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●旅のご縁は摩訶不思議
「まさか俺以外にも懸賞に当たって伊勢旅行してる寝子高生がいるとは思わなかったぜ」
「ほんとですねえ、しかもその人が桜花寮の後輩というのもなかなかの偶然ですねえ」
そうのんびりと話をしながら、人の流れに乗って伊勢神宮へと向かうのは
水守 流
と
倉前 七瀬
だ。
たまたま乗り合わせたバスで、お互い見たことがあると目線を合わせたのが縁の始め。それもそのはずで、流も七瀬も桜花寮に住む寝子高生だった。ただ、七瀬の方が一学年上だった為か話す機会もなかったようでちゃんとした面識がなかったのだ。
最初に声を掛けたのは流で、お互い懸賞が当たって来ていること、桜花寮の生徒であることに親近感を覚えて、お互い一人なら一緒に見てまわらないかと提案したのだ。
「一人でブラブラするのも乙だけど、ちょっと味気ないしよ」
「よかですねえ、ご一緒しましょうか」
桜花寮の話だったり寝子高の話だったりと、学年は違えど話題は尽きないもので、宇治橋の前に辿り着くまでの間に随分と打ち解けたようだった。
まずは伊勢神宮を参拝しよう、というのがお互い第一の目標だったので、そのまま宇治橋を渡り玉砂利を踏みしめながら境内を歩く。
「結構人が多いもんなんだなー」
「そうですねえ、人のとても多かですけど、これもまた旅の醍醐味というものですよねえ」
「そういや、ここの神様の……天照大御神っていうとかなり有名などころな神様だよな?」
「ええ、何せ古事記に出てくる神様ですから。天岩戸に隠れたって話は有名やけんねえ」
時折混じる、七瀬の方言……博多弁はどこか柔らかくて、流はうんうんと頷く。
「俺、ゲームが趣味なんだけどさ。ゲームによく出てくる名前の神様で、なんとなく親近感みたいなのがあるんだよな」
「僕は本を読むのが好きですよ。神様が出てくるお話も沢山ありますねえ」
そんな話をしながら歩いていけば、参拝場所である御正宮に着くのもあっという間だ。白い石段を上り、前の方に進む間にお賽銭を用意する。
七瀬は五円玉をそっと入れて、特に願いたいこともなかったので神様へのご挨拶という気持ちで目を閉じる。流は四十五円で始終ご縁がありますようにと投げ入れ、これから美味い物にありつけますように! と願った。
噛み合うような、噛み合わないような、そんな二人が顔を上げて、
「それじゃ行こうぜ!」
「はい、行きましょうか」
と、笑ってまた歩き出す。どんな願い事をしたのか、とか聞くほどまだ親しくはないけれど、流れる空気は悪くない。おはらい町を歩き、時折見つける珍しいものに子どものように笑う。
「おおー、とってもレトロな町並みですねえ。コンビニや銀行までレトロです!」
「うお、ほんとだな! 言われなかったらちょっとスルーしちまいそうな感じだぜ」
景観を合わせる為に、コンビニや銀行、郵便局もその外観が普段街で見掛けるそれとは違っていて面白い。なんとなく時代劇を思わせる町並みに、現代的な服装の自分たちが歩いているのもどことなくミスマッチで七瀬は面白いと微笑んだ。
おかげ横丁の入り口まで来ると、有名な餡餅を売る本店が見える。
「ここが紅福ですかー、今の時期は紅福ぜんざいがあるそうですよ」
「へー、美味そうだな! 食っていこうぜ」
参拝で運動になったとはいえ、気温は低い。甘くて美味しいぜんざいは心も身体も温めてくれるようで、自然にほうっと息が出る。そのあとはもう食べ歩き一直線だった。持ち歩きのコロッケが有名な伊勢肉を扱う精肉店は、店頭でコロッケを売り店内席では牛丼・牛鍋・あみ焼き・好き焼きなどが食べれるようになっているのだが、さすがに老舗のお店だけあって店内の食事はそれなりに値が張るのだ。
とはいえ、牛丼は千円なのでちょっとした贅沢かもしれないが学生さんにもお勧めとされている。
「シックな雰囲気だし、チェーン店で食べる味とはまた全然違って……美味い……っ!」
「確かに、これは入って正解でしたねえ」
米粒一つ残さずに完食し、ごちそうさまを言って店を出る。どちらからともなく、まだお腹に余裕があるという話になり、他にも気になったお団子やこんにゃくようかんなどを食べ歩き、懐かしさを感じる味や初めての食感に美味しいと感想を言いあった。
「めちゃくちゃ食ったー満足……」
「食べたとですねえ……ちょっとお腹が苦しいくらいです」
ふー、とお腹をさすりながら腹ごなしにとお土産屋を覗いてみる。手拭いを扱ったお店や、お箸や千社札、巾着などの小物を扱うお店、ありとあらゆる招き猫を置いている店など、目を楽しませてくれるものばかり。
ふと、七瀬が目に付いた栞を手に取る。白い薔薇が描かれた、木綿の栞。なんとなく手放しがたくて自分へのお土産に買うことにした。
流が手に取ったのはお箸だ。干支の模様が箸の頭に描かれているものや、誕生月の花が描かれているもの、シンプルな木目の箸など様々なものがある。その中でもシンプルな栗八角のお箸は艶もあってなんだか手に馴染む気がする。置物とか買うよりは自分にとっては実用的だと購入する事にした。
自分へのお土産も買い、おかげ横丁も十分堪能したあとは七瀬の希望で五十鈴川に面したカフェに向かう。落ち着いた雰囲気の店内で、禁煙席を選んで座る。コーヒーとケーキを頼み、一息。
「もう食べれないと思ったけど、まだいけるもんだな」
「結構歩きましたからねえ、ケーキが入るくらいの余裕はできたんじゃないですか?」
違いない、と笑って穏やかなコーヒーブレイクを楽しんだ。流れる時間はゆったりとしていて、いつも寝子島でしていることと大して変わらないはずなのに、このお伊勢さんという見知らぬ土地でしているというだけで……そう、なんだかとっても贅沢なことをしている気分だと七瀬は思う。
「へへ、こういうのって楽しいな」
「ふふー、楽しいですねえ」
もう暫くここで、この地で縁合った者同士、同じ時間を共有するのも悪くない。そう思いながら聞こえてくる川の音は心地よかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月21日
参加申し込みの期限
2015年11月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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