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クリスマスを飾ろう!
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年下に諭されエリセイがいつものテンションに戻ると、漸くツリーは店の玄関口まで運ばれる事となった。誉に扉を支えて貰い、武道とエリセイが横にしたツリーを大儀(たいぎ)そうに持ってくる。
「こっ……れ結構重いわ! あと葉っぱ刺さる! すっげえ刺さる!」
「ねえねえねえねえもう置いていい? この辺? この辺? 痛ぇーんだけどねえねえねえねえ」
「待ってくださいエリ先輩。設置場所は重要ですよ。1ミリでもずれたら格好がつきません」
「もう少し頑張ってくれ」
「はーやーくー!」
「指折れる死ぬ!」
武道とエリセイの急かす声を聞きつつも誉と英二がたっぷり時間をかけて首をひねっていると、背後から声が掛けられる。
「窓の内側からも見える場所が良いですね」
「おはようございます」
御巫 時子
だ。
「このツリーのメインテーマは? キラキラ華やかに? 落ち着いた色合いで大人っぽく? それとも和風?
均等にばらけるように飾った方がいいですね。あんまり重くならないように」
一気にアドヴァイスを聞いて、武道と誉と英二の三人は、ああでもないこうでもないと話し始める。
「おはよ。早いね」
「楽しみで待ち遠しくて、早くきてしまいました。寮でもツリーを飾ったんですが、一応部屋の飾りで余った物があったので持ってきました」
「そりゃどーも、中でもう飾り出し始めてるよ、混ざっておいで。つか武道、さりげに力抜いてね? ……あいだだだだだだ指チギレル!!」
時子はクスクス笑いを漏らしながら、ドアベルを鳴らして店の中へ入っていった。
ホールでは入り時間の早かった羽衣が、テーブルにひとつずつキャンドルを飾っていくところだった。
康子が準備していたそのキャンドルは、オーナメントボールを模した赤と緑と白の三種類。まずアイスクリームグラスのような透明の台座を置いて、その上にキャンドルを飾るのだ。
火はつけないが、金の縁飾りがついたゴージャスな飾りはウォルナットの暗いトーンの上で、しっかり存在感を主張してくれる。
店内にある丸テーブル内、何処にどの色を置くか。悩みながら一つずつ置いていく。この作業だけでレトロな店内が段々とクリスマスに彩られていく様が見えて、羽衣の胸はワクワクでいっぱいになった。
「できたっ!」
作業を終えて上機嫌で声を弾ませていると、キッチンで仕込みをしていた康子がホールにやってきた。今日の日の為に揃えたクリスマス飾りが店内に登場したのを見て、康子が我ながら良い買い物をしたと感嘆を洩らしていると、そこへ羽衣が小走りで駆け寄ってきた。
「おはよう鴇波さん」
「おはようございます康子さんっ。クリスマスの飾りすっごく可愛いですね!
それで、あたし飾り付けのコト考えてきたんですけれど」
「なぁに?」
康子が微笑みながら返してきたのを見計らって、羽衣はカウンターにまとめて置かれていたクリスマス限定の品々だけが書かれれたメニュー表を一枚とった。
『牡蠣のシチュー』や『マカロン』の文字が目に入り、ふと先日皆で案を出し合った日を思い出して、嬉しさに笑みが混じる。
「ここにシールを貼って綺麗に飾り付けしたいんです。
もう買ってきちゃったんですが……えへへ」
羽衣は言いながら、準備してきたシールをカウンターのテーブルに並べた。
二股に分かれたラメ入りのリボンに、暗めの赤の地のステッカーで、金色のエンボス加工でMerry Christmasの文字とヒイラギや雪の結晶が描かれている。色使いはシックだから、店の雰囲気にも浮かずに華やかさを演出出来そうだ。
「あらいいわね、可愛い可愛い。あ、でもラミネートして上から貼るのと中に入れちゃうのと、どっちがいいかしら。レーナ!」
康子は開店作業を進めていた甥を呼び寄せると、ラミネートの事を相談し始める。方針が決まってメニュー表を持ったレナートが、事務所へ向かって二、三歩足音を響かせてから、ふいに振り返った。
「ねぇおばさん、タイの事忘れてんでしょ」
言いながら開店前でまだ何もつけずに寛げている自分の喉元をトントンと指先で叩くレナートの仕草を見て、康子は「あ!」と声を上げた。
「どうしたんですか?」
「クリスマスはいつもクロスタイの色変えてたのよ。ごめんごめん、すっかり忘れたわー!」
「クリーニング出してから、事務所に置きっぱだったよ。しょうがないなおばさんは。ついでに持ってくるから」
「ごめーん、宜しくね」
そんなやりとりをして暫くすると、レナートがラミネートされたメニュー表とクリーニング屋の袋を持って戻って来た。件のクリスマス用の制服だ。
「鴇波さん、顎、上にうーってして」
「うー?」
言われるまま上を向くと、レナートは羽衣の制服の丸襟の下からタイタックを外してクロスタイをするっと抜き取り、別のものと付け替える。そして次に弟のイリヤの方に取り掛かり始めた。
「Иди сюда.」
「Я сделаю это !」
意味が分からないまま先輩に従った羽衣と違い、イリヤの方はそうはいかない。呼び寄せられても、兄の手からタイをとってむず痒そうな顔を反らしてしまう。
「そうよね。イーリャの方は良いとしても……、世話好き通り越してセクハラになるわよ」
「何が?」
康子の忠告も、レナートは自覚が無い分理解してい無いらしく、片眉を上げただけだ。
「どーかしたの?」
ホールへ戻って来たエリセイたちと、丁度事務所から着替えを終えて出てきたばかりの時子が目配せして不思議そうにすると、レナートはクロスタイが普段のコバルトブルーから、クリスマス時期だけホワイトゴールドのタイに変更になるとだけ伝達した。
「わあ。クリスマスの雰囲気出てきましたね」
羽衣は店内にある鏡の前で自分の姿を確認し、「ブローチ付けてみると可愛いかも」と康子へ提案し始める。戯れるような皆のやりとりを遠目に、レナートはカウンターの椅子に座ると、伸びをしてからテーブルに突っ伏した。
昨晩はメニュー表にツリーにと、店のクリスマスの準備の為に遅くまで起きていた兄の背中へ、イリヤが声を落とした。
「そうやってるとリーセみたいだ」
「『今日は』レナートだよ。正真正銘。……でも、そうだね。さっきのがセクハラ問題になったら困るから、今日はエリセイかな」
意地の悪い笑みで兄が胸ポケットから青いピアスを出したのを見て、イリヤが首を横に振っていると、反対側からもう一人の兄が現れて笑った。
「気にすんなよイリヤ。俺たちのどっちがどっちかなんて、お前以外どうでもいいって、気にもしてないんだからさ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
24人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月17日
参加申し込みの期限
2015年11月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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