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【3】悪戯とお茶とインタビュー
オフ会が始まった『ねこのて』の店内に、女性たちの半ば笑いを含んだ悲鳴が響く。
「トリックオアトリート! いたずらさせなきゃ食べちゃうぞ」
その中心にいるのは、外見だけでなく、身も心も狼になった未沙だった。
「なんだか、いつも以上にクールで、月さん、素敵!」
「ミステリアスでビューティフォー! いつもと違う雰囲気の冬華さんも、素敵!」
相手の衣装を褒めながら、両手を広げてガオーと襲いかかっては、脇をくすぐったり、胸を揉んだりといった行動に及ぶ。
「く、くすぐったい……! 朝野さん、やめろ……」
いつもはクールな桜が、目尻に涙をためて笑いころげる一方、冬華は。
「ち、ちょっと……朝野さん……? や、やめてくれませんか?」
頬を赤らめ、身悶えする。
それを見やって、未沙はにんまり笑った。
「その顔、可愛いわ。……それに胸も、ボリュームがあって、触りごこちサイコー!」
そんなことを言いながらひとしきり、もにゅもにゅやったあとは、真白の方へと突進して行く。
「そこのセクシーなクノイチちゃんも、いいわね。幼児体型なのに、胸が大きいってステキ!」
「え? ちょ……! きゃーっ、何?」
真白も突然胸をわしづかまれて、悲鳴を上げた。
一方、店内にはもう一人、悪戯な小悪魔がいた。
「トリックアンドトリート! お菓子をくれてもイタズラしちゃいます!」
未沙から解放されて安堵の息をつく冬華に、翼は背後から忍び寄ると叫ぶなり、抱きついた。
「きゃっ!」
ふいをつかれて悲鳴を上げる彼女から離れて、翼はにっこり笑う。
「どうですか? 驚きました?」
「驚きましたよ、もう……。今日は、悪戯するための会じゃないですよ?」
思わず返す冬華に、翼は「は~い」と答えて小さく舌を出す。あまり、反省はしていないようだ。
彼女は桜にも同じように抱きついて驚かせたあと、次のターゲットを探して、あたりを見回した。
(次は、刀お兄さんにしよう)
ちょうど目についた刀の方へと、足を向ける。
対して刀は、まさか悪戯のターゲットにされているとは思いもせず、未沙の暴走を止めているところだった。
「朝野、そのあたりにしておけ」
なんとか逃れた真白を追って行こうとしている未沙に、声をかける。そのまま、容赦なく彼女の顔面をわしづかみにして、ギリギリと力を込めた。
「い、痛い痛い痛い……! 刀君、何するのよ!」
「いや、いろいろと危ないな~と思ったんだ。自覚あるだろう?」
思わず声を上げる未沙に、刀は平然と返す。
「わ、わかった……もうしないから、離してよ。アイアンクローは、勘弁!」
「わかればいい」
自分の腕を叩いて訴える彼女に、うなずいて刀は手を離した。
ようやく自由になって、未沙は大きく吐息をついて、顔を撫でる。
「ったく、あたしだって女なんだからね。もうちょっと手加減してもらいたいものだわ」
「よく言うよ」
刀は呆れて、肩をすくめた。
そこに、翼が歩み寄って来た。
「こんにちわ。刀お兄さんも、参加していたんですね」
笑顔で愛らしく挨拶などしながら、彼女はさりげない仕草で、キャミソールの肩ストラップを片方だけ軽くずり落とす。おかげで、今にも片方の胸が見えそうな恰好になった。
彼女は、例によってブラジャーはつけていない。
「え……。あ……」
それに気づいた刀が一人、赤い顔でおちつきなく、視線をあたりにさまよわせ始めた。
「刀お兄さん、どうかしたんですか?」
翼はわざと、無邪気な顔でそんな問いを口にする。
「え、いや……その……」
刀がしどろもどろになった時。
「ぷちデビルちゃん、胸が見えそうよ」
笑いに小さく肩を揺らしながら、未沙が指摘した。
「あ、本当ですね。ありがとうございます」
言われて翼は、さも気づかなかったという顔で頭を下げて、肩ストラップの位置を直す。
それを見やって、刀はホッと胸を撫で下ろしたものの、内心はちょっとだけ「惜しかったな……」などとも思っているのだった。
