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【2】『ねこのて』へ
十一時より少し前。
灯 斗南
は、つとメイド喫茶『ねこのて』の前で足を止めた。
といっても、この店に用があったわけではない。ただ、偶然通りかかって、以前にここであったことを思い出し、足が止まったのだ。
「こんにちわ。……ずいぶん早いのね」
その彼の肩をポンと叩いて声をかけたのは、五代 春香だった。
「え……? あの……?」
戸惑う斗南にかまわず、春香は彼をジロジロと見やっていたが、ふいに小さく手を打った。
「まるで普段着みたいだから、最初わからなかったけど……それって、一部で噂になってる『仮面の始末人』のコスプレね?」
「え?」
問われて彼は、更に戸惑う。
その『仮面の始末人』はおそらく、彼のことだ。
特撮ヒーローを心の支えにして成長して来た彼は、ろっこん『イグニッションハート』を手に入れて以来、それを発動させるための仮面をかぶり、ひそかにヒーローとしての活動を行っている。
だがむろん、彼が『仮面の始末人』であることは秘密だ。なのに、なぜ――と考えかけて、斗南は気づいた。
自分が今着ているパーカーは、『仮面の始末人』として活動する際にも着ているものだ。
おそらく春香は、それを見て彼が『仮面の始末人』のコスプレをしていると勘違いしたのだろう。
(……いや、まあ、仮面も持ってはいるがな。……それにしても、なぜコスプレなんだ?)
内心にセルフ突っ込みをしながら首をかしげる彼の腕を、ふいに春香はがしっとつかんだ。
「ちょっと地味だけど、まあいいわ。コスプレしているには違いないものね。……さ、せっかく来てくれたんだから、行きましょ」
「行くって、どこへだい?」
思わず尋ねる彼に、春香は笑う。
「店の中に決まってるでしょ。今日のコスプレオフ会の会場は、ここなんだから」
「コスプレ……オフ会?」
言うなり春香は、目を白黒させている斗南を引きずるようにして、店内へと入って行った。
「お帰りなさいませ、お嬢様、ご主人様」
その二人を出迎えたのは、むろん万里と真央である。
二人ともメイド服だが、万里のはいつもと少しデザインが違っている。真央の方は、猫耳と猫尻尾付きだった。
「お店の人までコスプレしてくれるなんて、ノリがいいわね。……今日は、よろしくお願いします」
それを見て春香は言うと、頭を下げる。
ちなみに彼女のコスプレは、ファンタジー小説『アリアン・サーガ』の女魔道師アウラらしく、白い体にぴったりしたドレスの上から白いマントをまとい、額には金色の飾り輪をはめ、手には杖を持っている。
その姿に改めて気づいた斗南は、「正面から来ていたら、さっさと逃げたのに……」と内心に思ったものだった。
それはともかく。
店内は、真央が提案したとおり、椅子とテーブルが壁際に寄せられ、中央が広く空いた状態になっていた。そこに有線によるクラシック音楽が、ほどよい音量で流されている。
そしてそこに、すでに到着した参加者たちの姿もあった。
「おはよう!」
こちらをふり返り、明るく声をかけて来た
白 真白
はゲームのクノイチの扮装だ。レオタードに網タイツと、かなり露出度は高い。
「えっと、もしかして主催者のハルカさん? 雅です」
真白同様に、こちらをふり返って訊いて来たのは、
七雅 麗音
だ。『雅』は、彼のハンドルネームだった。
赤紫色の蝶柄の振袖に、臙脂色の袴、秋桜柄の扇子に髪は後で一つに束ねた腰まである黒髪のウィッグといった姿である。
「あなたが、雅さん? 今日は参加いただき、ありがとうございます」
声をかけられ、春香が頭を下げた。
「こちらこそ、今日はよろしくね」
笑顔で返す麗音に、春香は尋ねる。
「ええっと……女性、よね?」
「あら、これでも男よ」
「え? 男性なの? 私、てっきり女性かと思ってたわ。……だってそのコスプレ、すごく艶やかでよく似合ってるから」
