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白いハコニワ~温泉旅館にようこそ~
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「ふぁ……ねむ……」
いくら夢の中でも時間は深夜だ。ある程度ゲームにも飽きた頃、
水 カジカ
の小さな口からあくびが漏れた。
「あ、そろそろ寝ようか?」
一緒に遊んでいた
羽生 碧南
は立ち上がる。そこに、旅館の女将が現れた。
「お客様、楽しんでいただいておりますか?」
「あ、女将さん……でも、そろそろ寝ようかと思うんです」
碧南はともかく、小学生のカジカにはもうだいぶ遅い時間だ。テーブル筐体の上で船をこぎ始めたカジカを見て、女将は微笑む。
「あらあら……では、お部屋にご案内いたしますね」
女将はそっとカジカの身体を抱え、廊下を歩き始めた。ひとり残されてもすることがない碧南は、その後に続いて歩く。
「……ん……おばぁちゃん……?」
すでに寝ぼけているのだろうか。カジカは女将に抱きかかえられながら、ぼんやりと呟いた。
「……いいえ……でも……ゆっくりとお休みになれば、すぐにお婆様に会えますよ?」
「……ほんと?」
カジカはまだ小学生だ。夢の中の興奮にすっかり我を忘れていたが、気がつくとやはり家族が恋しいのだろう。
「おばぁちゃん……おうち、かえりたいな……どうやって、かえるの?」
家では甘えっこなのだろうか、カジカはうっすらと夢見心地で女将を見上げる。
「ふふ……簡単です。そっとお休みすると、もうおうちについていますよ」
「わぁ……い……」
ゆらゆらと女将に運ばれていたカジカは、やがてすとんと眠りに落ちてしまった。
来たこともない、懐かしい旅館。騒がしく、気持ちのいい温泉。月のない夜、星空、そして秋の紅葉。
すべてが一晩の夢で、しかし確かな体験として記憶に残るだろう。
目が覚めれば、そこはいつもの寝床だ。
もちろん、夢の中の出来事として忘れてしまってもいい。
けれど、どうかひとつだけ。
もしこの夢が楽しかったのなら。
女将の挨拶だけ聞いていってはくれないだろうか。
「ご来館、ありがとうございました。また、お越しくださいませ」
☆
「!!」
北条 冬華
はシーツを跳ね飛ばした。悪夢のような快感に強制的に浸らされた一晩の記憶を持って、彼女は目覚めたのだ。
もちろん、目覚めた場所はいつものベッドだ。しかし、全身の寝汗がひどく、息も荒い。
「はぁっ……はぁっ……!」
瞳を閉じれば、今でも耳元で囁き声が聞こえるような気がした。
口では嫌がっていても、身体は正直よ。
――からだはしょうじきよ。
「……違う! あれは夢、夢の中だから……! あんな……!」
シーツを握り締めて、冬華は誰にともなく呟いた。認めたくない。ロクに抵抗もできずに、いいように蹂躙された自分を。
「……はぁ」
ぽすんと、ベッドに再び倒れこむ。もう学校に行く時間だ。
「学校、行きたくないですねぇ……でも、夢見が悪いだけで休むわけにもいきませんし……」
登校を始めた冬華の足は重い。そもそもあれは本当に夢だったのだろうか。夢の中で出会った彼女たちもまた、同様の夢を体験したというのだろうか?
「だとしたら……」
どんな顔をして会えばいいのかと冬華が思ったとき、校門の辺りで見知った顔を発見した。
哀坂 零葉
だ。
「あっ……!!」
零葉もこちらに気がついたのだろう。視線を足元に落としながらも、おずおずと歩いてくる。
「あ、あの……冬華さん、おはようございます……昨夜は……その……」
零葉とて、夢の中の混浴で素っ裸を晒して全身まさぐられて気絶するところまで知人友人他人関わらず見られてしまったのだ。耳まで真っ赤にしてことの真偽を確かめようとするが、恥ずかしすぎてそれもできない。
「お……おはようございます……昨夜は……よく眠れましたか……?」
冬華も辛うじて挨拶を返したものの、頭のてっぺんまで赤くなっていくのが自分でも分かった。零葉の態度で昨夜の夢がただの夢でないことは分かった。つまりあの夢に登場した人物は恐らく全て実在の人間で、その記憶を持っているならば、現実に起こったことと何ら変わりがない。
「……」
「……」
わずかな沈黙。どう切り出したらいいか迷っていた零葉の視界に、ひとりの少女の姿が映る。
「あっ!」
明らかな狼狽の声。冬華は零葉の視線を追って振り向いた。
そこにいたのは風紀委員の
矢萩 咲
である。
「お、おはよう。ふたりとも……」
おずおずと声をかけた咲だが、零葉は明らかに怯えたような視線を向けているし、冬華は警戒しながら二、三歩後ずさっている。
「その態度……やはりあれはただの夢ではなかったのか……?
ち、違うんだ! あれは咲ではなくて……えーと……その、そう化生の仕業なんだ、たぶん! きっと!!」
もちろん今の咲はシャドウではなくて本来の咲である。しかし、自分のシャドウが夢の中でしでかした記憶は一片も忘れることなく目覚めたものだから、咲にとっても災難としかいいようがない。
日頃からシャドウのせいで一部に誤解を生んでいる咲。なんとか誤解を解こうと後輩二人に説明を試みるが、うまく説明などできるわけがない。
そこに登校してきた
新井 すばる
が、咲の顔を見るなり挨拶をしてきた。
「あ、おはようございます矢萩先輩」
「あ、新井君か。う、うん。おはよう」
「……ゆうべはおたのしみでしたね」
「ち、ちがっ! 違うんだーーーっっっ!!!」
爽やかな秋晴れに、咲の叫び声がいつまでも響いていた、という。
<END>
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あとがき
担当マスター:
まるよし
ファンレターはマスターページから!
皆様こんばんは、まるよしです。
今回は秋の夜、温泉でのんびり過ごすお話でした。
皆さんの個性が光るアクションで、読んでいて楽しかったです。
実際にはなかなか行けませんが、温泉も好きなもので、少しでも雰囲気の良いものに仕上がっていればいいな、と思います。
また、皆さんにとっても楽しめるものであったなら、なお嬉しいです。
では、またご縁がありましたなら。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月07日
参加申し込みの期限
2015年11月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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