料払ってくださいよ!」
シャウトするつくしだったが、あやめはニコニコしながらつくしの頭へ『猫耳カチューシャ』をはめてしまった。どうやら話しは聞いても、話は聞かないつもりらしい。
「うふふ、やっぱりこれがよく似合ってます。
幸い、ここは女子高生が店を回してる店として認知されていますからね! 後はクリスマス用に衣装を変えてみましょう!
つくしちゃん! しばらくは三夜祭で着た猫耳メイド姿で接客しますよ!」
「あ、あれは、恥ずかしいです……無理です!」
「シャラップ!」
つくしは真っ赤になった顔をふるふると横に振って義姉の提案を断ろうとするが、あやめはそれをぴしゃりと一言で止めてしまった。
「我がまま言ってはいけません! というか、三夜祭で屋台のお仕事をバックレた事は許してませんからね?」
腰に両手を当てて毅然と指摘されたのは、三夜祭の夜につくしが『愛しのお兄ちゃん』と共に、営業中の店をほっぽりだしてしまった出来事だ。どんな理由があれど、仕事は仕事。責任ある立場を放棄したのは恥ずべき事である。暗に言われてしまえば、最早承諾する他無かった。
こくりと頷いたつくしを見おろして、あやめは「うんうんっ」と満足げに笑う。
「大丈夫、クリスマス直前になったら変えるから……ミニスカサンタの衣装にね」
「はい、わかりました……ってミニスカサンタまで!? お姉ちゃん!!?」
——そこまでするとは聞いていない!
つくしが驚いて顔を上げた時には、あやめは既に店の奥へ戻っていくところだった。「本当はこういうの考えるのは店主の仕事なんですけどね」とブツブツ言いながら、叔父の姿が見つからないことへ毒づいている。
「どこ行ったんですかね、あのマダオは!」
「……お父さんなら今日もパチスロ行ってますよ」
つくしがそろりと小さく答えると、あやめはみるみる般若の形相へ変わっていく。どうやらクリスマスを前に、もう一悶着ありそうだ、とつくしは家計簿を見た時よりも深い溜息を吐き出すのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
24人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月17日
参加申し込みの期限
2015年11月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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