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お伊勢参りと食べ歩き
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●お伊勢参り完全攻略!
「では内宮をお参りですよ!」
「うん、案内よろしく」
そう張り切るのは
椿 美咲紀
だ。彼女の実家は三重の鈴鹿で、古い神社を営んでいるという。伊勢から鈴鹿は車で一時間半ほどで、美咲紀にとっては半分地元のようなものだ。今回は友人である
八神 修
の案内役を買って出たのだ。
金曜の夕方から三重に入り、美咲紀の実家へと泊まらせてもらった。その際に、すわ美咲紀に彼氏がと誤解されそうにもなったがそれは別の話だ。彼らはとても良い友人なのだ。
土曜は朝早くに起きて近鉄特急で伊勢市駅に向かい、そこから徒歩で外宮へと向かった。外宮に寄らず内宮だけお参りなんてダメですよ! とは美咲紀の弁だ。
確かに彼女の意見は正しく、正しい手順で伊勢神宮に参拝となればそうするのが一番いいだろう。ただ、日程がきつめであれば内宮だけ行く人も珍しくはない。地元民に至ってはおかげ横丁だけ行く場合もあるのだ。
外宮からは公共のバスを使い、内宮までは10分ほどで到着して今、というわけである。
宇治橋を渡り、五十鈴川で手水を済ませる。冷たい水に心も洗われるようです、と美咲紀が白い息を吐きながら微笑むと、修もそうだなと頷く。歴史ある神宮を美咲紀のガイド付きで参拝できるのは、修にとっても楽しく有意義な時間だ。
まずは別宮の風日祈宮を参拝しようとそちらへ向かう。これは諸説あるようだが、正宮から参拝して別宮へ行くパターンと日祈宮を参拝してから正宮へ向かうパターンとあるようなので好きな方を選ぶといいかもしれない。
風日祈宮には風雨を司る神が祀られていて、美咲紀と修は自然災害などが起こりませんようとにお祈りし、正宮へと向かった。ゆっくりと歩いていても、すぐに白い石段が見える。
「ここが御正宮ですよ、シュー君はこちらでのお祈りは分かってますか?」
「うん分かってる。個人的な願いではなく感謝と報告だろ」
そう、修が頷くと美咲紀が百点満点です! と笑った。日々の見守りに感謝し、皆が健やかに暮らせますようにと二拝二拍手一拝を行って美咲紀と修は頭を上げる。左に抜けて、次は荒祭宮だ。
「ここは、天照大御神の荒魂が祀られているんですよ」
「神の荒々しい部分、という奴だよな?」
「はい、ですから荒祭宮ではうっかり自分本位なお願い事すると、凄い試練という形で出来事が降りかかってくるので、決意表明する程度が良いのですよ」
なるほど、と頷いて修は前を向く。美咲紀も同じく前を向いて、祈る。その内容は、祈るその者だけが知っているのだ。玉砂利を踏みしめ、次は授与所ですよと美咲紀が修に教えてくれる。
一生懸命に神宮の案内、そして説明をしてくれる美咲紀を見て、修は彼女がこの神宮の事をとても好きなのだなと微笑ましくなって、つい表情に浮かべてしまう。
「む、どうして笑ってるんですか?」
「いや、ええと……」
それに気が付かれてしまったからか、修は唐突な話題変更を行う。あからさまな話題の変更ではあったが、神社の社号の差という話題に美咲紀が食いつかないわけがない。
「神宮・宮・大神宮・大社・神社・社、ですね」
うまく話題が摩り替わったことに内心ほっとしつつ、授与所に着くまで話に興じ、果てには伊勢神宮の歴史の話にまで触れる勢いだった。
授与所では何のお守りを授かろうか迷ったけれど、二人とも学生の身ということで学業のお守りを授かることにする。それからまた宇治橋へと戻り、参拝は終了だ。
「じゃあ次は……」
「食べ歩き、ですね!」
まずは美咲紀お勧めのお店で伊勢うどんを食べることにして、二人は暖簾をくぐる。なかなかリーズナブルなお値段な伊勢うどんを頬張り、美味しいと感想を言い合った。汁のないうどんは初めて食べる人には中々にショックのある物だが、修はそれよりもその甘辛いような醤油ベースの味に惹かれたようだった。
お次は豆腐屋さんが作る卯の花ドーナツだ、おからを使ったドーナツということでヘルシーさが売りのあっさりめのドーナツだ。
「アイスもいいが、季節的にはドーナツだな……」