そんな喧騒を尻目に、月詠は壁際に寄せられた席の一つに腰を下ろし、注文したスコーンを前にマロウブルーティーをゆったりと味わっていた。
ちなみにこのハーブティー、そのままだと鮮やかなブルーなのだが、レモンを入れるとピンク色に変わるという特徴があった。
「今日のオフ会にちなんで、『変化』を楽しめるハーブティーを本日限定で、ご用意いたしました」
とは、万里の弁だ。
そこへ、未沙から逃れて来た桜と冬華、真白の三人がやって来た。
「今日限定のハーブティーか。……なら、私もそれをもらおう。冬華さんは、どうする?」
月詠が飲んでいるお茶を見て、桜は言うと、冬華をふり返る。
「じゃあ、私もそれを」
「私も、同じのにするね。あと、フルーツ盛り合わせも、美味しそうだから、頼んでみるね」
うなずく冬華に、真白も答える。
やがて、三人の注文を聞いた真央が、それらを運んで来た。
「本日特製、フルーツ盛り合わせとマロウブルーなのだ……あ゛」
真白の前に注文の品を置きかけて、真央は思わず手を止める。今日は、普段の口調は封印し、メイド喫茶の店員として接客に務める予定だというのに、またまた普段の口調に戻ってしまったせいだ。
気を取り直して、二つの品をテーブルに置き、コホンと一つ咳払いすると、改めて口を開く。
「本日特製、フルーツ盛り合わせとマロウブルーでございます」
冬華と桜の前にもカップを置いてから、続けた。
「マロウブルーは、こちらのレモンを入れていただきますと、色がピンクに変わります。その変化をどうぞ、お楽しみ下さいませ」
そして、一礼すると立ち去って行く。
それを見送り、四人はそれぞれが注文したものを口にしながら、今日の自分たちの衣装のことや、それをどうやって調達したのかなど、あれこれと話し始めるのだった。
一方真央は、厨房に戻ると小さく吐息をついた。
「接客好きだけど、調理の方が気楽なのだ……」
だがすぐに、気を取り直すとうなずく。
「よぉし、橘さんに元気もらって、がんばるのだ!」
言うなり、レジ横にいる黒猫へと駆け寄った。
そんな彼女の姿に小さく微笑んで、万里もまたマロウブルーティーを壁際の席の一つへと運んで行く。
「お待たせいたしました」
彼女がカップを置いた席にいたのは、葉月だ。
マロウブルーティーの説明をしたあと、万里は葉月に微笑みかけた。
「お嬢様、よく似合ってらっしゃいますよ。素敵です」
「ありがとう。……普段は洋服ばかりなのだけど、コスプレということで、和装にしてみたの」
礼を言って、そう続ける葉月に、万里はまた微笑む。
「洋装から和装というのも、『変化』の一つですね。……でも、失礼ですが着物ってけっこう高価ではないですか? あ、それともレンタルでしょうか?」
「いえ……。生地だけ買って、自分で縫ったから、仕立てたものを買うよりはずいぶんと安かったと思うわ」
問われて葉月は、小さくかぶりをふって答えた。
「まあ……! それはすごいです。ますます素敵です」
万里は目を見張り、率直に感想を告げる。
「ありがとう」
礼を言って、カップを手にする葉月に、万里は気づいて軽く一礼した。
「……それでは、ごゆっくりお過ごし下さい」
そして、その場を離れて行く。
葉月は黙ってそれを見送り、カップの中身を口にした。
一方。
他の参加者たちを、キョロキョロと見回していたさくらは、刀と未沙、翼の方へと歩み寄って行った。
彼がこのオフ会に参加したのは、ちょうど今依頼されているファンタジーライトノベルのキャラクターデザインの参考になるかもしれない、と考えたからだ。つまりは、取材と資料集めが目的だった。
「こんにちわ。ちょっとお話を聞かせてもらっていいですか?」
三人に、声をかける。
「何? もしかして、マスコミとかの人? 話すのはいいけど、仮装してないのね?」
「え? やっぱり、仮装してないとだめですかねえ……」
未沙に言われて、苦笑しつつ彼が取り出したのは、顔の部分だけが出るようになったサンマさんのかぶり物だった。
