this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
白いハコニワ~温泉旅館にようこそ~
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
12
つぎへ >>
「おっきなおふろ、きもちいい……」
水 カジカ
は男湯にのんびりと浸かっている。小学生の身では一日の疲れを洗い流すという感覚はまだ早かろうが、それでも広い温泉は単純に気持ちいい。
それに周囲に人がいる中でゆっくりと温泉に入るのは初めてで、物珍しさも手伝ってついついキョロキョロしてしまう。
「ほし、いっぱい……きれい」
見上げると、今夜は月のない新月。満天の星空がカジカを見下ろしていた。
「……」
真上を見ると視界に入るのは湯気と紅葉と星空だけ。じっと眺めていると、周囲には人の気配を感じながら、まるでひとりきりの世界に閉じこもっているような、不思議な感覚に捕らわれてしまう。
しん、とした夜の空気。普段の生活ではこんな時間まで起きていることも、夜中にお風呂に入っていることもない。まして、それが露天風呂となればまた格別だ。
「……?」
首に疲れを感じて頭を戻すと、湯船の中央の方に2、3人の男が立っているのが見える。
「なに、やってるんだろ?」
それは背の高い垣根の辺りだが、カジカはそれが女湯との仕切りであることを知らない。
「そういえば、向こうはどうなってるんだろ」
ふと興味が湧いてしまえば、水の中のカジカを止められる者はいない。
「んしょ」
左の脹脛には、昔川で溺れてしまった時の傷跡がある。カジカは、そっとそこをお湯の中で撫でた。
『ぜーめんしゅ』――カジカのろっこんである。水に濡れた状態で脹脛の傷跡に触れることで、身体にウロコやヒレ、エラを持つ魚人に変身することができるのだ。
「よっと」
この状態であれば水中の移動などお手の物である。
まぁ、今はお湯の中なので、ちょっと熱いのを我慢する必要があるが。
『ふふ、あの向こうは、どうなってるのか、な』
どうも垣根の足元まではしっかり組まれていないらしい。そのままカジカは垣根の足元を向こう側にすり抜けてしまった。
☆
「あ~……きもちいい~……」
その頃、女湯側でとろけるような声を漏らしていたのは
羽生 碧南
である。
女子高生のしかも運動部員ともなれば、激しい練習を耐え抜く毎日――それなりに疲労も溜まっていようというものだ。
「あ……うん、ん……あん」
軽く肩と首を回すとそれだけで気持ちが良く、何となく艶っぽい声が漏れてしまった。
「……やだ、私ったら」
誰にも聞かれてないよね、と軽く周囲を見渡す碧南だが、幸いこちらを気にしているような女性客はいない。
「……ふぅ、良かった」
ふと見上げると、頭上を覆うように大きな木が張り出していた。視界を埋める、紅い葉。その向こう側には、きらきらと瞬く、雲ひとつない星空。
月が出ていないのがかえって良かったのかもしれない、と碧南は思った。もちろん月を見上げながらの温泉もそれは素晴らしいだろうが、まるで星と紅葉の河を泳ぐようなこの独特の浮遊感は、また格別だ。
「……キレイ」
呟いて、熱い湯を掌ですくうと現実感が身体に戻ってくる。夢の中だというのに、染み渡る温泉の熱さが、身体の芯から疲れを溶かしてくれそうな気がした。
「本当に……夢なのかな……」
奇妙な感覚だった。
夢だという自覚があるのに、妙な現実味がある。仮に寝ている間にここに運ばれてきていたのだとしても、納得してしまっていたかもしれない。
「ま、いいや……何だかんだで普段はけっこう忙しいんだから、こうしてのんびりするのも悪くないよね」
自分に言い聞かせるように呟くと、碧南はうーんと勢いをつけて伸びをした。すらりとして健康的な両腕がお湯を纏って、水しぶきを飛ばした。
「あれ?」
視線をお湯に戻したところで、碧南は気がついた。
何かが、湯船の底で動いた気がする。
「――魚?」
言った後で、自分の発言がおかしいと思う。ここは温泉だ、魚などいるわけがない。
「……でも」
事態を確認するために立ち上がった碧南は、湯船に目を凝らした。星明りを反射して、確かに何か――魚のウロコのようなものが見えたのだが。
「……」
次の瞬間、自分が思い違いをしていることに気付いた。魚なんかじゃない……もっと大きな――。
「ぷはっ!」
「きゃっ!」
お湯の底から、子供がひとり顔を出した。
水 カジカ
だ。
ろっこんの効果で男湯から泳いでいたら、女湯まで抜けてきてしまったのだ。
「え……あなた……?」
驚いた碧南がタオルで目元をこすってカジカを見直した時には、カジカはろっこんを解いていた。
「あ、おっきいおねえちゃん」
「……?」
こうなってしまうと、カジカはただの小学生だ。
「え……っと、泳いでた、の?」
ろっこんを見られたとはいえ、ここは夢の中だ。すぐに変身を解いたことで、碧南はそこまで追及してこないだろう。カジカは無難に答えることにした。
「う、うん。およいでた」
いまひとつ釈然としないところはあるが、碧南はとりあえず納得した。まぁ相手は子供だ、ノゾキ目的とも思えない。
「そっか……あ、そだ。ここは時間で混浴になるみたいなんだよね」
よいしょ、と湯船から上がろうとする碧南。このまま混浴風呂に入る気はない――湯当たりする前に出なければ。軽く振り返って、カジカに告げた。
「あなた、遊ぶのもいいけど、お湯で泳いでるとのぼせちゃうよ? そろそろあがろ?」
カジカもまた、ろっこんのことを追求されずにすんでほっとしたのか、素直に返した。確かに、このままお風呂で遊んでいては茹で魚になりかねない。
「うん。もう、あがるね」
さて、お風呂から出たら何をして遊ぼうか。
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
白いハコニワ~温泉旅館にようこそ~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月07日
参加申し込みの期限
2015年11月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!