麗音の答えに、春香は目を見張った。
「実は俺たちも、最初、そう思ったんだ」
黙って彼らのやりとりを聞いていた
御剣 刀
が、苦笑しながら口を挟む。
その彼は、上は着物で下は袴、腰には大小二本の刀を手挟んだ侍の姿である。
「まあね、これ、女物ですものね」
麗音は振袖を示して言うと、苦笑いした。
「どんなコスプレしようか、姉に相談したら……こういう中性的なものになったのよ。もっとも、女装よりはマシだけれどもね」
「その口ぶり、普段から女装させられてると見たね」
にんまり笑って、真白が突っ込めば、「そのあたりは、ノーコメントよ」と麗音がすっとぼける。
そのやりとりに、一同は笑い出した。
ただ一人、斗南だけがついて行けずに、唖然として目を見張るばかりだった。
やがて十一時になると、他の参加者たちも続々とやって来た。
桜と冬華の二人は、途中で出会った
夕鈴 翼
と一緒だった。
翼は、黒に紫の縁取りのあるキャミソールと紫のリボン、黒いコウモリの翼と尻尾、頭にもコウモリの翼のカチューシャといった姿で、ぷちデビルとでもいった格好だ。
常闇と修は、修の家の車で店の前に乗り付けた。修が常闇をエスコートして店内に入って来る。
その二人を出迎えたのは、真央だ。
「今日は、修ちゃんと月ちゃんもお客さまなのだ? 似合ってるのだ。月ちゃん、可愛いのだ……って、やり直しなのだ!」
友人二人を前にして、思わず素で対応してしまった彼女は、慌ててやり直す。
「『おかえりなさいませ、修さま、月お嬢様。本日も、お二人のお好みに合いそうなフルーツが手に入りましたので、よろしければ』……これなら満点?」
「満点だが、最後がよけいだな」
苦笑して返す修に、常闇はかぶりをふった。
「いえ、完璧でした。……後木さんは、今日はこちらでウエイトレスを?」
「そうなのだ! ……じゃなくて、『はい。ご用があれば、なんなりとお申し付け下さいませ』」
思わず元気よくうなずいてから、慌てて言い直すと、「それでは、ごゆっくりどうぞ」と付け加えて一礼し、続いてやって来た参加者を出迎えるため、二人の傍を離れて行く。
それを見送り、修と常闇は思わず顔を見合わせ、苦笑した。
羽生 碧南
は、ロココ調の大きく盛り上がったスカートのあるドレスをまとい、真紅の長髪ウィッグをかぶって、乙女ゲーム『リプレイスメント・プリンセス』のヒロイン、アディリシアに扮していた。
この衣装は、ハロウィンの時にみつけた高身長女子向けにコスプレ衣装を取り扱っている貸衣装業者で、再び借りたものだった。
碧南の場合、服を選ぶ時の一番の難点は、身長だった。
今回も、あちこち探し回ってみたものの、サイズの合うものが見つからず、結局、ダメ元で件の貸衣装業者に突撃したところ、これが見つかったというわけだ。
身長を除けば、彼女はアディリシアを彷彿とさせる愛らしい顔立ちをしていることもあり、そのドレスはよく似合っていた。
(……あと二十センチ、背が低ければ、もうちょっと合う服もあると思うんだけど……)
そんなことを思ってはみるものの、減らせないものはしようがない。それに、なんとかこうして合う衣装が見つかったのだ。それはそれで、よしとするしかなかった。
「お帰りなさいませ、お嬢様」
店に入るなり、万里と真央にそんな言葉で出迎えられて、「お、お嬢様?!」などと頓狂な声を上げてしまう。
「メイド喫茶では、『いらっしゃいませ』のかわりに、そう言うのだそうよ」
それへ言ったのは、彼女に続いて店内に入って来た
三宅 葉月
だった。
葉月は、白を基調に袖や裾に薄い緑で小さな菊をいくつもあしらった着物をまとい、長い髪はまとめて結い、花飾りと蜻蛉玉を飾っている。
蜻蛉玉は、小樽のガラス工房で造ったもので、着物も自分で仕立てたものだった。
「それぐらいは聞いたことあるけど……自分が言われたら、なんだかびっくりしちゃったのよ」
慌てて返しながらも、碧南はそんな葉月の姿に、思わず見とれてしまう。