「じゃ、ちょっと失礼して……」
などと言いつつ、彼はそれをその場で身に着ける。
「さて。これで条件は満たしましたよねえ。……お話、伺ってもいいですかね?」
改めて問われて、三人は思わず顔を見合わせた。
「かまわないが……どんな話が訊きたいんだ?」
尋ねたのは、刀だ。
「ええっと……あなた方は、なぜその衣装を選んだのでしょう? 何か、特別な理由や衣装への思い入れとかは、ありますか?」
さくらは、さっそく持参のメモ帳を取り出して、用意して来た質問をぶつける。
「俺は、剣術をやっているので、侍っぽく立っているのならなんとかなるし、衣装も稽古着を使えるから……とこれにしたんだが」
「あたしは、身も心もオオカミになって、女の子を襲うプレイをしたかったからだよ!」
考え込みつつ答える刀の傍から、ハイハーイ、と挙手して未沙が悪びれなく言った。
「朝野……」
「何よ? なんか文句ある?」
呆れたようにこちらを見やる刀に、未沙は平然と胸を張って返す。
それを苦笑しながら見やって、さくらは翼に尋ねた。
「あなたは?」
「私も、お姉さんと似た理由です。集まってるお姉さんやお兄さんたちに、イタズラしちゃおうかなって思ってたので、この衣装を選びました。あ、もちろん、衣装が気に入っているのもあります」
「なるほどねえ」
ふんふんとうなずきつつ、さくらは改めてメモを取る。
そこへ、どちらもオレンジジュースを手にして、麗音と碧南が歩み寄って来た。
「あら。サンマさんのコスプレ? それはそれで楽しそうね」
さくらの姿に気づいて、麗音が言う。
「何話してるの?」
問うたのは、碧南の方だ。
「この人が、俺たちに話を聞きたいっていうから、答えてたんだ」
碧南に答えて、刀は改めて二人の姿を見やる。
「それにしても二人とも、すごいな。そのドレスとか、どこで手に入れたんだ?」
「これは、借りたのよ。高身長女子専門の貸衣装業者があって――」
問われて碧南が、この衣装を借りた業者のことを話すと、さくらも目を見張って口を挟んだ。
「すごいですねえ、そんなお店があるとは……。ところで、それって何かのキャラクターなんです?」
「ええ。これは、乙女ゲーム『リプレイスメント・プリンセス』のヒロイン、アディリシアの衣装よ」
うなずく彼女の答えに、さくらはなるほどとうなずく。
「乙女ゲームが好きなんです?」
「ええ、大好きよ」
問われてうなずくと、碧南はひとしきり乙女ゲームの面白さを語り、更に自分が扮したアディリシアがどんなキャラクターなのかを語った。
さくらはそれに熱心に耳を傾け、メモを取る。
その間、他の面々はといえば。
麗音が手にしたジュースを見やって、自分たちも何か頼もうか……などと相談していた。
その相談がまとまって、刀が万里に声をかけたところに、碧南の話を聞き終えたさくらがふり返った。
「ところで、そちらは素敵な振袖ですが……そちらも、何かのキャラクターのコスプレですか?」
「違うわ。私のは、姉が考えてくれたオリジナルよ」
問われて麗音が答える。
「オリジナルですか。……ええっと、テーマは女剣士とか、そんなのですかね?」
「女性に見える、幕末の志士よ」
更なる問いに答えて、麗音は小さく吐息をついた。たぶん彼も、自分を女と思っているのだろうと、見当がついたためだ。
それを横目で見やりながら、刀はやって来た万里にメロンソーダを注文する。翼と未沙も、それぞれオレンジジュースとジンジャーエールを頼んで、なんとなく二人の会話に耳を傾けた。
一人、碧南だけが乙女ゲームのことを熱く語りすぎたと、顔を赤くしてオレンジジュースの残りをすするのだった。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月27日
参加申し込みの期限
2015年11月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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