「また、夏に来ればいいのですよ」
それもそうかとドーナツを頬張る、確かにあっさりめだがドーナツにヘルシーも何もないだろうと修は思いつつ、小さめのドーナツを平らげた。
おはらい町を歩き、他に何か美味しそうな物はないかと見ていると、コンビニの看板がある。こんなところにコンビニかと思ったが、伊勢神宮への景観配慮の為レトロな雰囲気でつい入ってしまいそうになる。売っている物は普通のコンビニと変わらないのだと思いとどめ、先へと進む。
「あ、ちょっと銀行に寄ってもいいですか?」
「構わないが、どうした?」
「ふっふっふー、ちょっとした運試しなのですよ!」
銀行で運試し? と首を傾げる修を連れて、三重の地方銀行のATMへ向かう。種明かしをすると、このおかげ横丁の出張所ではおみくじ付きATMなるものを置いているのだ。ATMの利用明細票のおみくじで、大吉が出たら紅福の三個入りか松阪木綿のしおりと交換が出来るというちょっとしたお楽しみだ。
「地元の人ならではの目の付け所って奴だな。面白い発想だし、いい運試しになりそうだ」
「でしょう? どうかな……ってシュー君見てください! 当たっちゃったのですよー!」
ぴょんっと嬉しそうに跳ねる美咲紀の頭を撫でてやり、そのまま紅福へと向かう。利用明細票を提示して、紅福を二人で分けて食べることにした。品のいい甘さの餡餅を食べ、次に向かったのは白金屋というアクセサリーショップだ。
「色々あるんだな」
「値段もピンキリなのですよ」
美咲紀は手頃な値段のとんぼ玉のアクセサリーを、修は普段使いにもできるシルバーのタイピンを選ぶ。
「似合うかな?」
シンプルなシルバーのタイピンなのだが、さりげなくゴールドのラインが気品を感じさせて美咲紀は似合うと頷いた。他の店も覗きつつ、おかげ横丁を歩くと真珠を扱う店が見えて中に入ってみることにした。
世界でも有名な真珠のブランド店が運営している真珠専門店とあって、お値段は到底学生に出せるものではなかったが後学の為にもと見て回る。
「これいいなあ……」
「シュー君……」
修が気に入ったのか、ずっと眺めている商品を横から見て、美咲紀が値札を指差してふるふると首を振る。確かに学生が気軽に買える値段ではなかったが、修には買えないこともない。だが、ふらりと買う物でもないかと思い直し店を出る。今度見繕ってみようかと思いつつ、だが。
おかげ横丁を出て、そのままおはらい町から駅へと向かう。その途中、五十鈴川郵便局の黒色ポストと古めかしい頭上看板を見て当時の雰囲気を楽しみ、返馬屋へと向かった。
この辺馬屋では辺馬餅と呼ばれる餡餅が有名だ。米粉を用いた餅は独特の食感で、口溶けのいい漉し餡は甘すぎず何個でも食べれるほど。お土産にこれを購入し、二人のお伊勢参りは終了したのであった。
「シュー君、今夜は何が食べたいですか?」
「そうだなあ、魚……かな?できれば新鮮なやつ」
「いいですねえ、伊勢は鳥羽にも近いですから美味しいお魚もいっぱいなのですよ!」
「案内、よろしくな」
二人の食べ道楽は、まだまだこれからのようだった。
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あとがき
担当マスター:
加持蜜子
ファンレターはマスターページから!
お待たせ致しました、「お伊勢参りと食べ歩き」お届けします。
それぞれのお伊勢さんは如何だったでしょうか?いくつか名称を変えてあるお店もありますが、なんとなく察して頂ければ……!
伊勢は私の地元で、いつか出そうと思っていたシナリオです。執筆していて、色々食べたくなりました……帰省したら、行こうと思います。
少しでも皆様に旅行気分を味わえてもらえていれば幸いです。
ご参加ありがとうございました、また違うシナリオでもお会いできれば嬉しく思います。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月21日
参加申し込みの期限
2015年11月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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