「トリックアンドトリート! いたずらさせなきゃ、食べちゃうぞー!」
二人のあとから、そんな叫び声を上げながら現れた
朝野 未沙
は、狼のかぶりものをかぶった姿だった。
「おかえりなさいま……きゃっ!」
「わー、やめるのだ~! 真央ちゃんは、赤ずきんちゃんじゃないのだ~!」
未沙は、出迎えようとした万里と真央に、襲いかかる素振りをする。
「食べちゃうぞー!」
両手を大きく広げて叫ぶ未沙に、碧南は思わず笑い出し、葉月は驚いたように目を見張る。
そこへやって来たのは、
白峰 さくら
だった。
「ずいぶんと賑やかですねえ。……時間きっかりに来たつもりだったんですが、もう始まってしまいましたか?」
店内を見回して呟く彼は、誰が見てもわかる普段着姿だった。
その姿に、碧南と葉月は顔を見合わせ、未沙も二人を襲うのをやめて首をかしげる。
「今日の参加条件は、コスプレよね?」
「それは知ってますけれど……家からコスプレして来いとは、ありませんでしたよねえ?」
さくらは涼しい顔で返して、そのまま颯爽と店内に足を踏み入れた。
万里が、尋ねるように春香を見やる。
対して春香は、「たしかに、彼の言うとおりね」と笑って肩をすくめただけだった。
と、そこに。最後の一人が入って来た。
黒いスーツに白いドレスシャツと赤のリボンタイの上から、マントのような黒のロングコートをまとい、革靴を履いている。
手にはトランクケースを提げ、頭にはシルクハット。
だが、ハットの乗った頭は、巨大なカボチャだった。いわゆる、パンプキンヘッドである。
「トリックオアトリート」
軽く片手を上げて叫んだ声は、誰のものともわからない、キンキンと甲高い奇妙な声音だった。
そう、ボイスチェンジャーで変えたものだ。
「そういう会とはいえ、ここまでやると、もはや誰だかわからないな」
「……私たちの、知っている方でしょうか?」
桜と冬華が、思わず顔を見合わせて呟く。
「ハロウィンはもう終わったとはいえ、やっぱりカボチャ頭はインパクトあるわよね。……にしても、誰なのかしら?」
麗音も同じように首をかしげている。
と、真央がパンプキンヘッドの方へと歩み寄った。
「おかえりなさいませ、お嬢様。……その頭は、月詠ちゃんなのだ?」
「そうだな。……俺たちの知る限り、そんな格好で外を歩き回れるのは、真央の言うとおり、
旅鴉 月詠
ぐらいなものだ。そうだろう? 旅鴉」
真央の言葉に、修もうなずいてそちらに歩み寄る。
二人の指摘を受けて、パンプキンヘッドの人物は、ゆっくりとそのかぶりものをはずした。
「二人とも、ご名答」
下から現れたのは、たしかに
旅鴉 月詠
の顔だったが、誰もが一瞬、ぎょっと目を剥いたのは、彼女の顔にツギハギが入っていたせいだった。
その一同の表情を見やって、月詠は内心ににんまりする。が、その面は平静なままだ。
「これはメイクだ」
言って、ペリリとツギハギを自分の顔から剥ぐ。
その動作に、一同が胸を撫で下ろしたところへ、春香が声をかけた。
「どうやら全員そろったようだし、こっちへ集まってくれる?」
そこで全員が、広く空いた店の中央へと移動する。
その一同を見回して、春香が口を開いた。
「今日は、私の思いつきのようなオフ会に参加してくれて、ありがとう。店長代理さんのはからいで、今日は普段のメニューの他に、限定メニューもあるそうなので、よかったら、そっちも堪能してね。――それじゃ、みんな、目一杯楽しんでね」
それが、オフ会開催の挨拶だった。
こうして、コスプレオフ会は幕を開けたのだ。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月27日
参加申し込みの期限
2015年11月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月03日 11時00分
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