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●ぶらり旅は食に乗せて
寝子島駅から歩いてすぐの参道商店街で行われていた福引で、一泊二日の旅行券を見事引き当てたのは
御剣 刀
だ。行き先を自由に決めれて、オーバー分は自己負担と言うチケットの行き先をお伊勢参りに決めたのは、先日見た雑誌の影響だ。
エライ神様が祀られている、程度の知識ではあったが、ここにはきっと美味いものが沢山ある!! という彼の食いしん坊センサーに確かに反応したのだ。そうとなったら行くしかない。予定が合う人もいなかったので、人形の
ルヴィア
を連れて行くことにしたのは、もっと素敵な外の世界をルヴィアに見せてやりたいと願う彼の優しさだったのかもしれない。
ルヴィアが日光に当たって傷まないようにフード付きのコートを着せ、日傘を差す。落ちないように腕に据わらせる。身長70cm程ある人形を少年が連れ歩く姿は事情を知らない者から見たら奇異に映るかもしれなかったが、そんなことは彼には関係なかった。
内宮に付くと、辺りを軽く見回してパンフレットなどがないかと探してみる。宇治橋を前にして、右手の方に案内所のようなところが見えて行ってみると、快く神宮のパンフレットや神域内の絵地図が貰えた。
「よし、これを見つつ散歩がてら歩くとしようか」
そうルヴィアに語りかけながら、宇治橋を渡り大木が出迎えてくれる境内へと足を踏み入れる。大まかな地形は頭に叩き込み、ルヴィアを落とさぬように案内板も見つつ散策する刀の感想は、
「しかし思ったよりも広いな……」
で、あった。それから、肌で感じることができるほどの清廉な空気。神域とはこういうものを言うのだろう、この空気に触れられただけでも来た甲斐はあったのかもしれない。刀にとっても、ルヴィアにとっても。
一通り巡って参拝も済ませ、宇治橋へ戻る。そこからおはらい町へと向かうと、程よく歩いたおかげでなんとなくお腹が空いたな、程度だった腹が美味しそうな露店を見たせいで急激にその空腹を訴えだした。
「早急に腹を満たす必要があるな……」
そうと決まれば刀の行動は早い。伊勢うどんと書かれた看板を見ると即座に店に入り、注文をする。すぐにお店のおばちゃんが運んでくれて、割り箸を手にいただきますと口に運ぶ。柔らかいうどんと、汁ではなく甘辛いタレ、そしてネギがマッチしていてあっという間に完食してしまう。すぐにもう一杯、今度は月見伊勢うどんをお代わりをする。またこれも生卵が味をまろやかにしてくれて、刀のお腹を満たしていく。
ご馳走様、と店を出てルヴィアを腕に乗せ直すと、俺の食べ歩きはまだまだこれからだ! と意気揚々と歩き出すのであった。
「懸賞で当たったのはいいけど、伊勢神宮……えーっと……関西よね?」
違います、などと突っ込みの入りそうなことを言っているのは
桃川 圭花
だ。確かに、三重はややこしい位置にあるとも言える。近畿地方だったり中部地方だったり、行政の区分けもややこしいのだ。
それはさておき、行き先が日本のどこだかわからなかったとしても知る楽しみもあるし、行けば楽しいのは間違いない。そして折角当たったチケットを使わないのも、もったいないのだ。行き当たりばったりでも、楽しい旅行になるような気がして圭花は伊勢神宮への旅行を決めたのだった。
「ぶっちゃけ信仰心なんてほとんどないんだけど、折角来たんだから参拝くらいはしていくべきよね」
どういう順路で歩けばいいのかもわからなかったけれど、人の流れに付いていけばなんとかなると宇治橋を渡る。神頼みなんてガラじゃないけれど、確かに何かしらのパワーを感じられる場所だなと圭花は思う。
本当に、ガラじゃないけれど――。手を合わせ、祈り願うその内容を知るのは圭花だけだ。
「よし! それじゃさっさと戻っておかげ横丁に行くとしましょうか」
足取りも軽く帰りの順路を歩く。その途中、放し飼いにされている鶏を見つけて、
「えっ!? 鶏? なんで鶏がいるの?」
と、思わず声をあげると近くを歩いていた見知らぬおばさんが、鶏は天照大御神様の使いだからねぇと教えてくれた。天照大御神が天岩戸にお隠れになった時に、その前で鳴声を上げたから天照大御神の神使になったらしい。
なるほどね、と思いながら教えてくれたおばさんにお礼を言って、宇治橋へと向かった。そのまま人の流れに付いて歩くと、おはらい町の方向へと足が向く。確かおかげ横丁もこっちの方向だったはずと思いながら歩くと、紅福という看板が見えた。
「あ、これは知ってるわ! 紅福よね……って、創業宝永四年……?」
看板に書かれた文字に圭花がざっと計算すると、300年以上は続いているということになる。思わぬところで歴史を垣間見た圭花は、そのまま紅福を注文して頂くことにした。
伊勢神宮は知らなくても、紅福は知っている自分の食い意地にちょっと悲しくなりつつも、その味に舌鼓を打つ。上品な甘さの餡と柔らかい白餅は相性がよく、何個でも食べれる気がする。
もう一つ食べようか、それとも冬季限定と書かれたぜんざいを食べようか――と考えていたときである。
「桃川?」
「え? 御剣君?」
まさかこんなところで名前を呼ばれるとは思ってもいなかったので、間抜けな顔を晒してしまったかもしれない。けれど、顔を上げて自分の名前を呼んだ
御剣 刀
を見れば、余計間抜けな顔になった……かもしれない。だって彼は人形を腕に乗せ日傘を差し、その上で器用にコロッケを食べ歩いていたのだから。
何故ここにいるのか、何故人形を連れているのかと聞けば素直に教えてくれた。実直な彼らしいと圭花は思う。そんな刀はぜんざいを頼み、圭花の隣でこれも美味いとご満悦だ。
その後は旅は道連れと言いますし、ということでおかげ横丁を二人と一体で回ることにした。刀が食べ歩いていたコロッケを買い、食べながらぶらぶらと歩けば、面白い店に行き当たった。
「……ぷっ、ちょっと御剣君。すごいインパクトじゃない? あれ」
「確かに……でかいな、あの招き猫」
店先に巨大な招き猫が鎮座ましましている、招き猫を取り扱ったお店へ引き寄せられるように入ると、中もありとあらゆる招き猫がところ狭しと飾られている。もちろん売り物だ。
ちょっとした感動すら感じながら、狭いが親しみの持てる店内を見て回る。
「寝子島もたいがいなんちゃら猫の多い島だけど、こういうのって逆にあんまり見ないかも……あ」
「どうした?」
「ううん、なんでも」
そう言いながらも、なんとなく知り合いに似ている猫を手に取ってしまう。自分に似ている子はいないだろうけど、なんて心の中で呟きながらも、店を出るときには小さめの招き猫を二つ買っていた。
目に留まったものを手に取ったり、刀に頼まれてルヴィアとの写真を撮ってあげたりと中々に楽しい時間を過ごしていた。けれど、冬の日は暮れるのも早い。暗くなる前に宿にということで、今日はありがとう、また寝子島でと手を振り合った。
圭花がバスに乗るのを見送ってから、刀も宿へと向かう。
「今日は楽しかったな、ルヴィア」
歩きながら空を見上げれば、綺麗な月が輝いている。月の光を受けるルヴィアも、少し楽しそうに見えたのは気のせいだっただろうか。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月21日
参加申し込みの期限
2015年11月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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